ハングリー精神と気合いだけは誰にも負けない

関東から沖縄へ、成長の為に前進するDJ BEBEのキャリアとは?

ライター:DJ SHUNSUKE

パーティーを通して人の心を強く揺さぶり続ける人たちがいる。 彼らはなぜ、この仕事を選んだのか? このコーナーではパーティーというカルチャーに関わり続ける演出家たちの過去から現在まで続くキャリアを紐解いていきます。 今回は沖縄県那覇市を拠点に活動するDJ BEBEさんにお話を伺います。

DJ SHUNSUKE:
まずは自己紹介をお願いします。

DJ BEBE:
DJ BEBEです。千葉県、成田空港の物凄く近くの出身です。DJ歴は25年、現場でやり初めてから23年くらいです。これまでは東京、千葉など関東を中心に活動してきて、現在は沖縄・那覇を拠点にDJとサウンドプロデューサーとして活動しています。

友達の兄のターンテーブルと「Really Into You」

DJ SHUNSUKE:
記憶の中で、最も古い音楽体験を教えてください。

DJ BEBE:
中学1〜2年くらいの頃、友達の兄貴がターンテーブルとミキサーを持ってて、それはそれは沢山レコードがあって、ちょっと触らせてもらってるときに出会ったのが Around The Way / Really Into Youです。すごく好きになって、置いてあるレコードを触ってはいろんな曲に一生懸命つなげようとしてた記憶があります。勝手に触ってたんで、今考えてみると怒られそうですけどね笑

DJ SHUNSUKE:
Really Into You!歌モノ好きな方は一度はその曲名を耳にしたことがあるであろうクラッシックですね! Really Into Youとの出会いが、洋楽にハマるきっかけでもあった?

DJ BEBE:
そうですね。そこから自然と洋楽を聴くようになっていきました。

人のDJに憧れたわけじゃなかった

DJ SHUNSUKE:
DJを始めようと思ったきっかけは何だったんでしょうか?

DJ BEBE:
よく「DJ見てカッコよかったから始めた」って話あるじゃないですか。でも僕は全然違って笑
洋楽を聴くようになってから、DJのミックステープやMix CDを聴くようになって、「この曲の後にこの曲だったら良いのにな」って思うようになったんですよ。
それで「だったら自分でつなげばいいじゃん」って。それが本当にDJをやろうと思ったキッカケです。

DJ SHUNSUKE:
それは何歳くらいの時?どうやって機材をそろえたんですか?

DJ BEBE:
中学3年生の時ですね。どうしてもどうしても欲しかったんで、学校行かずにお金作って、自分でターンテーブルとミキサーを買いました笑

独学とハングリー精神だけでやってきた初期

DJ SHUNSUKE:
キャリア初期はどんな活動をしていたんですか?

DJ BEBE:
機材買ってからは、とにかくお金作って、毎月15万くらいレコード買って、ひたすら家で練習してました。当時は周りに教えてくれる人もいなかったので、Ta-shiさんやQ-Bertがスクラッチしてるビデオを観たり、MUROさんがDJしてたJ-WAVEの「Da Cypher」をテープに録音して、選曲やミックスを参考にしてました。

DJ SHUNSUKE:
教えてくれる人がいないとコツコツやるしかないですよね。最初は全然答えに辿り着かなくて僕も結構苦しんだ記憶があります。独学で学んだあとは現場なわけですけど、どうやって現場に出るキッカケを掴んだんですか?

DJ BEBE:
17歳の時に、新聞と一緒に入ってくる折り込みチラシで「地元BAR DJ募集」ってのを見つけて、「DJやらせてください」って言いに行ったのをうっすら覚えてます笑
そこのオーナーが戸田さん(DJ TAKEO TODA)で、DJの基礎を改めて叩き込んでもらった恩師ですね。

↑ラジオでのプレイの際に私DJ SHUNSUKEもMDに録音して何度も何度も聞きました。

寝ずに働いて、寝ずにDJしてた時代

DJ SHUNSUKE:
デビューしてからはどうやって現場を増やしていったんですか?

DJ BEBE:
平日も週末も、DJできる時は全部現場に出てました地元のクラブで箱DJもやったし、レコードで5時間回すことも普通にありましたね。そこから色々な人と出会い、声をかけて貰ってDJする現場が自然と増えていきました。当時、サラリーマンも並行してやってたんで、昼仕事して夜DJ、振り返ってみるとほぼ寝てなかったです笑
今もこの気持ちは変わらないんですが、ハングリー精神と気合いだけは誰にも負けない、と思って活動してました。当時はむしろそれしかなかったかもしれないですが、その気持ちが無ければ前へ進めなかったのは間違いないです。がむしゃらに活動して、少しずつ周辺の環境が変わっていったのかなと思います。

辞めたいと思ったことは一度もない

DJ SHUNSUKE:
さっきの話題にもありましたけど「気合い」って大事ですよね。時代錯誤と言われるかもしれないけど。でも、それに耐えられなくて辞めていく人は相当な数いるわけで。BEBE君の場合は、これまでにDJを辞めようと思ったことはありますか?

