Interview

2019.10.3 Thu

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レペゼンインタビュー:DJ IKU パーティーを知らないバトルDJ

「DJ REMIX科」からレッドブル優勝までの物語

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DJ大会「Red Bull 3Style(レッドブル・ス リースタイル)」。過去にも、DJ RENDJ RINAのインタビューを通して、最高なパーティーかつ登竜門的存在として知られるこの大会についてお伝えしてきたが、今回はその盛り上がりの第一波を作った男に迫る。

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レペゼンインタビュー第28回目はDJ IKU(イク)。レッドブル初代日本チャンピオンは、どこでDJに出会い、誰にDJを学び、どうやってDJの腕を磨いたか。彼が人生で取ってきた選択と行動をしかと見届けよ。

前編を読む→

自己紹介、趣味について

レペゼン:
まずは自己紹介をお願いします。

DJ IKU:
DJ IKUです。1984年4月19日生まれのB型です。出身は埼玉県で、今は世田谷区に住んでます。

レペゼン:
「DJ IKU」の名前の由来はなんですか?

DJ IKU:
IKUは本名です。”19日生まれ”なんでIKUっていう名前になったんですけど。笑
DJネームを決めた時はそこまでこだわりもなかったし、もう既にDJとして活動もしてて、何でも良いやと思って。笑

レペゼン:
19だからIKUなんですね!じゃあずっとDJ IKUでやってるんですか?

DJ IKU:
最初はひらがなで「いく」だったんですよ。親とかにもわかりやすいように。笑

レペゼン:
そうだったんですね。笑
では次は、身長と体重、足のサイズを教えてください。

DJ IKU:
身長と体重はずっと測ってないから今は分からないです…足は26.5cmくらいかな。

レペゼン:
利き手はどちらですか?

DJ IKU:
右利きです。
DJのスクラッチは、クロスフェーダーを持つ手が右で、左でレコードを触るって感じです。

レペゼン:
それは最初からですか?それとも途中でこっちの手の方がやりやすいって変わったりしたんですか?

DJ IKU:
最初は両方試したんですけど、やっぱり右利きなので脳みそからの伝達が、右手の方が言う事を聞くので今のスタイルになりました。

レペゼン:
という事はクロスフェーダーの方が難しいんですか?

DJ IKU:
もちろんどっちも大事なんですけど、より指先の繊細な動きが必要なのはクロスフェーダーを持つ方の手だと思います。

レペゼン:
なるほどー!!勉強になります。好きな食べ物はありますか?

DJ IKU:
たくさんあるから難しいけど…
最近食べた美味しい物で言うと、熊本の天草で食べた「天草大王」って鶏の内臓の”ずり刺し”ですね!

レペゼン:
鶏の内臓を生で食べれるんですか?

DJ IKU:
東京だと鮮度が落ちちゃうから食べられないみたいなんですけど、天草だと食べられるんですよ!これが最近だと1番美味しかったです!

レペゼン:
食べてみたい!!
嫌いな食べ物はありますか?

DJ IKU:
食べられない物はキウイです。ツブツブの種のところとか苦手ですね。あとホヤも嫌いかな。笑

レペゼン:
ホヤは苦手な人多いですよね。笑

音楽とその背景について

レペゼン:
最近好きな楽曲はありますか?

DJ IKU:
最近はフューチャー・リミックス系を聴いてます。もちろんオリジナルの楽曲もチェックしてるけど、オリジナル楽曲が出た1週間後ぐらいに誰かイケてる子が、リミックス出してないかなって色んなサイトを飛びまわってる感じですね。

レペゼン:
良くチェックしてるサイトとかあるんですか?

DJ IKU:
The Artist Union(ジ・アーティスト・ユニオン)かBandcamp(バンドキャンプ)かな。もちろんSoundCloud(サウンドクラウド)も常日頃から聴いてますけどね。

レペゼン:
ちなみに今日聴いて来た曲はなんですか?

