プロモーターとしての仕事/プロモーター:SHINインタビュー④

「楽しく。」を突き詰めた仕事の流儀

ライター:レペゼン君

レペゼン:
どんな仕事をメインにやっていますか?

SHIN:
具体的に言うとイベントの宣伝ですね。WARP(ワープ)でこういう事やってますよって発信するのがメインです。[expand title=”READ ALL”]

レペゼン:
例えばプロモーションするってのは、レジデントのみんなでこういう事をSNSで発信しようって意見し合う事も含まれてるんですよね?

SHIN:
そうですね。

レペゼン:
じゃあ告知面全般のプロデューサーっていう事でもあるんですよね?

SHIN:
そういう仕事もあるし、企画についてもっとこういう風した方が良いんじゃないかとか、このアーティストに出演してもらった方が良いんじゃないかって事も提案してます。

レペゼン:
アーティストをブッキングする時はメールだったり電話だったり色んな方法があると思うんですけど、その仕掛けの”結果”はどう見ているんですか?

SHIN:
答え合わせって言うのもおかしいけど、どうなったかってのは現場に出ますからね。ちゃんと現場まで足を運んで自分の目で見るようにしてます。

レペゼン:
そういう事も大切ですよね!
なぜ今の仕事を選んだんですか?

SHIN:
やっぱり好きだからですね。

レペゼン:
仕事としてやりがいを感じる時や「今日はやってやったな!」って感じる時はありますか?

SHIN:
「やってやった!」って言うのがないんですよね。俺みたいな職業の人って、人がいっぱい入ったら嬉しいってのはあるけど、そもそも毎日が楽しいってのが今の仕事をしてる理由ですね。誰でもそうだとは思いますが、毎日を楽しく過ごしていたいってのが人生のモットーなので。

レペゼン:
普段はどういう事を心がけて仕事をしていますか?

SHIN:
「楽しく。」これは本当に大切。

レペゼン:
SHINさんの「楽しい」って周りも含めてですもんね。すごいフロアとか周りを見てますよね!

SHIN:
見てるフリ。笑
真面目な顔して見てたら仕事してる風に見えるでしょ?笑

レペゼン:
またまたー!笑
でも、フロアで暇そうにしてる人いると、盛り上げにいくじゃないですか!

SHIN:
寂しがりなだけやと思います。笑
一人で飲んでるより二人、二人で飲んでるより三人で飲んでる方が楽しいでしょ。たぶんそこだと思いますけどね。

レペゼン:
そうですね。やっぱり楽しくなんですね!

SHIN:
やっぱりそこに一番重きを置いてやってます。

レペゼン:
WARP(ワープ)は楽しいよって広めるって事ですね。
では例えばSHINさんがWARP(ワープ)で一パーティーを作る上で、まずこのDJをブッキングしようって思う人の性質ってどういったものがありますか?

SHIN:
ジャンル関係なしにWARP(ワープ)に合うかどうか」ってのはすごく気にかけてます。誤解を恐れずに言うとDJに上手いも下手もないと思ってるんですよね。絵と同じでその人のスタイルや表現方法の違いで、それを上手い下手の価値観で見るのは違うかなって思います。

レペゼン:
WARP(ワープ)という箱にきちんとフィットするかどうかが大切だと言う事ですね!
お酒を飲む人、あまり飲まない人といますがそういったのも関係ないですか?

SHIN:
関係ないですね。飲むなら飲んでくださいって感じです。笑

レペゼン:
「ブランディング」っていう側面でもWARP(ワープ)自体がすごくしっかりしてるってイメージがあるんですよ。

SHIN:
そうですか?それはありがとうございます!

レペゼン:
例えば毎日レジデントの告知や、祝成人であったり、今だと除菌やコロナ感染予防の告知など出演する人は必ず上げてるじゃないですか?そういう事を徹底しているので、外から見てWARP(ワープ)のイメージがしっかりブランディングされていて。だから演者としては良い意味で敷居が高いというか「しっかりしなきゃな!」思うんですよ!

