映画『ワイルド・スピード』を観るべき5つの理由|ストリートヘッズのバイブル Vol.7

史上最強のカーアクション映画の魅力を徹底解説!

ライター:TARO

みんな文化ディグってる?「ストリートヘッズのバイブル」では音楽や文化の知識を知ることができる映画や本を紹介していくよ!今回取り上げるのメガヒット・カーアクション映画『ワイルド・スピード』。今回は「ワイスピ」 の魅力を徹底解説するよ!

『ワイルド・スピード』てどんな映画?

2001年の第1作から続くカー・アクション・シリーズ。第1作目ではロサンゼルスのストリート・レースを中心としたストーリーを描き、その後『ワイルド・スピード2』、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』を経て、4作目の『ワイルド・スピード MAX』からは強盗やスパイといった要素を加えたスケール感の大きいアクションを取り入れ、リニューアル。最新作の9作目『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』まで20年以上続く人気アクション映画シリーズとなった。

『ワイルド・スピード』を観るべき5つの理由

①『少年ジャンプ』を彷彿させる「友情・努力・勝利」

少年ジャンプでお馴染みのテーマ「友情・努力・勝利」。

『ワイルド・スピード』で描かれているのは、まさにこのジャンプのテーマそのものだ。当初は敵対していた警察官のブライアンとギャング団のドミニクが車文化を通して友情を育み、最後はファミリーとなっていく。その中で敵対する組織と様々な戦いを積み重ね、次第に仲間達を増やし、最後には勝利をつかむ。

やっぱりこの王道少年漫画を彷彿とさせるストーリーが一番アツくなれるんだよね。

②画期的な人種バランス

『ワイルド・スピード』シリーズを語る時に特に特筆すべき点は、その配役における画期的な人種バランスだ。白人偏重と言われてきたハリウッド映画シーンにおいて、この映画ほど主要キャストが多人種で構成されている映画は特に2000年代から2010年代前半までのハリウッドでは極めて稀だったんだ。

主役のポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼル以外の主要キャストであるヒロイン“ミア”役はパナマ生まれのジョーダナ・ブリュースター、頼れる姉御“レティ”にはドミニカ、プエルトリコ系のミシェル・ロドリゲス、さらにアフリカ系アメリカ人のリュダクリスとタイリース・ギブソン、そして韓国系アメリカ人であるサン・カンやイスラエル出身のガル・ガドットなど異なるルーツをもつ人々がキャスティングされているんだ。

元々2001年のシリーズ第1作『ワイルド・スピード(原題:The Fast and the Furious)』でも白人、ヒスパニック、アフリカ系、アジア系といった人種はそれぞれ主要な役回りを担っていたのだけど、特にこの傾向を際立たせたのは第3作の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』から第6作の『ワイルド・スピード EURO MISSION』までと最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』を手がけた映画監督ジャスティン・リン。

ジャスティン自身、台湾系アメリカ人であり、”ワイスピ” シリーズを通してハリウッドに新しい風を吹き込んだと言えるね。

③オリジナリティ溢れるド派手なカーアクション

2001年の第1作公開当時、最も注目を集めたその革新的なカーアクションだ。

特にカメラがハンドルからエンジン内部へと移動し、エンジンが噴射する様子をCGで表現した映像は従来のカーアクション映画では見られなかったものであり、当時の観客を驚かせたんだ。そこからは新作が公開される度に現実にはありえないド派手なアクションに注目が集まるようになる。

例えば5作目の『MEGA MAX』ではダッチ・チャージャー2台でちょっとした家ほどある巨大な金庫を街中引きずりまくり、さらに続く6作目の『EURO MISSION』では戦車とジェット機にダッチ・チャージャーで対抗、第7作目の『ワイルド・スピード -SKY MISSION』ではまさかの軍用機からダッチ・チャージャーで飛び降りるという、もはや世の中の乗り物でダッチ・チャージャーが最強なのではないかと思わせられる度肝を抜くカーアクションで毎回観客を楽しませてくれるんだ。

④豪華なゲスト俳優たち

回を重ねる度に現れる超有名俳優たちの登場も「ワイスピ」の見所の一つ。

第6作で登場した元軍人の敵役オーウェン・ショウを演じたのはイギリスを代表する俳優であり『ホビット』三部作などで知られるルーク・エヴァンズ。ショウの兄デッカードは『トランスポーター』、『アドレナリン』シリーズでお馴染みの最強マッチョ俳優ジェイソン・ステイサム。

そして米国外交保安部の元捜査官ホブスを演じるのは、“ザ・ロック”の愛称で親しまれた元プロレスラー、ドウェイン・ジョンソンなど毎回のように観客を沸かせてくれるキャスティングはシリーズの大きな魅力となっている。

⑤ヒップホップな挿入歌

映画を盛り上げるサウンドトラックは第1作目から一貫して多くのラップソングが使われている。有名なものでは、第1作のLimp Bizkit, Method Man, Redman, Swizz Beatz, & DMX「Rollin’」、第2作のLudacris 「Act A Fool」、第4作のPitbull feat. Pharrell 「Blanco」、そしてシリーズのサウンドトラック史上最大のヒットを記録した第7作のWiz Khalifa feat. Charlie Puth 「See You Again」など2000年代から2010年代のメジャーラッパーたちが参加した間違いないラインナップになってるんだ。

2000年代のハリウッド映画を代表する最強アクション映画シリーズとなった『ワイルド・スピード』。来年2023年4月には新作『ワイルド・スピード10』が全米公開予定ということで、まだまだ“ワイスピ・サーガ”は続く模様。来年の新作公開に向けて、この夏休みにこれまでの作品をもう一度おさらいしてみよう!

画像出典元:Universal Pictures

配信先:Amazon Prime

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