DJ SHUNSUKEのこれだけ聴いとけ!Vol.1

聞いておいてほしい新譜2025年11月編

ライター:DJ SHUNSUKE

「DJ SHUNSUKEのこれだけ聴いとけ!」記念すべき第1回です!
普段はカルチャーキャリアリサーチや、Dig!カバンの中身などでインタビュアーやライターをさせてもらっていますが、僕自身現役のクラブDJなので、これだけは聞いておいて損はないよ!っていう曲たちを現場目線で毎回5曲ずつピックアップして紹介していこうと思います。基本はクラブで楽しんでほしい新譜が多めですが、クラシックと呼ばれる過去の名曲や、知っておくべきDJミックス作品なども独自の観点で自分勝手に紹介していきます。通勤のBGMにも、クラブ前のテンション上げにも、ぜひ役立ててください。
それでは、さっそく第1回の“これだけ聞いとけ”いってみましょう!

Rakai,PlaqueBoyMax&BunnaB「Turn Up」

最近よくプレイしているのが、Rakai, PlaqueBoyMax & BunnaBの「Turn Up」です。タイトルの通り、みんなで騒ぐのにぴったりの一曲。音的には夏にリリースされたMetro Boomin Presents: A Futuristic Summaに収録されてそうなキャッチ―でイイ感じであります。この曲、配信者としても有名なPlaqueBoyMaxの配信企画「In The Booth」から生まれました。最初はBunnaBのバースが入ってないものを耳にしてたので、今か今かとリリースを待っていましたが、期待通り!今年最大のバイラルヒットになりそうです!
と言うのも、SNSでは“Rakaiダンス”と呼ばれるダンスが流行中!16歳のストリーマーRakaiが踊ったダンスが超話題になってるんです。#turnupchallenge や #RakaiDance で検索すると踊り方が出てきます、超簡単なので、チェックしてクラブでも踊ってみてください!
リリックでは「Bobby Shmurdaのようにみんな俺の曲で踊る!(Shmoney Dance)」とラップしたり、Kai CenatからもらったClover Boysチェーンのエピソードにも触れていて、ストリーミング文化とストリートのヒップホップが同じ温度感で混ざり合っているところがとても現代的です。まあ、そんなに難しい事は考えず、とりあえず「Turn Up」が掛かったらみんなでRakaiダンスしましょう!

Belly Gang Kushington「Friend Do」

↑SNSで大バズしたRemixのジャケットです。

個人的にプッシュしたいのがアトランタ出身、Belly Gang Kushingtonの「Friend Do」です。流行の理由がしっかり積み上がっていることが分かりました。まず大きいのが、YKNIECEを迎えたリミックス版の存在です。YKNIECEと言えば、この夏流行ったPlutoのWHIM WHAMIEEや、現在もヒット中のMetro Boominの Take Me Thru Dereへの参加など今年大活躍した同郷アトランタ出身のイケイケなフィメールラッパーです。よりキャッチーなバースが加わったことで、TikTok、Instagram、Xで数日間で450万回以上再生(!)されました。凄すぎ。これによって原曲の勢いが一気に広がっっていきます。元々耳に残る曲ではあるんですが「bounce that〜」のラインは気が付けば癖になっていました。
今年6月から10月まで行われたLil Wayne のツアー Tha Carter VI Tourに同行した事も現場で実力を示すいい機会だったようで、多くのファンを獲得したようです。本人もライブについていろいろ学ぶところが多かったようです。ちなみに、ツアー参加の知らせを受けた時は「信じられない!クレイジーだ!」と大興奮したと述べています。Lil Wayneの全曲、全ミックステープを網羅するくらい聞いて育ったようなので感動も凄かったのでしょう。こうした“リミックスの強さ”“バイラル性”“アーティストの成長曲線”“ライブでの裏付け”が重なって、「Friend Do」が、ただの流行りではなく“流行るべくして流行っている曲”なのかなと思います。クラブでも抜群にハマるので、ぜひチェックしてみてください。