SHIN:
そうなんですね。ありがとうございます!

レペゼン:
そこで先程のWARP(ワープ)に合うっていう所をもう少し掘り下げると具体的な基準などはあるんですか?

SHIN:
「バランス」ってのをすごく重視していて、いわゆる「ダイバーシティ」っていうのを念頭に置いているんですよ。正直な話そこが自分の中では葛藤する部分でもあるんですけどね。

レペゼン:
葛藤する部分でもあるとはどういう事ですか?

SHIN:
何かをしようとした時に、先を行き過ぎて置いていっても伝わらないし、周りと一緒でも埋もれてしまうじゃないですか。だから一歩先を行くのか半歩先行くのか、または次に一歩先行くために敢えて一度後退するのかっていうバランス感覚は常に気をつけています。

レペゼン:
WARP(ワープ)に合うバランスの良い人ってのは、例えばヒップホップもできるし、4つ打ちとか大衆的なオーバーグラウンドの曲もできる。みたいな事なんですかね?

SHIN:
そうそう。何事においても芯はあるけど、こっちも出来るしあっちもやりますよって言う感じですね。

レペゼン:
ちょっと裏話になりますけど、WARP(ワープ)って裏(楽屋側)に「今これが良いよ!」って”推し曲リスト”みたいなもの書いてありますよね?

SHIN:
書いてあるね。

レペゼン:
レジデントじゃなくて外の人間からすると、その曲をみんなちゃんとかけるしそれが浸透するかしないかは別にして、全員の共通認識として今かけるべき曲ってのを共有してる感じがすごく良いなって思います。

SHIN:
そうですね。

レペゼン:
そういう今かけるべき曲とみんながワー!!って盛り上がる曲、この二つのバランスってのもレジデントで話し合ったりするんですか?

SHIN:
めちゃめちゃ話します。さっき言った一歩先か半歩先かってところを落とし込むためにもね。

レペゼン:
確かにそうですね!

SHIN:
だから押し付けではなくて、こちら側からこんな物もあるし、こういうものだってあるよって新しい提案をしていくための一環としてやってます。

レペゼン:
誰が何をかけたかとかは気にしてても、みんなでこの曲をかけようって話し合ってるクラブはあまりないなって思います。WARP(ワープ)自体レジデントが多いですしね。

SHIN:
そうですね。

レペゼン:
あと途中のショータイムとか演出も派手さと裏での繊細さなど、みんなでバランスを見てしっかりと作り込まれているんだろうなって思います。

SHIN:
もちろん、俺一人じゃなくてDJもそうだし、スタッフもみんなでアイディアを出し合って一つずつ形にしていくって事を毎日繰り返してますね。気づいた事はすぐに話し合って変えていってますね。

レペゼン:
WARP(ワープ)ってトップダウンというよりは、平面的でみんなでやってるってイメージがあります。スタッフの動きを見てて積極的に話しかけたり、時にはお立ち台に上がって盛り上げたりしててすごいなって思います。

SHIN:
あーやりますね。笑

レペゼン:
あとはDJの全員に「WARP(ワープ)もっと改善した方がいい事ありますか?」って聞かれるんですよ。

SHIN:
あー笑

レペゼン:
しっかりとした枠がありながらも柔軟に外からの意見も入れて、みんながより良くしようって認識を共有できてるんだなって感心させられてます。細かい気配りもすごいですし統制が取れてますよね。

SHIN:
みんな色々とやって頂いています。スタッフの皆さんがすごいんですよ。俺は毎晩来て飲んでるだけですよ。笑

レペゼン:
またまたー!笑
みなさん本当にすごいです。

…続く。

SHIN Instagram:shinsuke84
WARP SHINJUKU Instgram : warp_shinjuku

Interview by : bullmatic

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