DJ BEBE:
本格的にDJだけで食べていくってなった時は、壁にぶつかったり精神的にキツい時もありましたけど、辞めようと思ったことは一度もないですね。

DJ SHUNSUKE:
音楽的な内容は常に戦いながらやらないといけないですしね。壁には誰でもぶつかりますが、それでも続けてこられた理由は?

DJ BEBE:
単純にDJが好きっていうのはもちろんありますけど、人に恵まれてきたなってずっと思ってます。周りの人達のおかげで、今の自分がいると思ってます。

千葉から東京へ──人生最大のターニングポイント

DJ SHUNSUKE:
DJキャリアにおけるターニングポイントを挙げると?

DJ BEBE:
千葉から東京に拠点を移した時ですね。それまではDJで飯を食っていくつもりはなくて、サラリーマンしながら地元で回してた感じでした。でも当時の奥さんや友達に「どこまで通用するかチャレンジしてみれば?」って背中を押されて、それでサラリーマン辞めて東京に出ました。凄く大きな決意が必要でしたけど、今でも感謝しかないです。

印象深い出来事は…まさかの(笑)

DJ SHUNSUKE:
これまでで一番印象に残っている出来事は?

DJ BEBE:
書ききれないくらいあるんですけど…カミングアウトするとDJ中に我慢できなくて、おしっこ漏らしたことですかね笑

DJ SHUNSUKE:
俺は漏らしたことないですけどこれ、実は結構よくある話ですよね笑
ロングプレイする時は工夫しながら飲まないと尿意で頭が回らなくなります笑

沖縄・那覇へ、VOYAGERSTANDと共に

DJ SHUNSUKE:
現在は沖縄県那覇を拠点に活動されていますが、関東から拠点を移動させた理由やキッカケは何だったんでしょうか?

DJ BEBE:
今は沖縄のVOYAGER STANDでサウンドプロデューサーとして仕事してるんですが、オープンの話を3年半くらい前にオーナーのRewくんからもらって、二つ返事で引き受けました。沖縄は元々好きでよく来てましたけど、まさかDJとして移住するとは思ってなかったですね笑

音楽だけに集中できる環境

DJ SHUNSUKE:
関東時代と沖縄での活動内容の違いってありますか?

DJ BEBE:
一番は音楽に集中できる時間が圧倒的に増えました。関東では集客やオーガナイズも自分で考えることが多かったですが、今はチームで役割分担できてるので。サウンドプロデュースという仕事なので当然と言えば当然なのかもしれないですが、DJと音楽に集中できてます。ストレスフリーですね笑

人とのつながりを何より大切に

DJ SHUNSUKE:
活動拠点の沖縄で特に大切にしていることは何ですか?

DJ BEBE:
人とのつながりですね。住んだことのない土地でゼロから店を作る中で、本当にたくさんの人にお世話になりました。出会った人はお客さんでもスタッフでもDJでも、みんなかけがえのない存在です。

これからと、若い世代へ

DJ SHUNSUKE:
今後のビジョンを教えてください。

DJ BEBE:
沖縄VOYAGER立ち上げてから4年目になります。色々な経験を通して力を付けてきたと思っているので、今年は地方や都内、海外にもDJしに行きたいですね。楽曲制作やアパレルも進めていけたらと思ってます。

DJ SHUNSUKE:
最後に、これからDJを目指す若い世代へメッセージを。

DJ BEBE:
音楽が好きな気持ちと後は気合いですかね笑
すぐにお金が付いてくる仕事じゃないんで最初は普通の仕事もしなきゃいけないと思うし練習も必要だし現場に出ていっぱい経験積まなきゃいけないからやる事いっぱいで寝る時間無くなると思うのでやっぱり気合いですね笑

プロフィール

  • DJ BEBE

    DJ BEBE

    千葉県出身 15歳の時先輩が聞いてたBLACKMUSICの影響を受け、HIPHOP,R&BのDJとしてキャリアをスタート。2年間独学で学んだ後、17歳からクラブDJとして活動を始める。地元成田のクラブやBARで経験を積み成田、千葉中心に数々のイベント、PARTYに出演、オーガナイズ。HIPHOPやR&B、REGGAE、BLACK MUSICを軸に持ちつつ現場に応じて多彩なジャンルや年代をブレンドし、独自のカラーを作り続ける。創造性溢れる彼のプレイスタイルは、一般層からクラブフリークまでをもロックし、各所で賞賛を得ている。2015年から活動拠点を都内に移し、渋谷、六本木、銀座等都内主要クラブにて年間200本近くレギュラーパーティに出演、オーガナイズ。2022年から活動拠点を沖縄に移し、那覇、国際通り沿いVOYAGER STAND沖縄の立ち上げ、サウンドプロデュースを担当。現在はVOYAGER STAND他各地のクラブやフェス等年間300本以上出演中。

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