MOLIY & TYLA「Body Go」

Shake It To The Maxが大流行中のガーナ出身でアトランタを拠点に活動するMOLIYと、来日ライブも話題を呼んだ南アフリカ発のグローバルスターTylaという、アフリカ大陸を代表する2人の女性アーティストが手を組んだ話題の一曲です。Tylaの柔らかいトーンとMOLIYの芯のある声が絡むと、まさに“ボディを揺らす”というタイトル通りのフィーリングになります。「Dance, whine your body, go(踊って、体を動かして)」というフレーズを軸に、夜を楽しみ尽くす女性たちのエネルギーが描かれています。MOLIY本人も“女の子たちの夜遊びアンセム”だと語っていて、クラブでもSNSでも映える設計。Tylaのバースが加わったことで、曲にもうひとつのグローバルな華やかさが生まれています。ふたりの相性も抜群で、MOLIYが「この曲にはもう一人のバディが必要」と感じてTylaに声をかけたところ、すぐに返事が来て、そのまま完成したという制作秘話も。世界的にも定着しつつある今のアフロビーツの勢いをそのまま体現したような、明るく自由なダンスチューンです!

Cardi B「Safe feat. Kehlani」

続いても最近よくプレイしているCardi Bの「Safe feat. Kehlani」です。タイトルをそのまま受け取るなら「安心できる存在が欲しい」という気持ちが前面に出ている曲なんですが、実際にはその安心がいつも揺れ動いている…という複雑な空気も併せ持っていて、なかなか奥深い一曲です。Cardiが「金持ちとかブランドとかじゃなくて、ただ安心できる“誰か”でいい」というラインを歌っていて、「Safe=安心」という言葉を曲の中で様々な意味で引き出している感じがします。MVでも、家族を始めようとするシーンが出てくる一方で、秘密めいた活動や離別の兆しも映されていて、「安心」ってそもそも簡単じゃないよね、ということを提示しています。旦那であるOffsetとの関係や夫婦間のトラブルを抱えてるんじゃないか?とか色々な憶測を呼んだ曲ではあるんですが、過去を振り返っている描写もあるので、人生で経験した事を表現してる曲なのかな。
サウンド的には俗にいう“セクシー・ドリル”です。ドリルっていうと、重たい不穏なビートをイメージする人もいると思うんですけど、全然そんなことない聞きやすいビートに仕上がってます。Jordan Adetunji – KEHLANI REMIX (feat. Kehlani) でも感じましたがKehlaniはこういうビートにもばっちりフィットする凄いシンガーですね。

Kehlani「Folded」

先程のSafeでも客演しているKehlaniの美しいバラードです。内容としては凄く分かりやすく言うと「大嫌いだけど大好き」っていう複雑な内容です。振り回される乙女心とでもいうのでしょうか?僕自身はすでにオジサンなのですが、歌詞を読んでみるとそんな感じでした。この曲はダブルミーニングがいっぱい隠されている曲で、翻訳していくといろいろ勉強になります。プロデュースはAndre Harris、Chris Brownの”Yo (Excuse Me Miss)”とかCiaraの”Oh”が有名ですが、Mary J. BligeやMichael Jacksonなど名立たるアーティストのプロデュースをしてきた敏腕です。まあ、良い曲な訳ですよね。テンションをぶち上げるような激しい曲ではないんですが、ど真ん中の時間にプレイしても外国人の女の子が大合唱してくれるイメージです。あとはこの曲、大変沢山の素晴らしいアーティストがリミックスで参加しており、現代には珍しいリミックスのEPも出ております。どれもおすすめなので、是非チェックしてみてください!

以上で今回のDJ SHUNSUKEのこれだけ聴いとけ!を終わります!が、書ききれなかった鬼カッコイイ曲も最後にちょろっと載せておきます!

・YOUNGBOY Never Broke Again「Shot Callin」
DEE MULA「Blow My High」

この辺も良かったら是非聞いてみてください!それではまた!

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