Cuban|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.419

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

Cuban

キューバン
紹介アーティスト
Nipsey Hussle, A Boogie wit da Hoodie, Nas
Cuban|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.419
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WHAT’S UP,  GUYS!

ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」Vol.419。今回取り上げる単語は「Cuban(キューバン)」。本来は「キューバ人の」という意味の言葉だけど、ラップミュージックでは「キューバ産の葉巻、重厚感のあるチェーンネックレス」といった意味で使われる言葉だ。今回も有名アーティストのリリックから英語の使い方を学んでいこう!

まずは一曲目に紹介するのはNipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)の「Victory Lap(2018)」!

Nipsey Hussle「Victory Lap(2018)」

Flew to Cancun, smokin’ Cubans on the boat.
And docked at Tulum just to smoke, look.
Listening to music at the Mayan Ruins.
True devotion on the bluest ocean, cruisin’.
My cultural influence even rival Lucien.

カンクンにひとっ飛び
ボートの上でキューバ葉巻をスモーキン
吸うためにトゥルムで船をつけ、マヤ遺跡で音楽を聴く
最高に青い海へ捧ぐ本当の愛。クルージングするオレ達
オレのカルチャー的影響はもはやルシアンに匹敵

MVのロケーションは世界でも有数のリゾート地として知られるメキシコ・カンクン。ボートの上で葉巻を吸うニプシーもクソかっこいいんだけど、言ってることの確かさも半端ない。

リリックで出てくる「Lucian」とはユニバーサル・ミュージック・グループ のCEOである「Lucian Grainge(ルシアン・グレンジ)」のこと。ローリング・ストーンズやスティング、リアーナなどを手がけた音楽業界を代表する人物だ。キューバ葉巻を優雅に吹かすニプシーの存在は、音楽というジャンルに留まらず、ヒップホップという文化全体に影響を与えるもの。それは世界的なレコード会社のCEOに匹敵するレベルだってことだね。

続いては、A Boogie wit da Hoodie(エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディ)のヒットソング「Drowning ft. Kodak Black(2017)」!

A Boogie wit da Hoodie「Drowning ft. Kodak Black(2017)」

Wrist so icy, wonder why she like me,
bitch, I’m drownin’
In water, I just bought a Cuban, dipped it in a fountain
Everywhere that I go, it’s a light show, I’m surrounded
Bust down, bust down, bust down, bust down, bust down, bitch,
I’m drownin’

手首はアイシー、なんで彼女はオレのことが好きなんだろう、
オレは溺れているよ
水の中で、キューバンチェーンを買ったばかり、噴水に浸したのさ
オレが行くところはどこでもライトショー、囲まれてるのさ
バストダウン、オレは溺れてるんだ

このリリックではエイ・ブギーのラッパーとしての成功をフレックスする内容が歌われている。“Wrist so icy(手首はアイシー)”で使われてる「icy」は「ジュエリーをつけて手首が冷たい」、つまり高価なジュエリーをたくさん着けている状態のこと。ラッパーとしての成功の証である”bustdown(ダイヤモンドが多く装飾された高価なジュエリー)”や“Cuban Link(楕円形のリンクが互いにねじれてロープのようなパターンを形成するチェーン)”をたくさん身につけてるエイ・ブギー。

大量の“アイス(ジュエリー)”から滴り落ちる水で、“drowing(溺れてる)”みたいだぜって言ってるわけだね。

ラストはNas(ナズ)の「Affirmative Acttion」!

Nas「Affirmative Acttion(1996)」

Life’s a bitch, but God forbid the bitch divorce me
I’ll be flooded with ice, so Hell fire can’t scorch me
Cuban cigars,meetin’ Foxy at Demars, movin’ cars
Your top papi Señor Escobar

人生はビッチ、でも神様はそのビッチと離婚することを許してくれた
アイスと共に流れ出る、だから地獄の炎はオレを焦がせない、
キューバ産のシガーディマーズでフォクシー・ブラウンと会って車を動かす
お前の最高のパパ、エスコバル

ナズの名リリック。冒頭の“Life’s a bitch(人生はビッチ)”で出てくる“bitch”にはクソという意味があり、“Life’s a bitch(人生はビッチ)”は「人生はクソだ」という意味になる。 そしてその後に続くラインが秀逸。“God forbid the bitch divorce me(神様はそのビッチと離婚することを許してくれた)”ということで、そのクソみたいな人生から抜け出すことができたと言っているんだ。続いて“ice(アイス:ジュエリーのこと)”を身につけたナズは冷たすぎて、“Hell fire(地獄の炎)”でも焼くことができない。スラングのダブルミーニングを上手く使ったテクニカルかつリリカルなパンチラインだ。そしてキューバ産の葉巻を吸いって、フォクシー・ブラウンと待ち合わせをするナズ。その姿はまるで伝説的なコロンビアのギャング、パブロ・エスコバルのようて感じだね。

 

【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。

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