勅使川原大地 × BUG!? 【後編】ストリートカルチャーとビジネス|Cross Street

BMXとフリースタイルバスケ、それぞれのトップが考えるストリートカルチャーを仕事にすることとは?

ライター:TARO

「いきなり外に飛び出すと  
何かグラついた時に全部崩れる」

勅使川原大地:
若い子がプロでやっていくためにやるべきことって何だと思います?

BUG!?:
まずはフリースタイル・バスケットボールシーンで結果をたくさん残すことだよね。
弟子になりたいって人が来たらそう言うよ。
まず「このバトルとこのバトル全部獲ろう」って。
で、シーンでリスペクトされる存在になって、そこからその勲章を持って外へ戦いに行くっていう方が伝わりやすいよね。この人は「世界一、日本一なんだ」から入っていった方が近道だね。

シーンでしっかり戦って、色んなものを経験した上で新しいチャレンジをした方が一個ずつ上がっていけるのかなって。いきなり外に飛び出したら何かグラついた時に全部崩れると思う。帰れる場所はフリースタイル・バスケットボールだよっていうのがちゃんとないと。
帰れる場所っていうのを大事にする意味でも、やっぱシーンでのプロップスを大切にするっていうのがオレの中でトップへの一番の近道じゃないかなと思う。

勅使川原大地:
いや、まさにそのまます笑
まとめてくれました笑

BUG!?:

勅使川原大地:
例えば自分が「スポンサーが欲しい」、で「もっと世界を回りたい」と。
そういう時に「ところであなたの実績なんですか?」って客観視されるんで。
やっぱそういう時でも、タイトル取ってる方がスポンサーを付けやすいです。

BMXを知らない人からしたら、BMXの日本チャンピオンなんだね。じゃああなたは世界で活躍できそうだね。自分も頑張ろうともなれると思うんで、やっぱ帰ってくるっていう部分にもなるし、知らない人に対しても自分をアピールしやすくなるし、絶対的にそこは踏まないと難しい。

BUG!?:
両方から応援される存在の方が上に行ってるしね。

勅使川原大地:
そうですね

BUG!?:
やっぱカルチャー側からも頑張ってたっていうのでプッシュされてるし、知らない人たちからもプッシュされてる、両方ある人がイケてるなって思うしね。

勅使川原大地:
間違いないです。

プロフィール

  • 勅使川原大地

    勅使川原大地

    5歳からBMXに乗り、その後国内外の数多くの大会で優勝、入賞を果たしてきた日本を代表するプロBMXライダー。現在はイベントやテーマパークなどでのショーに出演する傍ら、自身のBMXスクール運営やイベントオーガナイズ、大会解説などBMXの可能性を広げる活動を行なっている。

  • BUG!?

    BUG!?

    「日本一=世界一」と称されるのフリースタイル・バスケットボールの大会 「FREESTYLE BASKETBALL BATTLE JAPAN CHAMPIONSHIP」において3度の優勝を果たし、フリースタイル・バスケットボールシーンのアイコンとして活動しているプレーヤー。トレードマークのクラウンのマスクをつけて行う異次元のパフォーマンスはまさに圧巻。現在は国内外でのパフォーマンスや大会審査員などを行うほか、アーティストのライブ・MVへの出演など幅広く活躍している。