映画『アメリカン・ギャンススター』のパンチライン|ストリートヘッズのバイブル Vol.10

デンゼル・ワシントン主演のギャング映画から明日使える名言をチェキ!

ライター:TARO

みんな文化ディグってる?

「ストリートヘッズのバイブル」ではヒップホップ好きならマストチェックの映画や本から明日使える名言を紹介していくよ。今回取り上げるのはデンゼル・ワシントン主演『アメリカン・ギャングスター(2007)』。

『アメリカン・ギャングスター』てどんな映画?

舞台は1970年代の初頭のニューヨーク。ハーレムを牛耳っているギャングのボス、”バンピー”ジョンソンの運転手をしていたフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、ボスの亡き後、独自の麻薬戦略で、ハーレムの裏社会のキングとして街に君臨することに。

そんなフランクを追うのが刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)。最後に勝つのは麻薬王フランクか、刑事リッチーか。

実際にハーレムに君臨したギャング・キング、フランク・ルーカスを取り上げた作品であり、キャストとしてT.I.、コモン、RZAなど多くのラッパーが出演している作品でもある。

『アメリカン・ギャングスター』の名言

当初無名の一ギャングだったフランク・ルーカスが自分の才覚だけを武器にハーレムを仕切るギャングスターに成り上がったいく様は男なら誰もが憧れるカッコ良さがある。彼のようなギャングスターな生き方はできずとも、仕事のやり方や恋愛のテクニック、漢気などは見習うべき点が多いんだ。今回はそんなフランクの名台詞をビジネス編、恋愛編、そして漢気編の3つに絞って紹介していくよ。

①ビジネス編

物語の前半、バンピーのシマを引き継ぎ、独自のドラッグ販売戦略で着々とメイクマニーしていったフランクは地元から家族をニューヨークに呼び寄せ、兄弟たちを自分の組織で働かせようとする。レストランで兄弟たちを集めて、ビジネスにおける心構えをとく時の台詞がこちらだ。

 

“The most important thing in business is honesty, integrity, hard work, family, and never forgetting where we came from.”

「ビジネスで最も大事なことは、正直さ、誠実さ、努力、家族、そしてオレたちがどこから来たか忘れないことだ。」

くぅう…アツいぜ!ノースカロライナの貧しい家庭に生まれ、自分の腕一本で成り上がってきたフランクは、成功しても自分たちがどれだけ過酷な環境から這い上がってきたか忘れるなということを兄弟たちに伝えているわけだ。仕事をしていて、上手くいくことも、行かないこともあるけど、やっぱり忘れてはいけないのは、自分たちのルーツ。どうなりたくてそのビジネスをやっているのか。それを忘れないことがビジネスで成功する鍵だってことだね。

②恋愛編

続いて恋愛編。ハーレムで自分の帝国を築き上げたフランクはパーティーで出会ったミス・プエルトリコのエヴァに一目惚れする。そしてエヴァに声を掛けて、握手しながら、挨拶代わりの小洒落た会話を交わすのだが、その後フランクが最高にセクシーな笑顔と共にエヴァに言うのが、次の言葉。

“You want to let my hand go?”

「手を離してくれるかな?」

言えねぇよ…。そんなこと言えねぇんだよ…。

自分からしっかり握手しておいて、会話の最中ずっと握っておいて、いきなり「手を離してくれるかな?」って何だよ..。エヴァ、惚れてもぉてるやないか!

この握手→手を握ったままの小洒落た会話→「手を離してくれるかな?」(最高の笑顔付き)の方程式でミス・プエルトリコを一発で自分の虜にしてしまったのだ。

恐るべし、フランク。

③漢気編

リッチーに捕まり、司法取引を持ちかけられたフランクがリッチーに言い放つ言葉。これがまたカッコいいのよ。

“I got celebrities, I got sports figures, I got Harlem, Richie.

  I took care of Harlem, so Harlem’s gonna take care of me.”

「オレにはセレブやスポーツ界の有名人がついてる。オレにはハーレムがついてるんだよ、リッチー。オレはハーレムを世話してきた。だから今度はハーレムがオレを世話するんだ。」

痺れるぜ…。ハーレムのキングとしてハーレムを仕切り、ハーレム出身の有名人たちを味方につけてきたフランク。

だからこそ今フランクがピンチの時にハーレムがオレに味方をしてくれるというクソかっこいい台詞だ。やはりストリートカルチャーはどこまでいってもフッド。その土地のローカルの人々との暮らしの中にある。フッドに貢献するから、フッドがサポートをしてくれる。そんなストリートのリアルがギンギンに詰まった名パンチラインだぜ。