ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人にインタビューしていく「あの人も実はヒップホップ」。
今月は横浜のネオンサイン専門店「スマイルネオン」の代表、ネオン職人・高橋秀信(たかはし・ひでのぶ)さんに4回に渡ってお話を伺います。第4回目は『仕事終わりに聴くラップソング』や『これまでの仕事』について話して頂きました。
>過去回はこちら 第1回『ネオンを作る時のラップソング』 第2回『移動中に聴くラップソング』
第3回『初めて触れたラップソング』
一つ一つのネオンサインに込める魂
レペゼン:
これまで経験した中で一番大きな仕事を教えていただきたいです。
高橋秀信:
いろいろやってますけど、やっぱ横浜っていうのもあって、ホテルニューグランド。
あそこのネオンサインはすごく思い出がありますね。
レペゼン:
どのぐらいの規模のものなんですか?
高橋秀信:
一文字が2.8メートルぐらいで、ワイドが約30mぐらい。
だから近距離だと全部の文字が見えないんですよ。山下公園から見ないと。
【高橋さんが制作したホテルニューグランドのネオンサイン】
レペゼン:
すごい!
高橋秀信:
あとは桜木町の駅の近くのビルの屋上の広告塔ですね。
桜木町は若い頃によくグラフィティを描きに行っていたところなので、それも感慨深かったですね。
レペゼン:
そういった大きなホテルや商業ビルのネオンサインも制作されてるって改めてすごいですよね。
高橋秀信:
ありがとうございます。ただどんな仕事でも思いはありますね。
自分が1つ1つ魂こめて作っている物なので。
レペゼン:
素晴らしいですね。
高橋秀信:
やっぱり仕事に大小はないと思うんです。
うちは 企業さんでも個人の方でも、価格は全て共通ですしね。
レペゼン:
でも大きな企業さんだと相見積もりとかもあるんじゃないですか?
高橋秀信:
ありますけど全然OKです。相見積もりだから安く出そうとかもないです。
大きさとかで値段は変わるけど、お客さんで変えることはないですね。
仕事終わりに聴くラップソング
レペゼン:
今回はお伺いするのは仕事終わりに聴くラップソングです。
制作や取り付けの仕事を終えて、ちょっとゆっくりしたい時におすすめの一曲を教えてください。
高橋秀信:
そういう時はラップよりもメロウなR&Bとかが好きかもしれないです。
だからR.Kelly(R・ケリー)とか、Keith Sweat(キース・スウェット)ですかね。
レペゼン:
その中でもお気に入りの曲はありますか?
高橋秀信:
キース・スウェットの「Twisted」ですかね。
レペゼン:
ロマンチックな良い曲ですよね。
高橋秀信:
そうですね。
スローで、リラックスできる感じが好きです。
仕事帰りとか車で流しながら聴いてます。
レペゼン:
この曲に関する思い出とかってありますか?
高橋秀信:
僕はもともとレゲエが大好きで、R&Bはそこまで聴いてなかったのですが、
90年代にハマってそこから聴くようになりましたね。
レペゼン:
90年代というとまだ修行期間のとき?
高橋秀信:
修行期間中ですね。
修行の身なのにレコード買ったり、クラブ行ったり、好きなことをばっかやってたので笑
中華街に作るネオンアートギャラリー
レペゼン:
今後ネオンサインの制作で取り組んでいきたい活動について教えてください。
高橋秀信:
最近、中華街に自分の作品を展示するネオンアートギャラリーを作りました。
レペゼン:
めっちゃ良いですね!
高橋秀信:
ただありがたい事に仕事が忙しくて作品が作れていないんです。箱は完成してます。
レペゼン:
これから徐々に作っていこうという感じですか?
高橋秀信:
そうですね。そんなに焦っても作れるものではないし、あくまでも工房の仕事がメインなので。作品がある程度展示出来たら、オープンする予定です。(完全アポイント制)
レペゼン:
隠れ家感があって超かっこいいです。
オープン、楽しみにしております!
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第3回『初めて触れたラップソング』
プロフィール
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ネオン職人。横浜・新山下のネオン看板工房「スマイルネオン」を構える。 高校卒業後、自動車、看板デザイン製作会社を経て、NYなどのネオンサインの美しさに魅了され、東京蒲田のネオン工房へ弟子入り。2000年より横浜市新山下に「スマイルネオン」を設立。その他個性派ショップやレストランなどの大小サインを数多く製作する。確かな技術と経験に裏打ちされた精巧な仕上がりに、温かみとグルーヴ感を併せ持つネオンは唯一無二であり、現在はショップやレストランの看板にとどまらず、企業の看板やオフィス用の装飾、そして結婚式のウェルカムボードやアーティストのロゴに至るまで幅広い作品を手がけている。