Interview

2019.5.20 Mon

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レペゼンインタビュー:ELIONE 無いなら自分でつくる。ただそれだけのこと。

ストリート、ヒップホップの本物を知る男イーライワンの見ている世界

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音楽に求められるのは、楽しさ、面白さ、かっこよさ、難しく考えなくともノれる軽やかさ。でもヒップホップはそれだけじゃ物足りない。その歌い手の物語、生き様。ヘッズであれば1曲の中にそんなものを見てみたいものだ。

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レペゼンインタビュー第22回目の今回は、そんな生き様がかっこいい男ELIONE(イーライワン)にフィーチャー。楽曲制作はもちろんのこと、日々の行動、ファッション、話す内容全てが一気通貫でヒップホップな男の背中からは何が見えているのだろうか。

後編はこちら→

自己紹介、趣味について

レペゼン:
まずは自己紹介をお願いします。

ELIONE:
ELIONE(イーライワン)です。1987年8月22日生まれで血液型はB型です。出身地は静岡県沼津市です。

レペゼン:
名前は何か由来があるんですか?

ELIONE:
サクッと言えば、「Walker(ウォーカー)」っていうデンゼル・ワシントン主演の映画の主人公が「イーライ」って名前で、元々俺はOne(ワン)って名前でやっていたので、その2つを足して「イーライワン」にしたって感じですね。

レペゼン:
その映画が好きなんですか?

ELIONE:
そうですね。映画の中で、イーライは荒廃した世界で、聖書をもう一度出版させて世界を平和にしようとしている人間で、そういう”メッセージを人に届ける”ってニュアンスからも付けました。旧約聖書だと、最後のユダヤの民族的指導者の名前がEliです。

レペゼン:
そういう意味が込められてたんですね!深いですね!
続いて身長と体重、足のサイズ、利き手を教えてください。

ELIONE:
175cmの68kgぐらいです。足はNIKEだとUS11を買ってて、29cmくらいですね。利き手は右で、でもマイクは気付いたら左で持ってましたね。

レペゼン:
なるほど。好きな食べ物と嫌いな食べ物はなんですか?

ELIONE:
好きな食べ物はマグロの赤身で、嫌いな食べ物はあんまりないです。

レペゼン:
マグロ!シンプルでいいですね!!
趣味はなんですか?

ELIONE:
曲を作る事、聴く事。でも仕事になってしまうので…
映画を観る事も好きですし、あとは自分で服を作るとか靴をペイントする事も好きだし。料理も好きですね。ちなみに調理師の免許も持ってます。

レペゼン:
料理男子なんですね、意外です!ちなみに好きな映画は何ですか?

ELIONE:
今は、Avengers(アベンジャーズ)が公開っていうタイミングだったんで、マーベル作品を全部観直しています。

レペゼン:
やっぱり全部を観た上で最新作観ないとですよね?

ELIONE:
そうなんですよ。繋がっちゃってるので。

レペゼン:
作品数が多いので大変ですよねー

ELIONEの音楽について

レペゼン:
続いてはELIONEさんの音楽について聞いて行きます。最近好きな楽曲を教えてください。

ELIONE:
最近かー…めっちゃ色々聞くので難しいですね…
でもずっと好きなのは、Slick Rick(スリック・リック)とか、Ghostface Killah(ゴーストフェイス・キラー)が好きです。Mike Dean(マイク・ディーン)や、No ID(ノー・アイディー)、Kid Cudi(キッド・カディ)、Kanye West(カニエ・ウェスト)、G.O.O.D のサウンドは脳が刺激されて最高ですね。

レペゼン:
いいですね!では今日聴いて来た曲は何ですか?

ELIONE:
今日はYOUNG FREEZ(ヤング・フリーズ)のUnfairって曲を聴いて来ました。

レペゼン:
YOUNG FREEZさん!以前にインタビュー受けて頂きました!仲いいんですよね?

ELIONE:
そうですね。真っ直ぐな男らしい奴です!

レペゼン:
そのほかに仲のいいラッパーは誰ですか?

ELIONE:
そのほかで仲が良いのはSALU(サル)、RYKEY(リッキー)、JP THE WAVY(ジェイピー・ザ・ウェイビー)、JAZEE MINOR(ジャジー・マイナー)、CHICO CARLITO(チコカリート)、TKda黒ぶち(ティーケーダクロブチ)ですかね。
FRank Logun(フランク・ローガン)、Billy Laurent(ビリー・ローラン)、Watman(ワットマン)は地元が同じで、一緒に活動してます。

レペゼン:
みなさん仲良さそうなイメージあります!
逆に、今知り合いじゃない人で、コラボしたいアーティストはいますか?

