レペゼン:
次はグラフを通して人生について教えて下さい。
Kzyboost:
12歳の時に中学受験をして、頑張って学校の一番上のクラスに入れたんですよ。でもそこで気づいたのが、「女の子おらんやん…」ってなったんですね。学校自体も女の先生がほとんどいなかったし、他校生とかと絡めるのも文化祭だけだったんですよね。
レペゼン:
なるほど。
Kzyboost:
それで、なんとか楽しいことしたい一心で、16歳の時にストリートダンスと出会いました。
レペゼン:
そのきっかけはなんだったんですか?
Kzyboost:
DA PUMPと鈴木紗里奈、筧利夫さんがやってた少年チャンプルって深夜番組ですね。それで無名(ウーミン)てチームのキッキィさんって須藤元気のWORLD ORDER(ワールドオーダー)でも踊ってた人なんですけど、その人の重たい動きを見てこれなんやねんって。それでDVDを買ってダンスを始めました。
レペゼン:
当時は、YouTubeもなかったんでダンスはDVDでしたよねー!
Kzyboost:
私学でバイトも出来なかったので外の世界を知るってのが初めてで、クラブとかにもちょっと行ってみるみたいな。おとんが警察官なので夜遅くに出歩くとか厳しかったので、自分の出来る範囲で、”イキる”みたいな事やってましたね。結果、おとんの管轄下で補導されかけるっていう。笑
レペゼン:
なるほど。笑
ダンスを始めてチームは学校の友達とかと組んだんですか?
Kzyboost:
その時は、学校外の人と組みましたね。昔ダンススタイルって雑誌があって、それのmixi掲示板で大阪のどこどこで練習していてサークルを運営していますってのを見て、ここ行ったら女の人いるんちゃうかって思って行きましたね。笑
レペゼン:
懐かしいですねー!笑
Kzyboost:
そこで練習をやるようになってから相方を見つけましたね。伊丹から来てる子でした。それで高2の時に、その子と初めてダンスアタックって高校生の大会に出ました。この頃は色々とすごい楽しかったですね。
レペゼン:
練習場所はストリートですか?
Kzyboost:
最初は一人だから家でやってましたけど、その後はストリートでしたね。
レペゼン:
どこら辺でやってたんですか?
Kzyboost:
大阪の扇町の扇町公園ってとこで毎週土曜にやってました。「大阪なんば太郎」ってサークルで色んなジャンルの人たちがいましたね。
レペゼン:
すごい名前ですね。笑
Kzyboost:
そこで会った女の人に今からダンスレッスン受けに行かへん?って誘われて、なんの準備もしてないけど付いて行ったら、日本のポップダンス界のレジェンドSEENさんのレッスンだったんですよ。ダンス界で言ったら明石家さんまみたいな存在の人です。
レペゼン:
それはすごいですね。
Kzyboost:
みんながっつり準備してるけど、俺は靴もなかったから靴下でやって。笑
しかもめっちゃむずかったんですよ。それでもうダンスのレッスンはええわってなって一人で練習してたのが続きましたね。でも楽しかったですね。
レペゼン:
18歳ぐらいのとこで、一気にあがってますけどなにがあったんですか?
Kzyboost:
大学受験をしてめっちゃ女の子いるってテンションがあがったとこですね。笑
レペゼン:
それでこんなに上がったんですか?笑
Kzyboost:
そりゃそうですよ。今までずっと閉じ込められていたので。しかもちょっとだけダンスやってたから、初心者よりは全然いけるなって調子乗ってた頃だったと思います。笑
レペゼン:
上からいけるって事ですね。笑
Kzyboost:
自分的にはそんな事なかったんですけど、自信を持って入りましたね。でも、そこでまた外の世界を見るようになって、Co-thkoo(クースコ)KEIさんのレッスンに行くようになったりして、それが難しくて壁に当たったというかあまり上手くならなかった期間ではありましたね。
レペゼン:
なるほど!
Kzyboost:
チーム組んでたんですけど、その中で劣等感は感じてましたね。ただそれがマイナスではなかったし、楽しかったから基本下がる事はあまりなかったですね。これが大学4年間ですね。
レペゼン:
劣等感を感じる事もありながらも楽しく学生生活を過ごせたんですね。
Kzyboost:
コンテストとかもいっぱい出たし、初めて出たコンテストでは3位になれましたからね。良い思い出ですね。
レペゼン:
そういう期間があったから今があるんですよね。
Kzyboost:
そうですね。今はそれぞれの活動をしてるけど、みんな何かしらストリートに関わるような事をやってるんで良いなぁって思いますね。まぁ、そのダンスチーム名の一部だったboostを付けて名乗ってるのは自分だけだけど。笑
レペゼン:
22歳の後でガツンと下がってますがどうされたんですか?
Kzyboost:
ここで就職で東京行きが決定したんですよ。それにプラスで今の嫁と付き合ってたんですけど、一回別れたんですよ。だからここで一度停滞してるんですよね。
レペゼン:
そうだったんですね。
Kzyboost:
東京でも楽しい事はあったにはあったんですけど、停滞期が続いてる中で24歳の時にトークボックスをもらったんですよね。
レペゼン:
ここで音楽に変わるんですか?
Kzyboost:
最初は大阪にいた頃にKEIさんにMPCのアプリを教えてもらったんですよ。これドラム叩けるやんって。ただそれですぐに曲作ろうとはならなかったですね。
レペゼン:
どういう流れで音作りって方向にいったんですか?
Kzyboost:
そのアプリの期間があってから東京行って、なんともないきっかけからハン君ってポッパーの先輩とトークボックスの話をしてて、一回やってみたいんですよねって言ったら、「俺持ってるけど使う?」って言われて。でも、お金もないしって言ったら「使わないからあげる!」ってくれたんですよ。
レペゼン:
うぉぉー!そんな出会なんですね!
Kzyboost:
それでmicro KORG(マイクロコルグ)って小さいキーボードと、マンシーってゴツくて燃費悪い系で王道と言われるトークボックスをもらって練習し始めたって感じです。
レペゼン:
ビートメイクよりもトークボックスが先だったんですね。
Kzyboost:
そうですね。
Kzyboost Instagram:kzyboost
Interview by : Taro
日本のストリートをレペゼンしよう。