DJ IKU:
今日は広島のDJ Mitch君のミックスの100作品目を聴いて来ました。来週広島行くこともあって。

レペゼン:
Mitchさん!
IKUさんがDJをするにあたっての師匠みたいな方っているんでしょうか?

DJ IKU:
俺はDJを専門学校で学んだんですけど、そこの先生的な人だったDJ Ta-Shi(ターシ)さんですね。もう50歳過ぎてると思うんだけど、DJバトル系でも有名だし、ナイトクラブのDJもまだやってる人です。

レペゼン:
先生がTa-Shiさんだったんですね!!

DJ IKU:
他にも何人かいたんだけど、1番技術的な事や精神的な事、マインドセット的なところを教わったのはTa-Shiさんですね。

レペゼン:
マインドセットを教わるとはどういうことですか?

DJ IKU:
DJプレイ対する志とか、練習する時の姿勢とかですね。例えばちょっとした事だけど、「お腹が空いたとしても練習をある程度してから、食事をした方が集中力が持続するよ!」とかすごい細かい所までですね。

レペゼン:
そんな所まで教わったんですね!!

DJ IKU:
後はこれからDJでどうしていきたいかって時に、「何が正解か分からない世の中だから、仕事をしながらDJをするのも正解だし、DJだけでやるのも正解だし」とか本当に色々教わりましたね。

レペゼン:
すごいDJなのに、そんなことも教えてくれるんですね!!
アーティストで尊敬する人はいますか??

DJ IKU:
ヒューマンビートボックサーのTATSUYA(たつや)ですね。日本ヒューマンビートボックス協会の会長やってる子なんですけど。彼とは他のカルチャーと融合してイベント出る事が多くて、昔から一緒にセッションとかもやってきました。

レペゼン:
そうなんですね!

DJ IKU:
俺よりも年下なんだけど、日本でまだ発展途上のビートボックスの協会を作って、カルチャーの底上げをしてるっていうのは尊敬してます。今でも最前線で突っ走ってるし、すごいなって思いますね。

レペゼン:
それはすごいですね!年齢に関係なく、熱い想いを持って活動している人って、本当に尊敬できますよね!

人生グラフ①サッカー少年時代

レペゼン:
次は人生グラフで、DJ IKUさんご自身の人生を振り返って頂きたいと思います!

レペゼン:
まず、子供の頃ですね。

DJ IKU:
小学校の6年生の時に、ひょんな事から初めてラップミュージックを聞きました。

レペゼン:
初めて聴いた曲は覚えていますか?

DJ IKU:
Coolio(クーリオ)の『GANGSTA’S PARADISE』 って曲です。

レペゼン:
おー!聴いたきっかけは何だったんですか?

DJ IKU:
当時「GRAMMY NOMINEES(グラミー・ノミニーズ)」っていうグラミー賞のコンピレーションアルバムがあって、それをTSUTAYAで借りて聴いてたらラップの曲が一曲あって衝撃を受けたんですよ。けど、学校の友達に聴かせたら「何これ?」って馬鹿にされて。笑

レペゼン:
えー馬鹿にされたんですか!?

DJ IKU:
当時って周りは「ミュージックステーション」とか「HEY!HEY!HEY!」とか観て、J-POPを聴いてるやつばっかりだったんで。
1人だけ洋楽を聴き出しててカッコいいなって思ってた感じですね。

レペゼン:
じゃあ周りに何て言われようと聴いてたんですね。

DJ IKU:
うん、聴いてましたね。

レペゼン:
なるほど。その頃、サッカーもやられていたんですね?

DJ IKU:
サッカーは小学校から高校までずっとやってました。高校も推薦で行ってたぐらい結構本気でやってて、高校生の時はサッカー選手になる事しか考えてなかったね。

レペゼン:
推薦で入ったんですね!!かなり上手かったんですね!!

DJ IKU:
どうなんですかね。埼玉選抜にはなりました!

