ラップもファッションも釣りも、自身の人生で好きなものを貫いてきたY’s。しかし、好きなことをやるにはそれなりのリスクがあったし、彼のファンキーな人柄の奥には好きなことをやり続ける責任と”覚悟”が”確実”に存在していた。
ここからはそんな彼が貫いてきた”ストリート”や”ヒップホップ”への思いをより具体的に聞いた。「ストリートのルール」や「メイクマネーするための秘訣」さらにはアメリカのヒップホップシーンと日本のシーンの違いなど、ストレートに、真面目に語ってもらった。
レペゼン:
自分の洋服のこだわり、ファッションのこだわりありますか?
Y‘s:
ガキの頃みたいに「あーでもないこーでもない」ってのは特にないですね。今はスペックが高いのが好き。
どうせ高いお金を払うんだったら、「あったかい」とか「軽い」とかいうスペックにお金を出すようになったかも。
レペゼン:
なるほど。
Y‘s:
なんだかわかんない革ジャンに20万出すようなことはしなくなったね。もうおじさんだからさ。冬は寒いし。
レペゼン:
昔は違ったんですか?
Y‘s:
カッコつけたくて、身の丈に合ってないものバンバン買ってましたね。それで借金地獄になったわけなんだけど。
当時18歳くらいでマルイのクレジットカード作れちゃったから、リボ地獄になってしまって。
レペゼン:
カードってお金の感覚なくなりますもんね…
Y‘s:
最終的に250万くらいは借りたんじゃないかな。金もないし、その時は職人仕事をしてたから、金銭的にも体力的にも大変だったな。
レペゼン:
なるほど…そこまでして服買ってたんですね…。
好きなファッションブランドは何でしょうか?
Y‘s:
うーん、結局ずっと好きなのは「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」かも。
俺が18歳で借金しまくった理由も、NORTH FACEだもん。ヒマラヤとか当時6~7万くらいしたかな。
レペゼン:
THE NORTH FACEはいつでもかっこいいですよね!
Y‘s:
結局そうでしょ。バルトロライトジャケットも新色が出れば全部買う、みたいなアホな買い方してました。
ミッチェルとか高いのが欲しいんだよね、ムカつくことに。
ノーブランドでいくらでも安く仕上げられるけど、「嫌だ。12万のPELLE PELLE(ペレペレ)のレザーが欲しい!」っていう。
レペゼン:
こだわりですね~。じゃあ、女の子のファッションで好きなのはどんな感じですか?
Y‘s:
“女の子してる感じ”が好きかも。付き合う女の子もそんな感じかな。
レペゼン:
女の子してる感じ!笑
逆にダサいと思うものは?
Y‘s:
そんなこと言い始めたら、世間の9割ダサいでしょ。笑
レペゼン:
さすがっす。レベルが違う。笑
レペゼン:
これまで音楽やってきて、一緒に曲やってよかったって言う人はいますか?
Y‘s:
よかったというか、すごかったのはやっぱりKOHH(コー)だよ。早くてクオリティが超高い。
あとはJINMENUSAGI(ジンメンウサギ)もすごいな。その2人と一緒にやって、曲には「瞬発力のかっこよさ」があるなって思いました。
レペゼン:
仲のいいラッパーはいますか?
Y‘s:
今挙げた2人じゃないかな。
レペゼン:
友達もイケてます…!
▼Y’s
Instagram:ys_yellowman1983
Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜
日本のストリートをレペゼンしよう。