レペゼン:
では、そんなBULLさんにとって影響を受けた人いますか?
BULL:
初期衝動では誘ってくれた先輩とか、その当時知り合った仲間かな。
当時何もわからなくて、”売ってる音楽”しか聞いてなかったから。そうじゃなくてじゃなくて仲間が”作った音楽”を聞いたときは、やっぱり一番影響を受けたかな。
ZeusとかJJJとかも当時一緒にイベントやったりしてたなんですけど。JJJはもともとFivestarっていうクルーでやってた時、一緒に曲やってるんだよね。
でもそういう奴が今もまだいるわけじゃん。だから今だにいい刺激を受け続けてる感じ。やっててよかった感はありますね。
レペゼン:
”作った音楽”を聞くってかっこいいですね。
では、当時ではなく、現在のBULLさんが確立されてから影響を受けた人はいますか?
BULL:
今でいうと、やっぱりDJ CELORYさんですね。音楽だけでお金をもらう仕事ってなった今、すごく感じますね。
なんつうかな、アーティストとしてはもちろんチョー偉大だけど、まず一人の大人として。尊敬できます。
請求書の処理だとかスケジューリングだとか、当たり前のことだけどすげーきっちりやってて。俺らってラッパーだけど、ただ年食ってくんじゃなくて、大人になんなきゃいけないタイミングってここなんだなって教えてもらった感じかな。
ただラッパーだぜ!っていうのではなくて、ちゃんとそれで生計立ててるっていう人の違いはあると思いましたね。そういう意味ではCELORYさんはほんとすごくて。
例えば「Abema Mix」って権利の関係で使える音源限られてるんだけど、ここに入ってるやつは全部かけて大丈夫っていうパソコンを1台作っちゃったからね。Abema Mixだけのために。
ジャケットも全部登録してて、できればジャケットも映像に出して欲しいってAbema側にも提案してる。聞いてる人の中で、曲名とかジャケットも含めて曲の良さみたいなのを知ってくれる人が増えるかもしれないから!っていうね。
レペゼン:
それはすごい!
BULL:
ラジオでも「WREP」のラジオでも後パブきちんとするし。告知もきっちりするじゃん。それも、一回一回きちんと写真とって、その瞬間瞬間で手を抜かない。
それって、呼んだ側も「DJ CELORYさん呼んでよかった」って思ってると思うんだよね。別に本当はDJやるだけ!でもいいんだけど、DJして終わりじゃないっていうか。
仕事としてちゃんと捉えて、よりクオリティを求めるためにっていうことをやってるっていうのは、本当にCELORYさんすごいと思う。
ちょー忙しいのに、名刺もらったらちゃんと連絡入れてるし。あと、確定申告のやり方とかも教えてもらったし!
もちろん第一線での活躍も、「フリースタイルダンジョン」もあるし、「WREP」も一緒にやってるし、言ってもDJ CELORYだし、そこはほんとにすごいね。
昔から音楽で食ってるっていう人は、重みが違う。今一番近くにいる、DJ CELORYさんからもらってるものは本当に大きいですね。俺もそうありたいなと。
もちろん自分のスタンスは変えないけど。
レペゼン:
なるほど。DJ CELORYさんの偉大さを改めて感じました。感動しました!!
どれだけ活躍する人にも必ずルーツはある。インタビューを通してそれを紐解くとき、そのドラマの数々に驚かされることは良くある。
しかしながら、BULLから感じられる現場への思いは、他を圧倒する。自身が築き上げてきた確固たる自信をひしひしと感じることができた。
そんなBULLの眼に現在のヒップホップシーンはどのように写っているのだ折ろうか?
BULL
Instagram:bullmatic
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