みんな文化ディグってる?
「ストリートヘッズのバイブル」では音楽や文化の知識を知ることができる映画や本を紹介していくよ!今回取り上げるのヒップホップ・ドキュメンタリー映画『アート・オブ・ラップ(2013)』。ラッパー、アイス・Tの初監督作品であり、数あるヒップホップ映画の中でも間違いなく最も重要な一作だ。今回はヘッズのMUST WATCH映画『アート・オブ・ラップ』を見るべき理由を5つ取り上げて解説していくよ!
『アート・オブ・ラップ』てどんな映画?
ギャングスタ・ラップのパイオニア、アイス・Tが初監督したドキュメンタリー映画。
アフリカ・バンバータやRUN D.M.C.などの草創期のレジェンドから、ドクター・ドレーやエミネム、スヌープ・ドッグなどの90年代、2000年代を代表するラッパー達にアイス・Tが自らインタビューを行い、ヒップホップのルーツとラッパーたちが大切にしているマインドを探り出していく。
『アート・オブ・ラップ』を観るべき5つの理由
①ギャングスタラップのパイオニア、アイス・Tがインタビュアー
まず何と言ってもポイントは80年代から活動するレジェンド・ラッパー、アイス・Tが監督とインタビュアーを務めていること。ギャングスタ・ラップのパイオニアとして多くのラッパー達からリスペクトされるアイス・Tがインタビューアーを担当していることで、有名ラッパーたちから普段はなかなか聞けないようなヒップホップカルチャーやラップに対しての考え方やこだわりを聞き出すことができているんだ。
②草創期から現代のレジェンドまでの有名ラッパーたちが勢揃い
この映画でインタビューを受けているのは、なんと総勢47人のラッパー達。
アフリカ・バンバータ、ビッグ・ダディ・ケイン、チャック・D、ラキム、コモン、DJ プレミア、ドクター・ドレー、エミネム、スヌープ・ドッグなどまさにヒップホップの歴史と言えるラッパーたちが一つの映像作品の中で見れるはこの『アート・オブ・ラップ』だけだ。
③出演ラッパーたちの地元の映像
『アート・オブ・ラップ』が素晴らしいのは、出演ラッパーたちの地元の映像を空撮などでしっかり写し出しているところ。各ラッパーが登場する前にニューヨーク、ロサンゼルス、デトロイトといったそれぞれの地元の様子を映し出すことでより、そのラッパーの背景にあるフッドをイメージした状態で、彼らのインタビューを聞くことができるんだ。
④ラッパーたちの貴重なインタビュー
『アート・オブ・ラップ』はレジェンド・ラッパーたちが語るヒップホップのルーツに関する話やヒップホップの考え方についての名言が飛び出しまくりの映画。
例を挙げると、
ラッパーは韻を踏む人のこと、
MCはパーティーをロックするスキルを持つ人、リリシストのことだ 。
ビッグ・ダディ・ケイン
正しい聴き方をしらなきゃ、ヒップホップのサウンドはただの雑音だよ。
DJ プレミア
音楽に色はない。
レッド・マン
家族と一緒にいる時以外は、四六時中、言葉を捻り出してる。
エミネム
といった感じで、とにかく毎インタビューごとにパンチラインが続出。見終わった時には早く誰かに覚えたパンチラインを伝えたくなること間違いなしだ。
⑤超人気ラッパー達のフリースタイル
近年日本で一大ムーヴメントを巻き起こしているフリースタイルだけど、USのラッパーたちのフリースタイルを聴くことってあまりないよね。『アート・オブ・ラップ』では、レジェンド・ラッパーたちがインタビュー時にそれぞれフリースタイルを披露してくれる。
なかなか聴くことのできないUSラッパーたちのフリースタイルはヘッズなら必見だ。
レジェンドラッパー達の貴重なインタビューを聴ける『アート・オブ・ラップ』。
実際にラップやDJなどをしている人はもちろん、ヒップホップカルチャー好きなら間違いなくハマる一作だ。
画像出典元:KALEIDOSCOPE
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