ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人にインタビューしていく「あの人も実はヒップホップ」。ヒップホップカルチャーを愛し、自分のやりたいことと仕事を両立する。そんなアツいHIPHOP PEOPLEにインタビューしていく企画です。
今月は横浜のネオンサイン専門店「スマイルネオン」の代表、ネオン職人・高橋秀信(たかはし・ひでのぶ)さんに4回に渡ってお話を伺います。第2回目は相棒のピックアップトラックや、『移動中に聴くラップソング』について話して頂きました。
仲間達のバイブスが詰まった愛車で運ぶネオン
レペゼン:
ネオンをお客さんに納品する時は車に積んで移動するんですか?
高橋秀信:
そうです。
仕様にもよりますけど、お客さんが壁に直接付けて下さいとおっしゃった時はパーツを持って現地で直につけてます。
常に車にネオンと脚立積んで動いてる感じですね
レペゼン:
納品ってどこぐらいまで行かれるんですか?
高橋秀信:
大阪くらいなら全然行っちゃいますね。
つい最近は香川に行きました。
レペゼン:
すごい、四国まで。
移動にはどんな車を使っているんですか?
高橋秀信:
自分はマツダのピックアップトラックですね。
結構こだわりがあって、コテコテにカスタムしてます。
ボディーに描いてるレタリングだったりピンストライプは、友人のスギサック氏によるものです。
【高橋さんのピックアップトラック】
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レペゼン:
めっちゃ良いですね!
高橋秀信:
この車は、本当に周りの仲間たちのおかげで成り立ってます。
90年式のマツダの逆輸入のトラックなので故障もあるし。車屋さんだったり、いろんな仲間がサポートしてくれるおかげで維持できてます。常に悪くなったら部品を交換して。どこでも行っちゃいますね。
レペゼン:
お客さんもこんなかっこいい車で来てくれたら嬉しいですよね。
高橋秀信:
やっぱこのマシーンに脚立積んで納品に伺うと、「おおー!」ってなってくれますね。
お客さんもテンションあがってくれます笑
レペゼン:
プリウスとかで来て欲しくないですもんね。
高橋秀信:
キャラバンとか、ハイエースだと自分らしくない気がして笑
レペゼン:
笑
でも期待通りです。
高橋秀信:
現場行くときは必ずディッキーズとかセットアップで決めますしね笑
かっこつけてナンボですから笑
【仕事前の一服】
横浜のベイサイドで流す2Pac
レペゼン:
移動中はいろいろ聴かれると思うんですけれども、1曲挙げるとするとなんでしょうか?
高橋秀信:
これも難しいですが、2Pac(2パック)の「To Live & Die In L.A.」はめっちゃ好きですね。
レペゼン:
良い曲ですよね!どの辺りが好きですか?
高橋秀信:
リズムが好きなのもあるんですが、亡くなる前の最後の曲みたいなやつじゃないですか。
LAで生きて、死んでいくって歌詞をラップしてて、亡くなっちゃってるんで、運命的なものも感じるし。
そういったところがすごく好きですね。
レペゼン:
確かにこの「To Live & Die In L.A.」の後に亡くなっちゃったってのは、運命的ですよね。
高橋秀信:
そうなんですよね。
夕暮れ時の横浜の湾岸をこの曲をかけて走るとすごく気持ちが良いですね。
お客さんと会うことの大切さ
レペゼン:
最近はZOOMなどオンラインでのミーティングも増えてきて、なかなか人と直に会う機会も減ってきていると思うのですが、やはりオンラインで打ち合わせと、実際に会っての打ち合わせはまた違いますか?
高橋秀信:
やっぱり理想はこうやってお会いして、仕事をするのが一番ですよね。
ただ、遠方のお客様の打合せでは中々お会い出来ないので、メールや電話での打合せになりますが、実際に納品に行った時にお話しできたり、喜んでもらった時はこっちも本当に嬉しいですよね。
レペゼン:
確かに。それまでオンラインで会っていても、実際に会うとまた嬉しさがありますよね。
高橋秀信:
そうそう。
それでネオンを設置して、パチンって点灯させた時に「わー!」って喜んでもらえると、あー良かったなぁって。そこでやっと仕事を納めたっていう気分になりますね。やっぱ現場に行って、取り付けまでやって、人と繋がることがすごく好きなんですよ。
ネオン職人、高橋秀信さんが「移動時に聴くラップソング」は2Pac「To Live & Die In L.A.」。次回は「初めて触れたラップソング」について聞いていきます。お楽しみに!
プロフィール
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ネオン職人。横浜・新山下のネオン看板工房「スマイルネオン」を構える。 高校卒業後、自動車、看板デザイン製作会社を経て、NYなどのネオンサインの美しさに魅了され、東京蒲田のネオン工房へ弟子入り。2000年より横浜市新山下に「スマイルネオン」を設立。その他個性派ショップやレストランなどの大小サインを数多く製作する。確かな技術と経験に裏打ちされた精巧な仕上がりに、温かみとグルーヴ感を併せ持つネオンは唯一無二であり、現在はショップやレストランの看板にとどまらず、企業の看板やオフィス用の装飾、そして結婚式のウェルカムボードやアーティストのロゴに至るまで幅広い作品を手がけている。