レペゼン:
いや、すごいじゃないですか!でも怪我をしてしまったと…

DJ IKU:
高校1年の時に疲労骨折をして。しかもそれが治りにくいやつで、その後の2年間はリハビリ生活をしてたんですよ。

レペゼン:
2年間もリハビリ生活ですか…

DJ IKU:
サッカーの推薦で高校入ったのにって感じですよね。

レペゼン:
それは結構ショックですよね。

DJ IKU:
そうですね。人生で初めての挫折を高校の時に味わいましたね。

人生グラフ②DJとの出会い

レペゼン:
それからDJに出会ったんですか?

DJ IKU:
高校の2、3年になると周りも進路を決め出すけど、自分はサッカー選手になる事しか考えてなかったから、サッカー取ったら何も残らなかったんですよ。
でもその時に、「小学校の頃から周りも聴いてなかったのに1人洋楽聴いてたなー」って思い返して、音楽系の専門学校に行ってみようかなって。

レペゼン:
なるほど。

DJ IKU:
それで高3の夏休みに色んな学校の体験入学に行った中に、たまたまDJの授業をやった学校があったんですよ。最初は黒い機械があって円盤が回ってるし、何をやってるか分からなかったんですけど。笑

レペゼン:
ほう。

DJ IKU:
でもその時はただただ出会っただけで、衝撃を受けたとかではなかったんですよね。でも後日、入学案内のパンフレットと一緒にDMC JAPAN FINALのチケットが入ってたんですよ。

レペゼン:
えー!すごい。

DJ IKU:
その時は何か良く分かってなかったけど、夏休みだし部活も怪我でほぼ引退みたいな感じで暇だったから、そのチケット持ってCLUB CITTA(クラブチッタ)に行ったんですよね。

レペゼン:
なるほど。

DJ IKU:
見てみたらすごいカッコよくて衝撃を受けて、これをやろうって思いました!

レペゼン:
運命的な出会いですね!

DJ IKU:
サッカーでもトリッキーなプレイが好きだったんですけど、DJバトルでも指先の動きとか、相手をいなす感じとかにグッときたんですよ。感覚的にテクニックを使って相手を少し小馬鹿にする感じとかが、サッカーに通じる物があって、それでDJバトルをやりたくなったんですよね。

レペゼン:
なるほどー!

DJ IKU:
だから最初はDJって曲をミックスするとかじゃなくて、スクラッチとか2枚使いをして、相手を倒すものだと思ってたんですよ。笑

レペゼン:
それがDJだと思ってたんですね。笑

DJ IKU:
だからいわゆるナイトクラブとかのパーティーって知らなかったです。笑

レペゼン:
そうだったんですね。笑

DJ IKU:
そこからバイトして安いターンテーブルとか機材をセットで買ってレコードを擦るようになりました。

人生グラフ③専門学校でDJを学ぶ

レペゼン:
DJの学校ってターンテーブルを触る以外に他の授業もあるんですか?

DJ IKU:
ありますよ。サンプリングヒストリー、レゲエルーツとか歴史系ですね。他にもピアノの授業やDTM、MPCとか使って曲を作る授業なんかもありましたね。

レペゼン:
そういう音楽の歴史みたいなのも学ぶんですね!

DJ IKU:
そうですね。あと2年目からはラップ講座ってのも始まって、講師がDARTHREIDER(ダースレイダー)さんでした。

レペゼン:
それはヤバイですね!

