ヒップホップバイブス × 絶品ハンバーガー「ILL FROGS」

ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のキャリアや仕事について全4回に渡ってインタビューしていく「あの人も実はヒップホップ」。今月のゲストは東京都調布市でハンバーガー店「ILL FROGS」をオープンされている、SHIN1RAW（シンイチロウ）さん。Vol.4は「ILL FROGS」のこだわりとSHIN1RAWさんのブレないヒップホップマインドについて語って頂きました。

前回の記事はこちら→ 東京調布市の絶品ハンバーガー屋「ILL FROGS」店長、筋金入りのヒップホップヘッズ、SHIN1RAWとは？

ヒップホップバイブス × 絶品ハンバーガー「ILL FROGS」

レペゼン：
今回はまず独立してお店を構えるまでの経緯を教えてください。

SHIN1RAW：
独立は修行時代からずっと考えていて。常に物件をチェックしていましたね。そして最終的に調布で気に入ったのがこの場所で。ビルの2階にある隠れ家的な雰囲気が良いなと。で、そこに自分の店を構えることに決めましたね。

レペゼン：
パーティーも開催しやすそうな空間ですよね。

SHIN1RAW：
3週間前にはDJのお客さんがうちでパーティーを開いてくれました。音も結構出してたのですが、一応通報もなかったのでホッとしています笑
来年の2月には6周年を迎えるので、またそういうイベントにもチャレンジしたいですね。

レペゼン：
良いですね。
「ILL FROGS」に来ることで90sヒップホップカルチャーも学べますし。

SHIN1RAW：
そうですね。自分もヒップホップやストリートカルチャーが大好きで、そこに対する情熱はブレないので。
もう48歳ですが、ずっと30年以上、信じているカルチャーなので。その自分が信じているカルチャーをもっと見てもらいたいという気持ちがありますね。

ヒップホップが与えてくれたブレない生き方

レペゼン：
ヒップホップが自分の人生に与えてくれた影響について教えてください。

SHIN1RAW：
やっぱり遊び心ですかね。自分は日本のラッパーでは特にBuddha Brand（ブッダ・ブランド）のNIPPSさんが好きで。彼のラップって真剣なのに遊び心があるじゃないですか？
自分の人生でもそういう部分が必要なんだろうなと思います。仕事はわりと真面目にやっていますけど、遊び心を入れないとダメだなと思っていて。そのあたりはヒップホップから学んだことですかね。

レペゼン：
間違いないです。
ヒップホップのマインドと料理に共通点はありますか？

SHIN1RAW：
んーサンプリングっていうところですかね。あと基礎をしっかり押さえながらも、常識を打ち破るところとか。たとえば、今月はポルチーニ・クリームパスタをハンバーガーに入れたものを作ったんですよ。これがすごく美味しくて。普通はハンバーガーにパスタってなかなかないと思うのですが、そういう斬新な何かを取り入れるのもヒップホップ的な発想かなと思います。

若い世代に伝えたい冒険心

レペゼン：
何か若い世代に伝えたいメッセージがあれば教えてください。

SHIN1RAW：
面倒くさいこともやってみてもいいかも？ってことを伝えたいですね。こういうことを言うとおじさんくさくはなるのですが、やっぱり自分はいろんな仕事を経験したり、ヒップホップカルチャーも実際にクラブに行ったり、ショップに行ったりして学んできました。今はインターネットで何でも手に入る時代ですが、やっぱりそういう実体験が自分の糧になっていくのかなと思います。

レペゼン：
間違いないです。

SHIN1RAW：
あとはもう少し冒険心を持ってもいいかもとは思います。大概のことでは死にはしないので笑
僕自身、2,000万円借金してこの店を始めましたし。最近は波風立てずにやっていきたい人が多いような気がしますが、もっといろんなことにチャレンジしても面白いのかなと思います。

レペゼン：
良いですね。
最後に「ILL FROGS」に合うラップソングを教えてください。

SHIN1RAW：
MF DOOMの「Doomsday」ですね。

【 MF DOOM – Doomsday 】

SHIN1RAW：
MF DOOMってアンダーグラウンド・キングって感じじゃないですか？
やっぱり48歳になっても今だにそういう人に憧れる自分がいて笑
「ILL FROGS」もハンバーガーシーンで彼のような立ち位置を目指したいですね。

レペゼン：
素晴らしいです。改めて今回はお時間いただき、ありがとうございました！

SHIN1RAW：
ありがとうございました！