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イラストについて
レペゼン:
では、次はSmall Lighterとのバンダナ、「Bandana “YOKOHAMA” by Aki」のデザインについて伺いたいと思います。まず、タトゥーアーティストとして多忙を極める中、なぜ今回のバンダナ×タトゥーアーティストコラボの依頼を受けたのでしょうか。
Aki:
基本的に、受けます。
レペゼン:
なるほど!
それは取材なども依頼が来たらとりあえずは受けるスタンスということですね?
Aki:
テレビは嫌なんですけど、他のは基本的にはなるべく受けるようにしてますよ。
レペゼン:
それはなんでですか?
Aki:
受けた方が良くないですか?色々広がると思いますし。
レペゼン:
やはり広げていきたいって気持ちはあるんですね。
Aki:
あります。働きたくないので。笑
レペゼン:
そこ大きいですね。笑
それはアーティストとしての知名度をあげたいって事ですか?
Aki:
そうですね。別にタトゥーだけでやりたいとは思ってないので。
レペゼン:
では、広く絵に関わることをやっていきたいって感じですか?
Aki:
絵を売るのは大変ですけど、もし1枚100万で売れたら働かなくて良いじゃないですか?
レペゼン:
なるほど。笑
Aki:
そういう感じです。だから絵も結構習ってましたし、今も新しいことやってます。
なんか、ずっと同じレベルにいてもつまんなくなっちゃうじゃないですか?
レペゼン:
デッサンとかも受講されてましたよね?
Aki:
いってましたねー。お爺さんお婆さんの中に混じってやってました。
みんな花とか描いてるのに、自分がこういうグロテスク系の絵とか描いてるんで、本当に変な空気ですよ。笑
レペゼン:
Akiさんがお爺さん、お婆さんに囲まれてグロテスクな絵描いてるの想像すると、めちゃめちゃシュールですね。笑
先生はAkiさんにどういう事を言うんですか?
Aki:
先生はデザインに関してじゃなくて、こういう風にもっと奥行きを出した方が良いとか、技術的なアドバイスをする感じでした。一応行ってたのは予備校なんで、早い時間帯だと、学生とかが多いんですよ。学生って奇抜な子が多いじゃないですか?
だから、先生からしたら、まぁタトゥーだらけの人もいるよねって感じじゃないですかね。笑
レペゼン:
そういう感じなんですねー!
Aki:
自分が出てた社会人コースは、お爺さんお婆さんだけでしたけど。早い時間だと学生もいたんで。
レペゼン:
なるほど!
Akiさん的にもお爺さんお婆さん達の中でやるのは、別に構わないって感じですか?
Aki:
絵が習いたいだけだったんで、周りの人はあんまり関係なかったですね。
バンダナについて
レペゼン:
では、Akiさんは普段バンダナって使いますか?
Aki:
使わないです。笑
自分はああいうのはなんか苦手で。お洒落してます!みたいな感じになるのが、個人的に得意じゃないから。使い所が難しいですよね。
レペゼン:
確かに巻くだけでお洒落になってしまうかもですね。笑
ファッションアイテムとして取り入れたくないなら、こっそりハンカチとして使うのがハードル低くておすすめです。笑
Bandana “YOKOHAMA” by Akiのデザイン
レペゼン:
では、今回のデザインのコンセプト、テーマを教えてください。
Aki:
グロい系とか悪魔系とかでも良いとは思ったんですけど、やっぱり“萌え要素”を入れた方が良いのかなと思って、軽めな首吊りにしてみました。笑
レペゼン:
首吊りで軽めなんですね。笑
Aki:
そう、首吊り悪魔にしてみました。笑
レペゼン:
今回のSmall Lighterコラボバンダナには商品名にアーティストゆかりの地名が入ってると思うのですが、Akiさんの場合は“YOKOHAMA”(横浜)なんですね。
Aki:
そうですねー。横浜ですねー。
レペゼン:
今回のデザインで特にここは見て欲しい、力を入れたというポイントはありますか?
