祝!!『FORCE Festival』開催記念特集- Moneybagg Yo編|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.363

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

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Moneybagg Yo, ,
祝!!『FORCE Festival』開催記念特集- Moneybagg Yo編|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.363
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WHAT’S UP,  GUYS
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.363の今回はラッパー、YZERR氏が手がけるヒップホップ・フェス『FORCE Festival』開催記念特集の第四弾。日本ヒップホップ史に残る素晴らしいフェスティバルとなること間違いなしの『FORCE Festival』に出演する世界的なアーティストたちのリリックを紹介していくよ!

今回取り上げるのはテネシー州メンフィスをレペゼンするフッド・スター、Moneybagg Yo(マニーバッグ・ヨー)。ストリートでのハードな経験を歌ったリリックとDOPEなフローが人気のラッパーであり、2010年代〜2020年代のサウスラップを代表する一人だ。

まずは紹介するのは、2018年リリースの「In Her Voice」!  

「In Her Voice(2018)」

She into romantic hood niggas with tats on his face
How bout I send a dozen roses on a normal day?

あの子は顔に入れ墨をしたロマンチックなフッドの男にハマってるのさ
何でもない日に12 本のバラを送るのはどうだい? 

くぅぅ…ロマンチックだぜ。

本数によって意味が異なるバラだが、12本はプロポーズの時の本数であり、パートナーへの深い愛情を意味する数字なんだ。そんな愛のメッセージを何でもない日に送れるマネーバッグ・ヨー、クソかっこいいぜ。

続いては2021年リリース、「A Gangsta’s Pain: Reloaded 」収録、80年代を代表するグループDeBarge(デバージ)をサンプリングしたヒットソング「Wockesha(2021)」!

「Wockesha(2021)」

I’m sittin’ here lookin’ at Keisha,
like, “Do you love me, do you love me not?”
Damn, you hit the spot
Taste like candy (Candy), sweet like fruit (Ooh)
Wet like water, can I love on you?
Withdrawals, I’m feelin’ different, every day I need a dose

ここに座ってキーシャを見つめてる
まるで『俺のこと好き?それとも嫌い?』って感じ
マジで君はドンピシャ
キャンディみたいに甘くて、フルーツみたいにジューシー
水みたいにウェットで、愛してもいいかい?
禁断症状、違う感覚がするんだ、毎日服用しなきゃな

一見すると女の子へのラブソングって感じだけど、最後のラインの “every day I need a dose(毎日服用しなきゃな)”から、ラブソングに見せたドラッグの歌詞ってことにも読み取れるね。タイトルの「Wockesha」にある「Wock」も「コデインとプロメタジンの混合物を含む咳止めシロップ」を意味する言葉だ。甘いラブソングに見せたトリッピーな歌ってわけだね。
ラストは昨年リリースの「WHISKEY WHISKEY」!

「WHISKEY WHISKEY(2024)」

Whiskey, whiskey, won’t you go away?
Come again some other day
‘Cause her memory came out to play
And I’m tired of it, tired of it
I don’t wanna wonder where she been (Where she at?)
She was here, now she gone again (Need her back)

ウイスキー、ウイスキー、どこかへ行ってくれないか
また他の日に戻ってきてくれよ
彼女の記憶がよみがえってきて
もううんざりだよ、
彼女は今どこにいるのかって考えたくない(どこにいる?)
ここにいたのに、また行ってしまったんだ(彼女が必要なのさ)            

昨年のヒットソングということで、今回のフェスでも歌われる可能性が高い!?かもしれない一曲。ウィスキーを飲むと、彼女のことを思い出してしまうというストーリーを元にメロウに歌い上げた一曲だ。特にこのフックの“Whiskey, whiskey, won’t you go away?
Come again some other day(ウイスキー、ウイスキー、どこかへ行ってくれないか
また他の日に戻ってきてくれよ)”は単語的にもベーシックなものが多く、歌いやすいパートなので、本番用に練習しておくと、ライブをより楽しめること間違いなしだ。

 

【歌詞出典元】Genius

*訳は全て意訳です。

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