「エロス」をアートのテーマとして掲げ、アメリカやヨーロッパといった世界各国を飛び回りながらタトゥーアーティストとしてのキャリアを積んだPeco。 彼の独特の世界観や感性に基づいたアートを求めて「Gentle Ink Tattoo」に訪れるお客さんは、なんと80%以上が県外からやってくる人だという。
北海道から沖縄まで、全国各地からタトゥー好きを佐世保へと集める彼の魅力は、ファッションからも伺えるその感性の高さや人間性、気さくで明るいキャラクターなど数多く思い浮かぶが、やはり目を引くのは芸術性の高い浮世絵をベースとしたその作品だろう。今回は「線一本」にも「エロス」を吹き込む彼のアーティストとしてのこだわりに迫った。
レペゼン:
自己紹介をお願いします。
Peco:
長崎県佐世保市のGentle Ink TattooのPecoです。
レペゼン:
名前の由来はなんですか?
Peco:
元々は本名をもじって呼ばれていたあだ名ですね。僕がタトゥーアーティストになったのが15年くらい前なんですけど、その頃は僕の地元が田舎ってのもあって、まだヤクザ彫師的な社会だったんですよ。彫◯◯とか。
レペゼン:
なるほど。
Peco:
最初は本名から取って色々と考えたんですけど、ネットで調べると全部もういたんですよ。でも始めるにあたって名前は必要って事で「Peco(仮)」で始めたんですよ。やってたら3ヶ月ぐらいでなにかしら思い付くだろって考えてたのが、15年経って今でも「Peco(仮)」のまま。笑
レペゼン:
現在もまだ(仮)なんですね。笑
じゃあこれからも、まだ変わる可能性もあるんですね!
Peco:
あります。笑
彫◯◯になる可能性もあります。笑
レペゼン:
ちなみに田舎と言ってましたが、生まれはどちらですか?
Peco:
長崎県佐世保市です。佐世保にいたのは17歳までですね。
そこから28歳くらいまでは色々転々とって感じですね。
レペゼン:
年齢はおいくつですか?
Peco:
年齢を僕自身が覚えてないんですよ。笑
計算したら出てくるんですど。病院とかもめんどくさいんですよね。笑
レペゼン:
分かりました。笑
休日にやる趣味などはなにかありますか?
Peco:
フリータイムが全然ないんですよね…
レペゼン:
予約もビチビチに埋まってますもんね!
では、例えば一時間ぐらい時間ができたとして、リフレッシュするのに軽くやるとしたらなにをしていますか?
Peco:
ギターを弾いたり、バイクに乗ったりぐらいかな。
あとは、女の子と遊ぶことですね。笑
レペゼン:
ちなみにバイクはなにに乗っていますか?
Peco:
ロイヤルエンフィールドっていうイギリスのバイクですね。
レペゼン:
なるほど!かっこいいですね!
タトゥーアーティスト歴は15年になるんですね?
Peco:
それぐらいですね!
レペゼン:
タトゥーアーティストになろうと思い立った時はどこかに所属をして修行をされた、もしくは一から独学で学んだのかどちらでしょうか?
Peco:
独学ですね。
レペゼン:
一番最初に彫ったのはいつぐらいの時で、相手は誰だったか覚えていますか?
Peco:
18歳の時に当時の親友に彫りました。本当のファーストは練習で自分の足でしたけどね。もう毎日自分の足に彫ってて、彫る場所がなくなったら上から重ねて彫って、絵柄も分からなくなるまでやってました。
レペゼン:
なるほど!
Peco:
それでもう本当にないぞってなって、もう彫る体がないからどうしましょうって親友に電話したんですよ。そうしたら彼が詩人かよって思うような良い台詞を吐いてくれたんですよ。笑
レペゼン:
どんな台詞ですか?
Peco:
「まだ駆け出しだから当然下手なのは分かってる。だから下手なのを彫られるんだろうけど、10年後とかにお前が有名なアーティストになってたら周りにPecoって知ってる?あの有名な人でしょって。あいつのファーストがこれって言えるじゃん」って。それでやりました。笑
レペゼン:
カッコいいですね!
Peco:
そんな事言うんだコイツ、気持ち悪って思って。笑
レペゼン:
心には響かなかったんですか?笑
Peco:
いや、ありがとうって思いましたよ。笑
レペゼン:
それはもう佐世保から出た後ですよね?
Peco:
その時は福岡県ですね。