Aki:
まぁ、首吊りなのかなぁ。
レペゼン:
首吊りは、なんで首吊りになったんですか?
Aki:
なんも意味はないんだけど、ただシュールだなーって思って首吊りです。笑
レペゼン:
なるほど。それで縄をベースにいこうとなったんですね。
Aki:
そうですね。女の子の首吊り描いてる人いないなって思って。自殺が多いとか、何か深い意味がある訳でもないんですけど。なんか新しいかなって。ちょっとメンヘラチックな感じで。
レペゼン:
確かに、三つ目の悪魔ちゃんの首吊りって見た事ないですよね。
Aki:
しかもツノ生えてるし。意味分かんないですよね。笑
まぁ、新しいデザイン、被らないようにってだけで、深くは考えてないです。
レペゼン:
使う人に意味を委ねるタイプのデザインですね。笑
ちなみに描き始めは真ん中から描き始めるんですか?
Aki:
自分は、真ん中からですね。
レペゼン:
みんなそれぞれ違うんですね。
Aki:
端から描く人もいるんですか?
レペゼン:
端から描く人もいましたね!
Aki:
へー!自分は、とりあえず真ん中を描いてから、描き足していった感じですね。
レペゼン:
それは、全体の構成を決めずにですか?
Aki:
構成は何も決めてないです。描きながらで。
何にも考えてないです。
レペゼン:
面白いですね!
実際にバンダナのデザインをしてみた感想はどうですか?
Aki:
えー、感想ですか?
特にこれといってはないかな…
レペゼン:
普段のタトゥーのデザインとあんまり変わらないですか?
Aki:
変わらないって事はないですけど、好きなように描いて良いって言ってくれたから、やりやすかったかな?
レペゼン:
では、大変だったところもそんなにないですか?
Aki:
ないですね!
レペゼン:
Akiさんはファッションは好きですか?
Aki:
うん。
まぁ…笑
レペゼン:
どういうのが好きですか?
Aki:
いやー、特にないですよ。
レペゼン:
好きなブランドとかもないですか?
Aki:
ないですねー…
けど、セレクトショップ行って買うことが多いですね。
レペゼン:
そうなんですね!
Aki:
だって楽じゃないですか?よく分かんないし、行って全部あるのが楽で良いかなって。
レペゼン:
お店に行って、セレクトされてる物の中から選ぶのが楽で好きなんですね。
Aki:
そうですね。だから特にこれが好き!とかってのはないですね。
Akiのタトゥー観
レペゼン:
では、タトゥーはファッションの一部だと思いますか?
Aki:
はい。他の人は何て答えてるんですか?一緒じゃないのかな?
レペゼン:
はいと答える人もいれば、いいえと答える人もいるので人それぞれですね。
Aki:
いいえの場合はファッションじゃなくて、どういう感じで答えるんですか?
レペゼン:
ファッションというよりは、ずっと残るし、コロコロ変えられない物だから自分自身を表すみたいな感じの内容ですね。
Aki:
なるほど。
レペゼン:
でも、Akiさん的にはファッション要素が強いという事ですよね。
Aki:
ファッションの定義が良く分からないんですけど、やっぱり『タトゥー=ファッション』なんじゃないのかなって思います。
レペゼン:
まぁ、そうですよね。好きな物を着るみたいに自分の好きな物を彫るって感じですね。
Aki:
だって、どうなんだろう…
昔の人みたいに、俺はこの生き様で生きていくみたいな感じじゃないですよね?