DJ IKU:
興味はあるから取ってはいたけど、俺らはDJだからラップしてる奴はあんまいなくて。

レペゼン:
そうですよね。

DJ IKU:
それで今でも覚えてるんですけど、最初の授業で俺らが教室で座って待ってると、ダースさんがいきなりフリースタイルしながら入って来て。笑

レペゼン:
ヤバイ。笑

DJ IKU:
「誰か来いよ!」みたいな感じで、唯一1人だけDJやりながらラップをしてる奴が、仕方がなく出て行って、いきなりサイファーが始まるのを俺らは見てるみたいな感じの衝撃的な感じでした。笑

レペゼン:
すげぇー!もう本当に音楽漬けの日々だったんですね。

DJ IKU:
この期間はそうでしたね。2005、6年頃に通ってた学部がなくなっちゃったんですけど、今もあったら良かったのにと思います。ちょっと早すぎましたね。

レペゼン:
今あったら絶対に流行りますよね!
他にも有名なDJさんが同じ学校出てますよね?

DJ IKU:
DJバトルの日本大会とか大きい大会のチャンピオンとかを輩出してましたね。

レペゼン:
それを聞くとますますもったいないですね。

DJ IKU:
そうなんですよ。DTMの授業とかもWATARAI(ワタライ)さんが講師でしたし。

レペゼン:
うおー!かなり豪華な講師陣ですね!本当にもったいない…

DJ IKU:
でも、今でも学校とは繋がりはあって。俺が行ってた「DJ REMIX科」は無くなっちゃったけど、学校はまだあるので去年ぐらいからDJのワークショップみたいなのはやってて、先日も3日間のワークショップをやってきました!

レペゼン:
すごい!後輩たちに継承してるんですね!DJの学校魅力的ですよねー。

DJ IKU:
でもDJってストリートカルチャーだから、当時は専門学校でDJを習うってのはダサいというか、お金を払って習うものではないって感じもあったんですよ。風潮ではないけど、先輩達からの目みたいなのもありましたし。

レペゼン:
なんとなくイメージできますね。

DJ IKU:
でも、今思うと専門学校で一流の人にベーシックな部分を教わったから、近道出来たんじゃないかなって思います。例えば地元の先輩から教わるって方法もあるけど、教え方に癖があるじゃないですか、「お前にこれはまだ早い!」みたいな。笑そういうのがないから綺麗にベーシックな部分を勉強できた2年間でしたね。

レペゼン:
ストリートって言ってもいろんな形があるから、そうやって学ぶ機会素晴らしいと思います!

人生グラフ④DJバトル

レペゼン:
卒業後はすぐにDJバトルの大会に出たんですか?

DJ IKU:
卒業後1~2年は独学でDJして、その後、割と早い段階で出たかったDMCのJAPAN FINALにも出られました。

レペゼン:
すごいですね!

DJ IKU:
その時はベスト4だったんだけど、夢の舞台だったし、まさか1回戦勝ってベスト4まで来れると思ってなかったし、その快感を覚えちゃって、DJバトルにのめり込んじゃいました。

レペゼン:
自分が目標にして憧れてた舞台でいきなりベスト4ですもんね!

DJ IKU:
でも、のめり込んでいって、いろんな大会で上位に食い込む成績も残せていたんだけど、生活は変わらなかったんですよね。優勝、準優勝とかしても次の日はバイトあるし、今までと何も変わらなく悶々とする日々が続きましたね。

レペゼン:
それだけの好成績を残しても変わらないものなんですね…

DJ IKU:
それでもDJが好きだから続けてました。で、そんな中でレッドブルの大会に出て日本一になりました。

レペゼン:
すごい!!続けるって大事ですね!!その時は時は何歳でしたか?

DJ IKU:
2010年だから26歳の頃かな。それからようやくDJライフが少しずつ上向きになって来ましたね!

レペゼン:
続きは後編で詳しく聞いていきます!!

サッカーで挫折を味わったあと、DJという選択を取ったDJ IKU。初めて見たバトルDJに衝撃を受けた日から彼の人生は大きく変わった。踏み入れたDJの世界は彼を受け入れ、また彼もそこにのめり込んだ。後編はそんな彼のDJとしてのメンタリティに迫る。これこそ”勝つ者”のバイブス。乞うご期待。

前編を読む→

 

DJ IKU Instagram:dj__iku

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