「ストリートヘッズのバイブル」では音楽や文化の知識を知ることができる映画や本を紹介していくよ!今回取り上げるのは、プロのラッパーを夢見る女の子とその家族、そして仲間たちの成長を描いたヒップホップ映画『パティ・ケイク$』。今回は『パティ・ケイク$』から、イケてるセリフを3つ取り上げて紹介するよ!
『パティ・ケイク$』とはどんな映画?
ニュージャージーでバーテンダーとして働くパティはラッパーとして売れることを夢見る女の子。しかし現実はアルコール中毒の母と、車椅子の祖母と貧乏暮らし。
しかもその見た目から「ダンボ」と周りから嘲笑される日々だ。そんな地元での生活を抜け出すため、パティは自分のラップ・クルー、PBNJを結成。フリースタイルラップバトルや地元のライブで徐々に経験を積み、若手発掘オーディションに出場することに。果たしてパティたちは勝利を掴み取ることができるのか。
『パティ・ケイク$』の名言
①目にもの見せてやれ
しがないバーテンダーとして働き、鬱屈した日々を送るパティ。そんなパティはある日、相方であるプロデューサーのジェーリに連れられて駐車場でのフリースタイルラップのサイファーに飛び入り参加することに。スキルフルなラッパーであるダニーからディスに対し、一瞬ひるんでしまったパティだが、相方のジェーリにも励まされて、超イケてるフリースタイルをかましていく。そんなパティを勇気づけたジェーリのセリフがこちら。ジェーリからの厚い信頼があってこそ、パティは自分の持ってるスキルをぶちかますことができるってわけだね。
②キラー・Pでやってんだよ
パティのお母さんのバーブは昔はシンガーとして食べていくことを目指していたのだけど、今ではアル中で文句ばっかり言う人に。そんなバーブに初めてラッパーになる夢を話したパティだけど、バーブは完全に馬鹿にした態度でパティに「何てラッパーネームでやってんの?」と聞いてくる。その質問に対してのパティの答えがこれだ。“ビートをマーダーする”という意味を込めたこのキラー・Pというネーミングにバーブはさらに突っかかってきて、二人は大げんかをしてしまう。
パティとバーブの親子ならではのぶつかり合いと理解へのプロセスを描いたこの映画のキーとなる一場面だ。
③PBNJ!PBNJ!
パティのクルー、PBNJは新人ラップコンテストに出場することに。入賞すればラッパーとして可能性が大きく広がる舞台で果たして、果たしてパティたちは勝利を勝ち取ることができるのか?実際のストーリーはぜひ映画を観て確かめて欲しいのだが、ここではパティがかますアツいリリックの一部を紹介するよ。
Oh, girls, it’s a cold world of violence and vultures
女の子たち、ここは暴力とハゲタカの冷酷な世界You gotta be strong with this weight on your shoulders
強く生きていかなきゃ、重荷を背負いながらねLike New Jersey Devils, we cursed upon birth
ニュージャージー・デビルズみたいに、生まれながらに呪われているけれどBut the dreamers and freaks will inherit the earth
でも、夢見る者と変わり者がこの世界を受け継ぐの
ニュージャージー・ラップ・シーンの変わり者、パティ a.k.a. キラー・P、そしてPBNJは果たしてラップシーンで輝けるのか?
ぜひ映画でパティの活躍をチェックしてみてね!
画像出典元:サーチライト・ピクチャーズ
配信先:Amazon Prime