みんなカッコいいから彫りたいって感じなんじゃないかな。
レペゼン:
見た目のカッコ良さってのは大きいですよね。
Aki:
それしかないと思うな。だってタトゥー入れても良いことないですもん。
レペゼン:
それAkiさんが言っちゃって大丈夫ですか?笑
Aki:
だって、日本で生きていく上で、タトゥーってカッコいい以外に良いこと何にもないですよ。
リスクしかないです。笑
レペゼン:
まぁ確かにそうかもしれないですね。
Aki:
人生がハードモードになるだけで。
レペゼン:
ハードモード!笑
Aki:
就職先も少なくなりますしね。
レペゼン:
ファッションだと流行のサイクルがありますが、タトゥーでも昔の流行がリバイバルされる事はありますか?
Aki:
めっちゃあります!
和彫りに関しては、ネオジャパっぽいのから昔ながらのと、どっちもあるからちょっと参考にならないかもですけど。
トライバルとかはもうあんまり流行ってない感じですよね。
レペゼン:
和彫りも一昔前だと、怖い人とかしか入れてなかったですけど、今は若い子でも入れてたりしますよね。
Aki:
そうですね。でもやっぱり、やんちゃそうな人が多いですよね。笑
まぁ、お洒落な感じの人とかもいますけど。
レペゼン:
お洒落和彫りみたいな感じのもありますね。
Aki:
そういう人もいるにはいるけど、やっぱりやんちゃそうな人が多いのかな。
レペゼン:
和彫り以外で最近また来てるジャンルはなにかありますか?
Aki:
なんかあったかな?
ウォーターカラーとかトラッシュポルカってのは落ち着いてきた感じはありますね。ネオトラなんかは、安定してきてるのかな。今はなにが良いんだろう?
レペゼン:
確かにウォーターカラーとか、ちょっと前は結構多かったですね。
Aki:
でも、それはそれって感じにはなってきてますよね。今は細くて小っちゃい韓国っぽいのが結構多い気しますね。
レペゼン:
あー細かくて、シンプルなやつですか?
Aki:
見てるとそういうの流行ってるますね。自分はあんまりやっていないんですけど。
あとブラックアンドグレーは、個人的にもう良いかなって感じがしてます。
レペゼン:
色を入れたいって感じですか?
Aki:
なんか、ブラックアンドグレーは上手い人が上手すぎて、自分の中ではちょっと無理な気がして。天井がすごすぎる。昔は、なんかいけるかなって思ってたんですけど、今はもう無理ですね。
レペゼン:
ブラックアンドグレーもポートレートとかすごいですよね。
Aki:
上手すぎる。本物みたいになっちゃってて。あれは無理ですよ。
レペゼン:
それこそ写実的なブラックアンドグレーだと、この国のアーティスト達すごいなってありますか?
Aki:
インスタで見てるとかなりいますよ!
国は分からないけど、あれはヨーロッパなのかな?
でも、すごっ!て思いますよね。
レペゼン:
Akiさんでもそう感じるんですね!
やっぱり日本と比べるとすごいアーティスト多いなって感じますか?
Aki:
日本と比べるとって言うよりは、どの国でもたぶん上手い人はいると思いますよ。
レペゼン:
突出して、1つのジャンルが上手い人は、どこの国にもいるって事ですね。
Aki:
だから、国って感じではないんじゃないのかな。でも日本よりは、やっぱ開けてるから、そういう意味ではあるかもしれないけど。不良じゃなく、めちゃくちゃ絵が上手い普通の人とかが、タトゥーアーティストになるじゃないですか。でも、日本だとまだちょっと不良っぽい人の中で、絵が描けるがタトゥーアーティストになると思うんで。
レペゼン:
海外の方がタトゥーアーティストへの入り口が広いって事ですね。
Aki:
入り口が違いますよね。でも、日本でも最近の子はみんな普通の子ばっかりだと思うんですよね。そういうの考えると、日本もここからまた1つレベル上がるんだろうなとは思います。嫌ですけど。笑
レペゼン:
不良と言われる人達ではない層の人達ですね。
Aki:
そうですね。そういう層から、もう既ににいっぱい来てますよね。
レペゼン:
Manaさんも漫画家を目指していたとこから入ってきてたっておっしゃっていましたし、そういう入り口の違いってとこですね。
Aki:
そうですね。だって海外だと、アートスクールの就職先にタトゥースタジオがありますからね。
レペゼン:
そうなんですね!
