「ストリートヘッズのバイブル」では音楽や文化の知識を知ることができる映画や本を紹介していくよ!今回に取り上げるのはアジアが誇るアクション・スター、ジェット・リーの主演作『ロミオ・マスト・ダイ(2000)』。DMXやアリーヤなどヒップホップ・ヒストリーに残るレジェンドたちが出演した“カンフー・ヒップホップ”の金字塔だ。
今回は『ロミオ・マスト・ダイ』から名言を3つ取り上げて紹介するよ!
『ロミオ・マスト・ダイ』とはどんな映画?
舞台はアフリカ系ギャングと中国系ギャングの二大組織が縄張り争いを続けるカリフォルニア州オークランド。
二つの組織は大きな衝突が起きないよう微妙な均衡を保っていたのだが、ある日中国系ギャングのボスの息子、ポーが殺されるという事件が起きる。
ポーの兄であり、元刑事のハン(ジェット・リー)は父親の罪を被って香港で服役していたのだが、弟が殺されたという知らせを聞き、脱獄。真相解明のために、オークランドにわたり、独自に調査を始める。そんな中、ひょんなことから出会ったトリッシュ(アリーヤ)と仲を深めていくのだが、実はトリッシュは敵対しているアフリカ系ギャングのボスの娘だった。二人は様々な危険をかい潜り、真相を探り出していく。
『ロミオ・マスト・ダイ』の名言
①あなたに電話をかけてほしいと思っているとでも?
You think I want you calling me?
映画序盤、ジェット・リー演じる元刑事のハンは事件の捜査のために、タクシーを盗むのだが、そこにたまたまアリーヤ演じるトリッシュが客として乗り込んでくる。「とにかく走って」とトリッシュに言われ、とりあえずタクシーを走らせるハン。途中で乗務員証の写真がハンと違うことに気づいたトリッシュは、ハンにいろいろな質問するのだが、ハンの小粋な返しにハンに対して好印象を持つ。そして別れ際にハンから「What’s your name?(君の名前は?)」と聞かれ、答えたセリフがこちらだ。この場面のトリッシュとハンのオシャレな会話、そしてトリッシュのイケイケな感じ。カッコ良すぎです。
②刑務所でヤワになるやつはいない。
People don’t get soft in prison
父親の元に出向いたハンは父親の側近であり、幼馴染でもあるカイと再会。いきなりカンフーの組み手を挑まれる。スキルフルな技の応酬の後、カイが言った “ I was afraid prison make you soft(ムショでヤワになったんじゃないかと心配してたぜ)”の言葉に対して、組み手の合間にカイのポケットから気づかれないように取り出してたサングラスを見せつけながらハンが言うセリフがこれ。これですよ、これ。これこそ武術系アクションムービーの醍醐味、かましあい。ジェット・リー演じるハンのキザな感じが超カッコいいのよ。
③これでいくらかB-boyぽくなったわね。
Now you’re giving me some B-boy flavor
事件の捜査のため、ナイトクラブに乗り込むことになったハンとトリッシュ。ただゴリゴリのヒップホップ系のクラブにはハンの服装はちょっと芋っぽい。そこでトリッシュは自分のキャップをハンに後ろ向きに被らせる。そこでのセリフがこれだ。直訳すると、“いくらかはB-Boyフレイヴァーを与えれるようになったわね”という意味になるこのセリフ。カッコよすぎでしょ。
画像出典元:WarnerBros.com
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