人生グラフが再浮上したのはなぜ?/Y’s インタビュー③

辛かった時期を乗り越えて...

ライター:レペゼン君

レペゼン:
地元の王子をでたあと、グラフが上がるタイミングって何があったんですか?

Y‘s
STADIUMに入ったからじゃないかな。

レペゼン:
そういうことか!

Y‘s
STADIUM入って、初めてちゃんと仕事するってことを覚えたんです。その前は土方やってたけど、面倒くさかったら仕事行かずにバックレてたし。

俺が「音楽やってます」って言っても、周りは「売れるわけない」って思ってるでしょ。「音楽はいいから仕事きてよ」って言われるから「嫌です。俺は土方で食ってくつもりはないです」って答えてました。

レペゼン:
さすがです。それ以外、お仕事は何をされてきたんですか?

Y‘s
17歳くらいのときに古着屋で働いてるよ。親父が好きで行ってた古着屋で働き出したの。店番って暇だし、お金もないから、服とかパクったりしてました。

レペゼン:
さすがっす笑

Y‘s
当時、G-SHOCKが流行ってて、これがまた金になるんだよね。アメ横行くとG-SHOCKが路上に売ってて。

チェーンが切れる最強のハサミを持って、他の仲間が店員に話しかけてる間に、売ったら2~3万になる時計を何個かパンパン切ってましたね。

レペゼン:
いや、それバレないんですか?

Y‘s
バレてもいいのよ。もともと、俺は陸上部で超足速いんですよ。バレても、絶対足の速さ負けないから。

レペゼン:
その頃って、今ほど防犯厳しくなかったっすよね。

Y‘s
もし防犯設備あっても、その電源切る作業から始めてた。

レペゼン:
そこから。笑

ていうか、この話記事にしていいんですか?

Y‘s
書きたきゃ書いていいよ。俺のTRUE STORYだから。

レペゼン:
STADIUMやめて、YSMを始めたのはいつからですか?

Y‘s
今年で9年目だから、26歳くらいの時からかな。

レペゼン:
なぜ自分のお店をやろうと思ったんですか?

Y‘s
STADIUMではしっかり働いてたんだけど、時間が長くてさ。

レペゼン:
毎日どれくらい働いてたんですか?

Y‘s
10時間くらいじゃない?だって、11時~21時勤務だったらそうだよね。

働きながら週5でクラブ行ってた時期があって。要はベロベロで朝7時くらいに帰ってきて、11時に出社を繰り返してたら「死ぬわ」と思って。

しかもこの時のSTADIUM結構忙しかったから。

レペゼン:
なるほど。それでご自分で始めたんですね。

レペゼン:
趣味の釣りをやり始めたきっかけはなんだったんですか?

Y‘s
親父も”ツリジャンキー”でさ。物心ついた時から連れてかれてたんです。小1の時にはブラックバス釣ってたから。

レペゼン:
そんなに小さい時から!

Y‘s
それが地元の遊びでした。チャリンコニケツして、釣竿持って、近くの池にみんなで行く。

それで誰かを池に落としたりとか。10代は毎日本当に面白かったなあ。

レペゼン:
釣りの楽しさはどこにあるんでしょうか?

Y‘s
ここで語ることはねーよ。笑

レペゼン:
えー!!笑

では・・・ズバリ、Y‘sさんにとって釣りとは?

Y‘s
 “人生”

レペゼン:
おおお!!かっこいいっす!!

 

ストレートであり、ポジティブ。そんな彼の話ぶりはインタビューをする我々をこれでもかというほど引きつけた。

苦しいことも、クレイジーなことも包み隠さずリリックにする、そんな彼のスタイルにヘッズたちも魅了されるのだろう。やりたいことを叶えるためには、彼の人生がヒントになるのかもしれない。

次回以降はさらに具体的にストリート生き残るための術を聞いた。アーティストに限らず、一人の男の人生として、これも必読だ。後編もお楽しみに。

…続く。

▼Y’s
Instagram:ys_yellowman1983

Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜

日本のストリートをレペゼンしよう。