DJ SHUNSUKEが選ぶ、DJ達の強烈なパンチライン集

2025年に公開したカルチャーキャリアリサーチ内で飛び出したパンチラインを一挙公開!

ライター:DJ SHUNSUKE

目 次

DJ SHUNSUKEです!2025年もカルチャーキャリアリサーチをご覧いただきました皆様、ありがとうございました。
今回は年末の特別編と言う事で、2025年にインタビューをさせてもらったアーティストさん達の強く印象に残ったパンチラインを抜粋して自分の個人的な感想も踏まえながらご紹介していこうとおもいます。

『一番感じた事は「現状自分にとって一番お金を稼げる能力がDJなんだ。」ってことです。』DaBook


色々な仕事をしてきた中で、もっとも自分がお金を稼げる能力があるのがDJと気が付いたという言葉は重みもありますし、DaBookさんの決意のようなものも感じられました。正直僕はそこまで自分にDJとして自信を持てた事もなく、もっとお金だけなら稼ぐことが出来る事はあるかも…とずっと思ってきました。なので、この言葉を聞いたときは率直な感想として凄くうらやましいなと感じました。

『僕にとってはこの25年のDJ生活はいつの間にか、というか、あっと言う間の期間だったようにも思います。一度も辛かったなんて思った事がなかった』DJ KENZI aka BLACKBEATZ


25年ものキャリアをもつDJ KENZI aka BLACKBEATZさんのこの言葉は全てが詰まっているような気がします。好きな事をやっているときは時間が経つのは早いですが、25年間、その初期衝動のまま活動出来ていることは本当に凄いです。同世代として素直に尊敬するなと感じた言葉でした。

『ストリートカルチャーに、ずっと恋してる感覚』DJ TAKA


熊本を代表するDJの1人、TAKAさんの言葉です。ご自身、熊本でAnswerというストリートアパレルショップも経営されており、DJ、ストリートファッション、そしてカルチャーを体現し続けています。答えがない「カッコイイとは何なのか?」を追い続ける事が出来ているのはまさに恋している感覚なんでしょう。僕自身は大したことしていないんですが、この気持ちは凄く分かります、ハイ。

『凄く大きなダメージを受けた印象を持っているのは2016年の熊本地震とコロナです』DJ YAMAMO


Space KumamotoのレジデントDJを務めるYAMAMOさんの言葉は、熊本で生まれた自分には凄く響くものがありました。昔から年に1回は熊本へいっていましたが、あの地震の時はクラブとかそういうエンタメをやってる場合じゃないよと言う雰囲気が街に漂ってました。地震から少しずつ回復してきたときにコロナでまた大打撃を受けた熊本のシーンですが、ベテランも若手も一丸となってシーンを作り直しているのを見ると胸が熱くなります。これからも僕なりに何か出来る事をしていきたいと思う言葉でした。

『敢えて言葉にするとしたら「毎回がターニングポイント」』DJ AKIYAMA


熊本を中心に九州各地で活躍するDJ AKIYAMAさんのDJへの真摯な取り組み方を感じる言葉です。彼はとってもDJが上手いんですよ、ちゃんとシーンを先に進めたいというのがプレイからも伝わってくるんですけど、毎回をとても大切にしている事が本当に良く分かります。会えば一緒にパーティしてくれるAKIYAMAさんの本質的な考えが伝わってくる言葉でした。

『高校の先輩にパーティに誘われたのがきっかけなんです。』DJ TOMO


熊本の重鎮、DJ TOMOさんの言葉です。自分の全てを掛けてDJに取り組みパーティを作り上げてきたこと、今後のシーンや音楽の楽しみ方について考えてたりされているのを聞いていたのでこの言葉には結構驚きました。僕はTOMOさんのミックステープや、熊本での活動をずっと知っていたので「スタートは結構ありがちなんだよね笑」と話す姿が忘れられません。

『若手と言われているDJたちはどう若手を脱却するのか。』DJ SLY


このコメントは今悩んでいたり、先に進みにくい状態になっているDJ達に目からウロコだと思いました。物凄いヒントが隠されていると言えます。割とシンプルな考え方だとは思うんですが数をこなそうとしてしまったりするとブレが生じます。しっかりとしたプロになる為の最短の方法がここに書かれているので、気になる方は記事全文を読み直してみてください!

