B-BOY・SHADE ×BMXライダー・白石大輔 【前編】|Cross Street

今最も注目されるアーバンスポーツ、ブレイクダンスとBMXの驚きのスポンサー事情とは?

ライター:TARO

大きなジャンプができないなら、ストリートで映像を作ってバズらせる

白石 大輔:
愛媛にいた時に一緒にBMXをやってた相方がいて、その子と面白いビデオを作ろうってなったんすよ。で、作るんやったらなんかめっちゃバズるやつ作りたいなと。

SHADE:
なるほど。

白石 大輔:
で、撮り方とかを工夫して、BGMにLo-fi系のヒップホップとか山下達郎のシテ・ポップを入れてみたんすよ。
それが2013年とか2014年ぐらいすね。

SHADE:
シティ・ポップが流行り始めたのってここ数年だし、それってかなり先取りしてますね。

白石 大輔:
なんですかね?
当時からサウンドクラウドとかディグるの好きだったんで、たまたま次に来そうだなってのがハマったのかもですね。それで愛媛のストリートでBMXに乗ってるビデオを作ったら、海外のメディアとかが取り上げてくれるようになったんです。

SHADE:
すごいですよね。それって。

白石 大輔:
その時は単純に、自分たちのBMXの遊び方を見せたくて。
BMXって大きなジャンプをするとか、でっかい所から飛び降りるみたいな話だったんですけど、僕らはそれは無理やし、何か小さなスポットでできる事とか、魅せ方ってあるんじゃないかなみたいなことを考えながら作った感じですね。

SHADE:
海外からしたらそれが珍しかったのかもしれないですね。

白石 大輔:
そうですね。
元々海外のメディアに取り上げてもらったら、絶対日本人も見るだろうなって思ってて。
それで、そのビデオを当時BMXの1番大きなメディアだった「The Come Up」っていう所に送ったら、そいつらが僕たちのビデオをすごく気に入ってくれて。

SHADE:
ヤバい日本人がいるなと?

白石 大輔:
そうそう。
で、海外のプロライダーとかがその映像ヤバいって言ったら、日本の人達も影響されるじゃないですか。それで結構日本でも拡散されたって感じですね。

SHADE:
その時は、白石さんは何かコンテストとかで賞を取ってたりしたんですか?

プロフィール

  • SHADE

    SHADE

    群馬県出身・在住のブレイクダンサー。関東を中心に活動するB-Boy CREW「ARIYA」のメンバー。 ブレイクダンスの基礎的な要素であるトップロック、フットワーク、パワームーヴを全て高水準で行うスキルに加えて、クラシックバレエで培った関節の柔軟性を活かしたユニークなフリーズやフロア技で多くの人を魅了する唯一無二のスタイルを持つ。 15歳からブレイクダンスを始め、国内外の数多くの大会で結果を残し、現在はパリ五輪・ブレイクダンス強化選手に指定されている。また、地元・群馬県のブレイクダンス連盟「GBDA」に所属し、群馬でのブレイクダンスの活性化と普及に努めている。

  • 白石 大輔

    白石 大輔

    愛媛県出身、東京在住のBMXライダー。 高校卒業後からBMXに乗り始め、その後ビデオ制作を開始。 次第に海外のBMXメディアから注目され、2016年にはNYのBMXパーツブランド「animal」のインターナショナルチームにスカウトされる。 翌年から日本のBMXブランド「ALIVE INDUSTRY」のチームメンバーに。 現在はプロBMXライダーとしての活動しながら、BMXメディア「MOTO-BUNKA」の編集長として、日本にBMX文化を広めるためのアクションに力を入れている。