Aki:
アメリカのどこかの州だと、アートスクールに通わないとタトゥーアーティストになれないって聞きました。
レペゼン:
もうライセンス化されてますね。
Aki:
そうなんですよ。だから日本はいつまでこんな事やってるんだって感じですよ。笑
世界でも日本と韓国ぐらいだと思いますよ。こんなにタトゥーに反対してるの。ワールドワイドとかダイバーシティとか言ってるのに、こんなんじゃちょっとね。
レペゼン:
今まさにおっしゃっていましたが、日本人のタトゥーに対する考え方や偏見についてどう思いますか?
Aki:
今さっきのやつです。笑
日本だけじゃないの?って思います。あとMRIがどうとかまだ言ってる人いますけど、そんな事言ってたら世界でタトゥー廃止ですよ。笑
レペゼン:
そうですよね。笑
Aki:
だってアメリカの人口の40%ぐらいが入ってるのに。面倒臭いなーって思います。
レペゼン:
なるほど!
例えば、もし娘さんがタトゥーアーティストになりたいって言ったらどうしますか?
Aki:
別になっても良いのかなー。絵が上手ければ食いっぱぐれないと思いますし。
レペゼン:
絵が上手くてお客さんが付けばって事ですね。
物心がついた時期に、Akiさんのタトゥーを見てどういう反応をしてましたか?
Aki:
えー、なんか言ってた気がするけど忘れちゃいましたね。
でも、うちの子は彫りたくないって言ってます。笑
レペゼン:
あ、そうなんですねー!
Aki:
痛そうだから嫌だって言ってましたね。
レペゼン:
それは2人ともですか?
Aki:
そうですね。まぁ、勉強して普通に生きた方が良いですよ。笑
レペゼン:
なるほど。笑
インタビューは以上です!
ありがとうございました!
Small Lighter × Aki コラボバンダナについて
第一弾「TATTOO(タトゥー)」
Small Lighterは、様々なジャンルのアーティストとコラボし、その芸術性をバンダナを通して伝えていくブランドです。コラボジャンル第1弾は『TATTOO(タトゥー)』。4人の人気タトゥーアーティストたちとコラボして4種類のバンダナが仕上がりました。
Akiさんがデザインしたのは「Bandana “YOKOHAMA” by Aki」。
Small Lighter公式サイトにて大好評発売中です。
Small Lighterのタトゥーコラボに対する想い
日本では、明治の文明開化に伴う政府による政策や、映画などのエンタメコンテンツによって偏ったイメージがあるタトゥー。 一方、海外では個人の選択するスタイルのひとつとしてタトゥーを入れることが珍しくありません。アメリカの18〜54歳の約36%以上の人がタトゥーを入れているという調査もあります。
そんな海外の人たちから多くの支持を集める日本の伝統的なタトゥーアートは「ジャパニーズ・スタイル」とよばれ、その高い芸術性が認められています。歴史的にみても、イギリスのジョージ5世やロシアのニコライ2世といった王族の重要人物が、日本のタトゥーの技術力に感嘆し、来日の際に自らの体に彫っていったと記録されています。
Small Lighterは、そんな「日本のタトゥーカルチャー」にフォーカス。偏ったイメージに隠されたタトゥーカルチャーの奥深さや芸術性にふれてもらう機会を創出していきます。
タトゥー好きも、彫りたいけど彫れない人も、そしてこれまでの怖いイメージによって敬遠していた人たちも、気軽にバンダナを通してタトゥーをファッションに取り入れてみませんか?
Small Lighter × タトゥーアーティストコラボバンダナのラインナップ
Bandana “KOMABA” by Yabesian |
Bandana “FRANCE” by Peco |
Bandana “OKINAWA” by Mana |
Bandana “YOKOHAMA” by Aki |