『TwitterでCAUJOONさんに「僕14歳でクラブに入れないんですが、どうしても雰囲気を少しでも味わいたいです。リハーサルだけでも見せていただけないですか?」ってDMした』DJ NOGU


クラブDJに最も必要な事のひとつに行動を起こすというアクションがあります。NOGUさんは物凄く良いDJですが、その根底には行動を起こせる芯の強さがあるんですね。これも凄く大切な事だと思うので、現状を変えたいと思っている人はとりあえず何かアクションを起こしてみた方が良いという素晴らしい一例だと思います。

『自分のDJの魅力は自分自身で伝えていくのが1番手っ取り早い。』DJ G-LAIYA

 
DJとして活動していくうえで、「誰かに見つけてもらう」のを待つ姿勢では、なかなか次のステージには進めません。G-LAIYAさんのこの言葉は、そうした現実をとてもシンプルに、そして的確に突いていると思います。単なる自己主張というよりも、「自分のDJに責任を持つ」という姿勢に近いものだと感じる言葉でした。

『“初期衝動”を忘れずに、燃やし続けることが本当に大切』DJ LYME


この言葉はこれまでシーンで長く活動してきたからこそ出てくる非常に力強いメッセージだと感じました。DJとして現場に立ち続ける中では、技術や経験が増えていくことはもちろん大切ですが、何より最初に音楽に惹かれた瞬間の“純粋な熱量”を忘れないことが、活動を継続するうえでの根本的な原動力になるのだと思います。初心に立ち返る事の大切さが伺える言葉ですね。

『手放すことも時には必要で、その後どうなるかは自分自身の手でまた決められると実感しました。』DJ Lina


DJという仕事をしていると、出来るだけ沢山の現場を取りたい、全部やりたい、というような気持にもなるんですが、自分は一人しかいないので実際に出来る事には限りがあります。Linaさんのこの言葉はその時々でしっかりと選んでいくことの大切さを物語っています。Linaさんが一度クラブDJを離れても、現場に戻ってこれたのはその時々の最適な決断をしてきたからなんでしょうね。僕は自分のやりたい事を全部やろうとしてアップアップになってしまう傾向があるので、とても参考になる言葉でした。

『毎晩のように音楽仲間たちと集まり、夢中で音楽談義をしていた時間が一番印象に残っています』DJ MARZ


私DJ SHUNSUKEもベテランと言われるような年齢になり、最近はふと若い頃の事を振り返るもあります。MARZさんのこの言葉を聞いて、もうずっと昔の話ではあるんですが、仲間たちとあーでもない、こーでもない、と話し合っていたなと思い出しました。オジサンになると分かりますが、信じる音楽を共にした仲間と言うのは20年経っても変わらない関係でいられる事が多いです。今現場で頑張る若い人たちには出会いの一つ一つを大切にしてほしいなと思います。

『DJを仕事にしたい、と親に話した際、縁を切られた時はやめようかなと思いました。』DJ RAIN


この言葉はこの一年で聞いたコメントの中で一番衝撃的だったかもしれないです。親に縁を切られるって言うのは、中々ない事で、切られてもDJを仕事にする為に頑張り続ける事が出来たというRAINさんの姿勢には脱帽というか、ハンパかない覚悟を感じました。それぞれの家庭によって違うとは思いますが、本当に強い芯を持って取り組まないと認めてくれない親御さんがいるのも当然なのかなと思います。

『「あいつお前のこと悪く言ってたよ」とか、少し目立つと足を引っ張る人がいたりで人間関係に疲れてしまったんですよね。』DJ ASARI


DJやクラブの業界は外から見ると凄くキラキラしていてまぶしい世界に見えるのですが、実際はドロドロとした部分があります。100人の若手DJがいるとすると5年後続けている確率は半分くらい、10年後となると1割程度しか残っていないと思います。様々な問題を抱え心を病み、辞めていく人達が多いですが、最も心を病むのはこういった陰口です。20数年前はこんな悪口言う人ばっかりだったように思います。現代は違うと信じたいです。人を落とすのではなく、自分を上げるための行動を取り続けていきましょう。

『人一倍必死にならないといけなかったので辞める余裕もなかったと言うのが本音です』DJ TOSHIYA


本当にプロのDJになりたい、と思って努力した人には、この言葉がなんとなく分かるように思いました。そもそも辞めるっていう事が選択肢には無かったっていう事です。なんとなくプロのDJになれた、という人はいないと言う事が良く分かる一言だと思います。

『まだ何も成し遂げてないですし、死ぬ時にDJに対して完全燃焼できたと自分に言えるのか?突き詰めたい』DJ KENKEN


国内外問わず、様々な箱でDJプレイを続けているDJ KENKENさんの求道者のような言葉です。気合いの入った言葉ですが、それくらいDJに対して真摯に取り組んでいるからこそ出る言葉だと思います。

最後に

いかがでしたか?
今年も大変多くのDJからお話しを聞かせてもらいましたが、皆さん思う事も考える事も似ているようで少しずつ違いがあり、強い個性を感じますよね。ひとつだけ共通しているのはDJに対して強い想いで取り組んでいると言う事です。
このコーナーには、これからDJを目指す人達、興味を持っている人達には現実的に凄く参考になる貴重な情報が沢山落ちているので、是非読み返してみてください!今年一年読んでくださってありがとうございました、2026年もよろしくお願いします!

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