「この価格でこんな和牛を!?」B-Boy料理人の徹底した食へのこだわりとは?

幅広い世代に愛される「すき焼き屋 fabi」の魅力

ライター:TARO

ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のキャリアや仕事について全4回に渡ってインタビューしていく「あの人も実はヒップホップ」。今月のゲストは神奈川県川崎市ですきやき屋「fabi」をオープンされている料理人、横尾秀樹(よこお・ひでき)さん。B-Boy・MACHIとしても活動する横尾さんのヒップホップキャリアについてお伺いしました。Vol.4の今回は、すきやき屋「fabi」について、そして今後の目標についてお伺いしました。

前回の記事はこちら→ 料理人であり、ブレイクダンサー。横尾秀樹のB-Boyイズムとは?

「この価格でこんな和牛を!?」幅広い世代に愛される「すきやき屋  fabi」の魅力とは?

レペゼン:
川崎・溝口(みぞのくち)で関西風のすき焼き屋「fabi」をオープンされている横尾さんですが、取り扱っている和牛も関西のものが多いんですか?

横尾秀樹:
実は使用しているお肉は時期によって産地が違います。今は宮崎牛や松阪牛、近江牛などを使っていますね。和牛って肥育方法や地域によって全然味が違うし、時期によって旬があるんです。なので常に旬のお肉を最高の状態で出せるように心がけてますね。値段交渉も、各地を回って自分で行っています。

 
 
 
 
 
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レペゼン:
すごいですね!

横尾秀樹:
基本的にワンオペなので笑
あとはやっぱり人件費を抑えることで、良いお肉をリーズナブルにお客さんに提供したいんですよね。

レペゼン:
素晴らしいです。
お客さんの年齢層はいかがですか?

横尾秀樹:
30代以上のお客様が多いですが、若い方だと、ダンサーやヒップホップカルチャーのアーティストの方も来てくれます。お客様から「この価格でこんなお肉を食べられるのはすごい」と言ってもらえると本当に嬉しいですね。

レペゼン:
良いですね!
ちなみに店内でヒップホップの曲はかけますか?

横尾秀樹:
んー店内ではかけないかな笑
基本的に80年代から2000年代のJ-Popを流しています。
カラオケにいきたくなる選曲ですね笑

レペゼン:
では、あえて「fabi」で流すヒップホップを一曲選ぶとすると?

横尾秀樹:
仮にヒップホップを流すなら、紅桜さんの「 EVERYBODY HIT ME」ですね。

レペゼン:
Fugeesの「Fu-Gee-La」をサンプリングした曲ですよね。めっちゃカッコいいです。

横尾秀樹:
そうそう。僕、シンプルに紅桜さんが大好きで。
特にこの曲は、クラシックな感じなので好きですね。
紅桜さんのラップは本当に痺れます。

レペゼン:
お店にも合いそうですね。

横尾秀樹:

本当はヒップホップ流したいんですけどね笑
僕がタトゥー入ってるのもあって、ちょっとお店がイカつくなり過ぎちゃうんで、今は80年代J-Popでマイルドにいかせてもらってます笑

レペゼン:

料理人とヒップホップの共通点

レペゼン:
横尾さんが思う、料理人とヒップホップの共通点ってどんなところですか?

横尾秀樹:
やっぱりハングリー精神ですかね。
僕は、料理もブレイクダンスもハングリー精神でやってきました。
今の自分があるのはその精神があったからです。

レペゼン:
料理人としてやっていく上で挫折もあったと思いますが、ヒップホップがあったから乗り越えられた部分もある?

横尾秀樹:
ありますね。やっぱり支えてくれたB-Boy仲間であったり、引っ張ってくれた先輩もたくさんいますし。僕にとってはなくてはならない文化、コミュニティなんですよね。

レペゼン:
間違いないです。
横尾さんも若い頃からさまざまな苦労や経験をされて、今があると思います。
今、目標に向かって頑張っている人に向けて、何かメッセージをいただけますか?

横尾秀樹:
「尖りまくれ」って伝えたいですね。叩かれてもいいし。
自分の中での正解を信じて良いと思います。丸くなったり、尖ったりを繰り返して、常に考えて、行動していくと、おのずと自分と思いと正論がマッチして、道が開けると思います。

目標は海外出店!世界のSUKIYAKI BOYZへ

レペゼン:
では最後に、今後の目標を教えてください。

横尾秀樹:
海外進出ですね。

レペゼン:
おお!

横尾秀樹:
日本のカルチャー、すき焼きを世界に広めたいんですよね。
今イメージしているのは、オランダかカナダでの出店。
同じところに止まってるタイプじゃないので、違う景色を見たいなと思ってます。

レペゼン:
素晴らしいです。応援しております。
改めてこの度はありがとうございました!

横尾秀樹:
ありがとうございました!

プロフィール

  • 横尾秀樹(よこお・ひでき)

    横尾秀樹(よこお・ひでき)

    料理人。ブラジル・サンパウロで生まれ、10歳の時に静岡県浜松市へ。高校中退後、料理人としてのキャリアを開始。さまざまな飲食店で経験を積む。また16歳からブレイキンを始め、B-Boyクルー、SGM、NAT、THEONEZなどに所属、B-Boyバトルでは「Station vs Station」優勝、「UK B-Boy Championships 2017」 関東予選 準優勝などの結果を残す。 浜松から上京後は、天王洲アイルでの 特別企画「ブルーピリオド展×天王洲 ‐天王洲の青を探せ‐」の企画でシェフを担当。2023年7月には神奈川県川崎市ですきやき屋「fabi」をオープン。関西風のすき焼きを手頃な価格で楽しめる料理店として幅広い世代にファンを持つお店になっている。

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