DIG!かばんの中身番外編「印象に残ったカバンの中のアイテム解説」

インタビュアーであるDJ SHUNSUKEが、それぞれのカバンの中身で印象に残ったアイテムを当時を振り返りつつ解説します。

ライター:DJ SHUNSUKE

普段は中々見ることの出来ないパーティメーカーのバッグの中身を現役DJであるDJ SHUNSUKEが鋭く切り込む企画「DIG!かばんの中身」。これまでに24人のパーティメーカーのカバンの中身を覗いてきました。今回はスピンアウト企画として、これまで取材させて頂いた皆さんのカバンの中身のアイテムで、私、DJ SHUNSUKEが個人的に特に印象に残ったアイテムを一つずつチョイスして当時を振り返りつつ感想を踏まえて解説をしていきます。今回は前半のVol.1~Vol.8のパーティメーカーの印象深いアイテムです!

Vol.1 DJ YAZ  ライブ録音用のポータブルレコーダー

毎晩のようにナイトクラブを沸かせるDJ YAZ君。2023年は自身初となるJAPAN TOURも成功させ今後も活躍が期待されます。そんなYAZ君のカバンの中身で印象に残ったのは「ライブ録音用のポータブルレコーダー」です。これまで多くのDJのカバンの中身を覗いてきましたが、ポータブルレコーダーを持っていたのはYAZ君だけでした。定期的にナイトクラブでのライブミックスをSNSでアップしているYAZ君らしいアイテムでもありますが、こういうものはプロのDJとして仕事を取る為に自分も持っていた方が良いなと強く感じましたね。この後、自分もライブミックス配信を増やすべくレコーダーを買いました。購入から1年を過ぎましたが、まだ配信は出来ていないので、近いうちに…。

Vol.2 DJ K.DA.B 選手名鑑

プロ野球、東京ヤクルトスワローズのオフィシャルDJを務めるDJ K.DA.B君。2023年はナイトクラブやプロ野球だけなく、数多くのメジャースポーツの現場で、その姿を見る事が出来ました。そんなK.DA.B君の印象に残ったアイテムは「選手名鑑」です。オールスターゲームや交流戦などのDJも行うので選手を把握するために必要なものだと言っていたのが印象的です。インタビューした2022年はヤクルトスワローズがセ・リーグ制覇。実は私DJ SHUNSUKE、大の巨人ファンなので2022年も優勝できなかったな、なんて事を思い出しながらインタビューしていました。今年2023年もBクラス。少しプロ野球から目を背けていますが、来年こそは。

Vol.3 MC BULL 文房具

ミスター・ハードワーカー。日本中を駆け回るMC BULL君。2023年もとてつもない数の現場でパーティをロックし続けました。リリースした楽曲も大きな話題を呼び充実した一年だったのではないでしょうか。そんなBULL君、実は「文房具」に徹底的なこだわりがあるそうです。本編には載せきれませんでしたが、最も好きな文房具セットは「工事現場で使うようなコーティングされた耐水用紙と2ミリくらいの極太のシャーペン。」だそうです。その書き心地は気持ち良すぎてキマリそうになると言っていました。インターネットラジオWREPの視聴者プレゼントに自分の推しの文房具を送る事もあるんだとか。一緒に地方営業へ行ったりサウナに行ったりすることも多いBULL君ですが完全に知らない一面だったので驚きました。

Vol.4 DJ TSUHAKO 財布

若手ながら、そのクラブプレイで着々と現場からのプロップスを得続けているDJ TSUHAKO君。2023年も飛躍の年になったように思います。ただ、彼のお財布はGucciやLouis Vuittonといったブランド物ではありません。彼の財布は「パケット袋」なんです。プロのDJが何故パケット袋を財布にしているのか非常に疑問でしたが、叔父さんの影響なんだそうです。会社経営をされている叔父さん、元々は普通の財布を使われてたそうなのですが「ジップロックに財布を変えたら金が入ってくるようになったぞ!」という言葉からTSUHAKO君も財布をパケット袋に変えたようです。実際にこのパケット袋に財布を変えてからレジデントDJの話やゲストDJで各地へ呼ばれる事が一気に増え、仕事が増え続けてるんだとか。もっと稼げるようになったらパケット袋からグレードアップさせてジップロックにすると言っていました。取材から数ヶ月、最近の活躍を見ると、もしかするともうジップロックに変わってるかもしれませんね!

