『ダンス・レボリューション:Honey』を観るべき理由|ストリートヘッズのバイブル Vol.148

ジェシカ・アルバ主演!ほとばしる2000年代ダンスバイブスを感じろ!

ライター:TARO

「ストリートヘッズのバイブル」では音楽や文化の知識を知ることができる映画や本を紹介していくよ!今回取り上げるのは2000年代ダンス映画ブームの火付け役、ジェシカ・アルバ主演の『ダンス・レボリューション:Honey』!

『ダンス・レボリューション:Honey(2003)』とは?

主人公ハニー(ジェシカ・アルバ)は、プロのヒップホップダンサーになるという夢を抱き、昼間はレコード店で働き、夜はクラブでバーテンダーとして生計を立てながら、地元の子どもたちにダンスを教える毎日を送るダンサー。ある日、彼女のダンスを偶然目にした大物ディレクターのマイケルがその才能を見抜き、人気アーティストのミュージックビデオへ起用。これをきっかけに、ハニーはダンサー、そして振付師として成功への階段を駆け上がっていくのだが…。

①アメリカが夢中になった国民的スター、
ジェシカ・アルバの映画初主演作!

アメリカ・カリフォルニア州出身のジェシカ・アルバはテレビシリーズ『ダークエンジェル』への出演で注目を集め、一躍アメリカで最もホットな女優となったスーパースター。当時のアメリカでの彼女の人気ときたら、90年代日本における安室奈美恵の“アムラー”現象ならぬ、“アルバー”(言い過ぎ!?)レベル。あのエミネムも自身のクルー、D12でのヒット曲「My Band」の中で、「’Cause I told him Jessica Alba’s my wife-to-be(だって、ジェシカ・アルバは僕の将来の妻になるって彼に言ったから)」という形で言及しているようにまさに誰もが憧れるスーパーアイドルだったんだ。そんな彼女が映画初主演したのが、本作『ダンス・レボリューション(Honey)』だ。

②ニューヨーク、夢、ダンス…
これこそアメリカン青春ドラマっしょ!

ニューヨークで、プロダンサーを目指し、昼間はレコード店で働き、夜はクラブのバーテンダーとして生計を立てながら、地域の子どもたちにダンスを教える主人公ハニー…..。もうそのライフスタイル自体超絶にカッコええのよ!!ジェシカはこの映画のために2ヶ月間ダンスの猛特訓を積んで撮影に挑んだそうで、周りで踊るプロダンサーたちと比べても遜色のないイケてるダンスを披露しているんだ。ジェシカの多彩ぶりをハリウッド、そして世界に知らしめた作品にもなってるってわけだね。

③脇を固める実力派共演者たち

スーパー・スター、ジェシカ・アルバの初主演作ということで、脇を固める出演陣も実力派が勢揃い。ハニーのよき理解者である恋人の“チャズ”を演じるのは『8 Mile』や『クロッカーズ』への出演で知られる名優 Mekhi Phifer(メキ・ファイファー)。そしてハニーの親友役“ジーナ”役にラルフ・ローレンやトミー・ヒルフィガーなどトップアパレルブランドのモデルとしても活躍したJoy Bryant(ジョイ・ブライアント)など、2000年代を代表するスターたちが出演しているよ。

④踊れるサウンドトラックに乗せて
大物アーティストたちが本人出演

ヒップホップダンスを扱った映画ということで、もちろんサントラも踊れるヒットチューンが目白押し。冒頭のクラブシーンで流れる Sean Paul「Gimme the Light」は2000年代に青春を過ごしたクラバーならつい身体が動き出しちゃう一曲。またミュージック・ビデオの撮影シーンでのJadakiss(ジェイダキス)「J-A-D-A」、 Blaque(ブラック)「I’m Good」などは本人登場もあいまってぶち上がること間違いなしだ。また特に注目は当時ダンス×ラップミュージックで絶大な人気を誇っていたMissy Elliott(ミッシー・エリオット)の本人役での出演。後半で良いバイブスの喋りをかましてくれてるので、ぜひチェックしてみてね。

⑤コミュニティの救済装置としての
ヒップホップダンス

『ダンス・レボリューション:Honey』では派手なショービジネスの世界だけではなく、ストリートのダークな部分もしっかり描かれる。例えば、主人公ハニーのレッスンの生徒、ベニーはダンスで頑張りたいという思いはある一方、ストリートのギャングたちのし絡みからなかなか抜け出せずにいる少年。そんな彼をダンスを通して導いていくハニーの姿、そしてハニーを支える周りの人々の動きからコミュニティにおける救済装置としてのヒップホップの役割を改めて感じることができるよ。

画像出展元 : Universal Pictures
配信先:Amazon Prime