ELIONE:
Slick Rick!Ghostface Killah。あとはPusha T(プシャ・ティー)ともやりたいです!

レペゼン:
良いですね~!!見てみたい!!
続いて、ご自身の楽曲についてお伺いします。リリックのインスピレーションはどこで受けてますか?

ELIONE:
んー…日常…というか自分のスタンスを歌ってますね。

レペゼン:
ふと思いついた時にメモしたりとかするんですか?

ELIONE:
いや、メモはあんまり取らないですね。スタジオ入って音聴いて、そのまま歌います。曲によっては歌詞を書いたりもするんですけど。歌詞書かないでそのままずっと何小節かずつ埋めていって、聴いてもう一回全部歌い直したりとかですね。

レペゼン:
凄いですね!そのスタイルの曲作りってどれくらい時間かかるんですか?

ELIONE:
早い時はすぐできます。ビートも自分で作るんですけど、頭の中でこういう曲を作りたいってのがあるんで、ビートを組んでる時にはもうメロディーにどう乗せようとかは出来ていて、こういうサビにしよう!とか全部同時進行ですかね。

レペゼン:
トラックも自分で作ってるんですね!!

ELIONE:
ファーストアルバムとこないだ出したのは全曲自分で作ってます。

レペゼン:
曲作りはどうやって学んだんですか?

ELIONE:
独学です。

レペゼン:
凄い!!トラックを買ったり、誰かに作ってもらったりって方法もあると思うんですけど、自分でやろうと思ったのはなぜですか?

ELIONE:
単純に自分が歌いたいサウンドが日本になかったってことですね。

レペゼン:
なるほど。

ELIONE:
BPMがフレッシュで、かつサンプリングしてあって、それにソウルフルなサウンドって言うのが日本には無いなと思って。海外で言えばTravis Scott(トラビス・スコット)がいてKanye West(カニエ・ウェスト)、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)、Drake(ドレイク)がいて、国柄もあるとは思うんですけど、そういうドープでフレッシュなサウンドを作る人いなくないですか?だから自分で作ってます。

レペゼン:
なるほどー!

ELIONE:
たぶん日本にそういうマーケットがなくて、サンプリングなら90’sぽくなったりとかビートミュージックぽいサウンドが多いのかなって。そこにフレッシュさがあるアーティストって僕がラップを始めた頃にはあまりいなかったし、トラックもなかったので自分で作り始めました。

レペゼン:
無いなら自分で作っちゃえ!って言うスタイル、カッコいいです。やろうと思ってんもなかなか出来る事じゃないですもんね。

ELIONE:
あとは、JIGG(ジグ)さんとかBACHLOGIC(バックロジック)さんとか、日本でも世界基準で音楽を作っているプロデューサーに憧れてて、自分でやってみたかったのもありますね。お二人にはすごく影響を受けたと思います。

レペゼン:
なるほど。もはや作曲家ですね!!

ファッションについて

レペゼン:
ファッションのこだわりとかはありますか?

ELIONE:
自分が好きな物を着る事ですね。

レペゼン:
これはダメとかっていうのはないですか?

ELIONE:
ダメってのはないですけど、音楽と一緒でトレンドからクラシックまで横一列に並べて、自分が今着たい物を着る。歌いたい歌を歌うってのと同じです。

レペゼン:
その時の自分に正直にってことですね。

ELIONE:
ファッションってたぶん哲学だし、その人を表す物なので。自分のやる「音楽」と「ファッション」、「俺が普段やる事」全てが一致していたいって感じです。

レペゼン:
「ファッション=哲学=人間の個性」なんか納得です!!
好きなブランドとかはあるんですか?

ELIONE:
んー、最近、クロムハーツ好きになりました。

レペゼン:
今も付けてますもんね!すごく似合っててかっこいいです!

人生グラフ①ラップを始める

レペゼン:

ここから「人生グラフ」と言うものを書いてもらって、ELIONEさんご自身の人生を振り返って頂きたいと思います!

ELIONE:
なるほど。

(人生グラフ記入)

レペゼン:
まずはラップを始めた頃ですね?