Vol.5 DJ KAY ヘッドフォン

クラブDJ、デザイナー、最近はMV編集なども手掛ける大忙しのKAY君。今年も多くの現場でその作品を目にしました。KAY君のアイテムの中で印象に残っているのはやはり「ヘッドフォン」です。自分のヘッドフォンについて「良く分からないメーカーのものなんですけど楽天のDJヘッドフォンランキング一位だったんで買ってみました。昔はDENONの高いのを使ってたんですけど壊れちゃって。OneOdio?ってメーカーなんですけど、全然壊れないしこれで良いじゃんって思ってます。DJのヘッドフォンってどうしても色々な部分が剥げてきたりするじゃないですか、でもこれ、全然剥げてこないし音も問題ないです。」と言っていました。正直、最初の「良く分からないメーカー」というDJらしからぬコメントにはかなり衝撃を受けましたが、実際KAY君と一緒にDJをしてみると、しっかりとした技術とフロアの観察力を感じます。メーカーやブランドでDJの技術が図れるわけじゃない事が改めて実証されたアイテムでした。

Vol.6 DJ SHUNSUKE サウナメガネ

私、DJ SHUNSUKEの記事をアップした際に、最も反応のあったアイテムがこの「サウナメガネ」でした。そんなにサウナに行ってるのか?と聞かれる事が多いのですが、DJ前後に結構行っております。2023年は久しぶりに東京を離れてDJする機会も数回ありました。このメガネのおかげで中々行くことのできない地方のサウナをしっかりと目でも見ることができて本当に感謝しています。また、私は非常にお酒に飲まれやすい為、酔っぱらって普段つけているメガネをクラブにおいて来たりすることが極稀にあります。帰りにほぼ前が見えないままフラフラしてしまうんですが、その度にカバンの中のこのサウナメガネを掛けて家に帰っています。サウナだけでなく紛失時の予備メガネとしても大活躍中です。

Vol.7 DJ IKU Hydro Flaskの水筒

コロナが明け、これまで以上に国内外を飛び回り圧倒的なプレイを続けるDJ IKU君。移動が多く、体調管理が難しそうなDJ IKU君の持っていたアイテムで印象深かったのは「Hydro Flaskの水筒」です。東京以外の土地でDJの際は大歓迎されてしまい、パーティ前のお食事中からお酒を飲む機会も多いんだとか。そんな時、本番のパーティでベストパフォーマンスをするためにパーティ前にお酒を飲んだ自分をリセットする事を心がけているそうです。お酒をリセットするにはやはり水分。その為に水筒を持ち歩いているそうです。寒い時期はお湯を入れたりすることも多いんだとか。仲間からは「IKUさん、それ熱燗入ってるんでしょ?」などと言われることもあるそうですが、それは流石にないとの事です笑

本人曰く「水分を取っても結果ベロベロに酔っぱらうんですけどね。」と言っていましたが、DJやパーティ関係者が飲むお酒の量が凄まじい量だと言う事を物語るコメントだなとも感じました。

Vol.8 SHO OKUDA トレーニングベルト

Kendrick Lamarのアルバム『Mr. Morale & The Big Steppers』国内盤CDの解説などで大活躍するSHO OKUDA君。以前から面識はあったものの、実はしっかりとお話するのはこの日が初めてでした。頭の良い人、と言うイメージを持っていましたがカバンの中から出てきたのは筋トレアイテムが多数!その中でも最も驚いたのが「トレーニングベルト」です。しっかり腰に巻いて使い方を教えてくれました。LAでのフェスやKendrick Lamarのお話を沢山お話してくれたのですが、凄く印象に残った一言は「LAに旅行に行った時にベニスビーチのゴールドジムにこれを持っていくのを忘れてトレーニングのバリエーションが制限されたことが悔いが残る思い出です。ちなみにベニスビーチのゴールドジムは世界最初のゴールドジムです。」と話してくれたことです笑

DIG!カバンの中身ではその人のパーソナルな部分が象徴されるアイテムが出てくることがあるんですが、その象徴のような回となりました。

個性あふれるカバンの中身

いかがででしたか?本編では書ききれなかった細かな話や、付随する自分のエピソードなど主観で自由に書かせていただきました。今回は規格がスタートしたVol.1~Vol.8までご紹介させていただきましたが、やっぱり面白いですね笑

これを機にまたVol.1から読み直してみるのも面白いかもしれません、次回はVol.9~Vol.15までご紹介していきます!本編では書ききれなかった面白エピソードなども書いていきますのでご期待ください!

 

 

プロフィール

  • DJ SHUNSUKE

    DJ SHUNSUKE

    ブラックミュージックに多大な影響を受け2001年よりDJとしてのキャリアをスタート。 東京のナイトクラブを中心に全国で活動中。 長いキャリアに裏付けされた幅広い選曲と独特の空気感は多くのファンを惹きつける。ナイトクラブに関わらずDJの一般的認知の拡大を目指し、ラジオ局Inter FM のプログラム「TOKYO SCENE」でのDJ、ライター活動、地方ラジオ局への出演及び楽曲提供、インターネットメディア「ABEMA TV」 への出演、NIKE.PUMA.Atmos.Dyson.H&MのレセプションパーティDJ等でも活動を続けている。 現場第一主義を貫きつつ、DJの存在意義を多方面へ伝えるべく活動する彼に今後も注目である。

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