ELIONEの考えるストリートシーンの定義&稼ぎ方/ラッパーELIONE⑤

「リスペクト」はストリートにマスト

ライター:レペゼン君

レペゼン:
今のヒップホップシーンについて、どう思いますか?

ELIONE:
この何年間は、僕がラップを始めて活動するようになってから、一番多くの人に聴いてもらえる状況になってるんじゃないかなと思います。

レペゼン:
今ラジオとかもやってますし、結構みんな聞いたりしてそうですよね。

ELIONE:
そうですね。結構反響はありますね。

レペゼン:
そんな今日この頃、ストリートの定義ってなんだと思いますか?

ELIONE:
なんだろう…
やっぱり人なんじゃないですかね。服屋でも、レコ屋でも、クラブでも”人”があってこそだと思うし、ストリートってのはそういう”人”達の事だと思ってます。

レペゼン:
なるほど。

ELIONE:
もしくは、そういう人達と「リスペクトをしている、リスペクトをされる人間である」という交流があることなんじゃないかなと思います。

レペゼン:
「リスペクト」はストリートにマストなものですよね!!

レペゼン:
ストリートとかヒップホップで稼ぐためには何が必要だと思いますか?

ELIONE:
今の世界の音楽を考えたら、収益は大きく3つあって。①「ストリーミング」音源の収入、②「マーチャンダイジング」物販とかの収入と、③「ツアー」興行の収入だと思うんですよ。

レペゼン:
なるほど。

ELIONE:
ただ、日本でもバンドマンたちって、物販とツアーとかを、昔からやってるんですよね。自分たちで地方のハコ押さえてツアーして、ギャラがなくてもグッズ売って収入にして、ちゃんとファンたちと交流して。各地にファンを作る事でその人たちが広げてくれたりする状態を作るみたいな。

レペゼン:
確かに。

ELIONE:
そんな風に各地にファンベースができると、アンダーグラウンドであっても、メジャー契約なんてしなくても、それだけで食って行ける状況になるんですよね。海外で言うとTech N9ne(テック・ナイン)とかがそうですけど。
だから、日本のヒップホップシーンでもそう言うものをヒントにしていけばいいとは思いますね。

レペゼン:
うおーすごい!それ最高です!!

ELIONE:
「金を稼ぐ手段」って何でも良いというか、「どのタイミングでマネタイズするか」と「その先どこで金を稼ぎたいか」を見据えて行動する事が大事だと思います。自分が今やってる事をお金にするタイミングをハッキリさせる、見極める事。

レペゼン:
先を見据えた計画ですね。

ELIONE:
俺がこんなことを言えるのは、”今の時代だから”なんですけど。今は、色んな手段や方法が選べて、色んな事がやれるんだと思うんですけど、昔はそうじゃなかった。だからその土台を作ってくれた日本のヒップホップの先輩達には感謝しています。その人達がいて今の俺達がやれてるって言う事ですね。

レペゼン:
それって、音楽以外にも通じそうな考え方ですよね。

ELIONE:
海外の人達って自分の置かれた環境から抜け出したくて、ラップやるのか、バスケやるのか、アメフトやるのかして、全部自分で掴んできてると思うし。そこに学んで、誰かに頼むんじゃなくて自分で掴んでいくって事が、ストリートで稼ぐために必要なことだと思います。

レペゼン:
確かに。その通りですね。

…続く。

▼ELIONE
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Interview:ABE HONOKA

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