ELIONE:
まず、大学時代に、千葉をメインに活動していたMYTってグループのBARREL(バレル)って奴と出会って、彼に誘われて始めました。

レペゼン:
大学生の時に始めたんですね。

ELIONE:
はい。BARREL(バレル)ともう1人DJの仲間がいて、3人で地元でCatch The Skyっていう名前のグループ、イベントをやってました。でも、色々あってそのDJがいなくなって…ラップを始めて早い段階で一緒にやっていけるって思ってた奴がいなくなったんですよ。
BARREL(バレル)も大学卒業のタイミングで活動を控えて。この時に結構ヘコむんですよ。22-23歳くらい。

レペゼン:
なるほど、ラップを始めてすぐに一度下がっちゃうんですね。

ELIONE:
それで新しく自分でLL(エルエル)ってグループを地元で始めて。ちなみにこれはLyricist Lounge(リリシスト・ラウンジ)の略何ですけど。駅前のマンション借りて皆で集まって曲作ったりしてました。そこからGotham City(ゴッサム・シティ)ってイベントを地元でやってました。

レペゼン:
バットマン!

ELIONE:
そうですね。で、それを2年ぐらいやってたんですけど、その時にもう一回人間的に勉強したいなと思ってニューヨークに行くんですよ。実は19歳の時にもニュージャージーに留学してるんですけどね。

レペゼン:
おー!ラップの本場に行くんですね!それはなぜ行ったんですか?

ELIONE:
日本で海外のラッパーがライブするってなっても、みんな言葉分からないからレスポンスできなかったり、オーディエンスがリリックを歌わないから、アーティストも不機嫌になったりするじゃないですか。あとは、やっぱり海外から日本に入ってくる情報って歪曲されてるし、だからアメリカでちゃんとアーティストを観たいって思って。

レペゼン:
本物を生で感じたいって事ですか?

ELIONE:
そうですね。真実を生で観たいと思って。だから向こうでたくさんのアーティストのライブを観に行ったんですよ。JAY-Z(ジェイ・ジー)、Kanye West、Black Star(ブラック・スター)、Nas(ナズ)、Common(コモン)、Alicia Keys(アリシア・キーズ)、Slick Rick、Ghostface Killah、Dipset(ディップセット)、G-Unit(ジー・ユニット)も視たし、アンダーグラウンドだったら、Statik Selektah(スタティック・セレクター)、Action Bronson(アクション・ブロンソン)、Brown Bag Allstars(ブラウン・バッグ・オールスターズ)とか、とにかく色んな人を観に行ったんですよ。

レペゼン:
へーうらやましー!!すごい人達を生で観て来てるんですね!

人生グラフ②上京~ファーストアルバム

レペゼン:
アメリカに行った後はどうしたんですか?

ELIONE:
その後は日本に戻って来たんですけど、LL、グループを解散させたんです。本当に自分が、わがままだなーと今でも思います。笑

レペゼン:
急に解散!笑

ELIONE:
地元で自分の知っている人たちの前だけではなくて、自分のことを全く知らない人たちの前でどれだけ自分が通用するのか1人で勝負したいってなって思って。それで東京に出て来てたのが25、26歳の時かな。

レペゼン:
それだけニューヨークで何か感じたってことですよね!!
東京に急に来たってことですけど、誰か東京に宛になる人はいたんですか?

ELIONE:
無かったですねー。まだまだ無名だったし、何も無かった。でも、フリースタイルには自信があったんで、MC Battleに出てみたりしました。

レペゼン:
何もない状態からの勝負が始まるんですね!

ELIONE:
それから東京で紆余曲折ありながら、ファーストアルバムを自分で作って出しました。このあとぐらいかな、RYKEY、JAZEEとか同い年のラッパーと出会って、FREEZとも仲良くなったりして。これが28、29歳の時ですね。

レペゼン:
なるほど。
この時にはもう自分で曲を全部作れちゃってたんですよね?

ELIONE:
東京出て来た時からトラックメイクは始めてました。当時のバックDJの奴と部屋借りて、100万-150万円分ぐらい機材とかプラグインとかローンで買って、バイトして金を返しながらファーストアルバムを作ったんすよね。笑

レペゼン:
すごい!!東京に来て、いよいよ本腰を入れて行く感じですね!!グラフも上がって来ていますね!!
先がきになるところですが、この先は後編で聞いて行きたいと思います!!

 

「考えたことを行動に移す」これは想像しているよりもはるかに難しい。しかし結果的にそれが「できる」か「できない」かでその人の人生は大きく変わる。
ELIONEはその重要さを誰よりも理解し、行動してきた男。だからこそ彼の言葉には人々の心を動かす説得力が宿る。インタビューをしている我々も何度彼の言葉に引き込まれたことか。
後編はそんな彼の考える「日本のストリートやヒップホップの今」を語ってもらった。
後編に続く→

▼ELIONE
Official HP: http://www.elione-official.com/
Instagram: https://www.instagram.com/elione1987/
Twitter: https://twitter.com/ELIONE1987

Interview:ABE HONOKA

日本のストリートをレペゼンしよう。

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