Shintaroのたばこルーティーン|CIGARETTE TALKS Vol.4

新宿の朝、紫煙にゆれる

ライター:TARO

@新宿
夜の間の喧騒が嘘のように消え去った新宿三丁目の飲み屋街の端っこで、フリーターのShintaroは一人「CAMEL」を吸い込んでいた。

夜勤明けの疲労が残ったぼんやりした身体にキャメル·クラフトのナッツ風味の煙を注ぎ込みながら、スマホを触るのが彼のルーティーンだ。
通知画面には、今日もどうでも良い芸能人の色恋沙汰やスキャンダルが踊っている。

タバコを吸い終えたShintaroはゆっくりと立ち上がると、少しおぼつかない足取りで歩き出した。コンクリートに染みついた酒と汗にニコチンが混ざった新宿の街の匂いが、不釣り合いな朝の爽風に乗せられて、Shintaroと通行人たちを送り出していた。

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