WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.368の今回はラッパー、ヒップホップ・フェス『FORCE Festival』特集の第7弾。日本ヒップホップ史に残る素晴らしいフェスティバルとなった『FORCE Festival』に出演した世界的なアーティストたちのリリックを紹介していくよ!
今回取り上げるのは先日Awichとのコラボでも大きな話題になったFERG(ファーグ)。
まずは紹介するのは、彼の代表曲である「Plain Jane」!
「Plain Jane(2017)」
Uncle Psycho was in that bathroom buggin’!
Knife to his guts, hope Daddy don’t cut himサイコおじさんはバスルームでバギン 腹に突き立てるナイフ
親父が彼を切らないことを願ってた
ファーグが小さい頃のハードな体験を歌った一曲。 ヒップホップ情報サイト「Hot New Hip Hop」でのファーグのインタビューによると、彼のおじさん“オール・ダーティ・バスタード”のような人だったそうで、常にビールを飲み、迷彩の服を着て、ナイフを持ち歩いていたとこのこと。かなり破茶滅茶な人だったらしいんだけど、ファーグはおじさんのワイルドな部分を尊敬してたんだって。
続いて紹介するのは2019年のスマッシュ・ヒット「Floor Seats」!
「Floor Seats(2019)」
We all grinded for the floor seats
Now all of the pretty girls, they know me
I’m on a jumbotron, you can’t ignore me
Just look at my seats, I’m sittin’ cozyオレたちはみんなフロアシートのために頑張ってきたんだよ
今じゃ可愛い子たちはみんなオレのこと知ってる
ジャンボトロンに映ってて、無視できない
オレのシートに目を向けな、くつろいで座ってるぜ
タイトルの「floor seats」とはNBAバスケットボールの試合をコート際で観戦できる特等席のこと。チケット価格は数十万から、人気の試合だと数百万円になることもあるVIPシートだ。そんなシートに座るために頑張ってきたファーグは今じゃ誰もが知る超有名ラッパー。フロアシートに座れば、天井から吊るされた大型ディスプレイ“ジャンボトロン”に、“cozy(くつろいでる)”様子が映されるセレブリティってわけだ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.368、『FORCE Festival』特集、FERG編のラストは昨年リリースのアルバム『DAROLD 』から「Thought I Was Dead」!
「Thought I Was Dead(2024)」
R&B bitch with the NBA star, I was with her last night
She came in the yo with the wrong Air Forces, nah, she wasn’t my type
Back in the day, I was doin’ security
Go to the store, had to carry artilleryR&B女が一緒にいるNBAスター、オレは昨夜はその子一緒いたぜ
彼女、変なエアフォース履いてスタジオに来たけど、タイプじゃなかったのさ
あの頃はしてた警備の仕事
店に行く時、持って行かなきゃいけなかった銃器
今はUSを代表するラッパーとなったファーグだけど、そんな彼も昔はセキュリティの仕事をしていたそう。今じゃ逆にセキュリティをつけて、NBA選手が付き合うような美女たちも選び放題ってわけだね。まさにヒップホップドリームだぜ。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。
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