目 次
非日常であるクラブパーティ。その演出には多くの人が関わっています。クラブ、そしてエンターテインメントの現場に立ち続ける人間のカバンには、いったいどんなモノが入っているのだろう?そんな単純な理由から立ち上がったこの企画。中々見ることの出来ないパーティメーカーのバッグの中身を現役DJであるDJ SHUNSUKEが鋭く切り込む企画です。
第10回はDJでありビートメイキングで現在大活躍中のDJ FRIPさんです。
DJ FRIPのカバンの中身はこちら!
PC
FRIP:
結構古いPCでやってるので、2015年のEarlyです。SSD入れ替えたりしてまだ使えるかなって感じです。少し古いのでたまに相性の悪い機器とかもあります。そろそろ交換かなと思ってますね。製作は別でこれはDJ専用です。
PCケース
FRIP:
ZEROSHOCKというケースです。これが一番優秀で12年くらい使ってますね。バイクで激しく転倒した時もPCが壊れなかったです。
イヤフォンケース
FRIP:
ケースはDAISOです。3つくらい持ってますね。
イヤフォン
FRIP:
iPhone純正で、DJ用として使ってます。これが一番良いですね、荷物にならないし、壊れない。慣れればかなりかなり使いやすいです。
携帯
FRIP:
プライベート用とレーベル用です。スタジオの問い合わせや決算に使用しています。
キーストラップ
FRIP:
先輩に教えてもらったもので10年くらい使ってます。お気に入りですね。くっついてるヴィトンのキーホルダーはプレゼントしてもらったものです。音源をリリースする前に、このAirPodsと車の音で最終確認をしてますね。
フェラガモの小物入れ
FRIP:
バッグインバッグですね。小物を入れてます。DJするとき以外にも便利なので持っていることが多いです。使えます。
バーバリーのマネークリップ
FRIP:
プレゼントでいただいたものです。レーベル用のカードなどもこれに入れています。そんなに現金は持ち歩いてないですね。
帽子とハンカチ
FRIP:
ニューエラだとかさ張るのと型崩れするので、このシックスパネルキャップをセットするのが面倒な時はシュッとかぶれるように持ってます。クラブで手を拭くときにハンカチを使うと女の子から好印象ですよ笑
ノースフェイスの手袋
FRIP:
ファッション性も防寒性も高いです。iPhoneの反応もすごく良いですね。素晴らしい機能性!
ジョンマスターのブラシとワックス
FRIP:
ジョンマスターのブラシです。すごく調子いいですね!ワックスは小さくて便利です。持ち歩くには丁度いいです!
セルベール
FRIP:
これの何が良いって一粒ですごく効くんです。飲み終わった後に次の日の事を考えて飲みます。地方に呼んでもらったときは必ず飲んでますね。自分は痛風持ちなんですけど、痛風の薬は持ち歩かないようにしてます、甘えてしまうので笑
タバコとライター
FRIP:
タバコはメビウス・スーパーライト。ライターはデュポンなんですけど、婚約指輪のお返しで奥さんにいただきました。風の強い日とか凄く便利ですね!
コーチのリュック
FRIP:
7年くらい使ってるのかな、アウトレットで買ったような気がします。形が良くて使いやすい。色々カバンを買いましたけど、この形が一番ハマります。革なのが良いですね。クラブとかでカバンって床に置くじゃないですか?ナイロンだと汚れが酷くなるけど、革だから拭けるので清潔に保てます。
「コロナを一つのチャンスととらえた事」
SHUNSUKE:
若いころから沢山苦労している姿を見てきたけれど、この数年凄い活躍をしてるなと思っています。コロナで誰しもがストリートでの露出が難しくなっていたタイミングでSNSに「FRIP」という名前を沢山見るようになったので凄いなと。
FRIP:
コロナのタイミングってみんな否が応でも動きがスローになったじゃないですか?あの時、ゲームとかやってる人たちを見てて「今動かなきゃ!」って敢えて意識的に沢山動きました。あとはクラブが閉まってライブする現場が無くなったことで、一気にラッパーからのスタジオへの問い合わせが増えたんです。そういう意味では需要と供給があったタイミングだったのかなとも思います。
SHUNSUKE:
ビートを作ってやっていきたいって思ったきっかけって何だったの?
FRIP:
元々日本語ラップが凄く好きで。ずっとビートを作ってみたいっていうのはあったんです。
SHUNSUKE:
なるほど。プロデュース側をやってみたいっていう気持ちはあったんだね。
FRIP:
ですね。あとはDJやってみて現場じゃ自分の好きな曲を掛けられない事が分かってきて。それに現場のパーティDJとしてやり続けるとお酒を飲み続けなければいけないっていう事に少し抵抗があったというのもありましたね。酒飲みキャラだったし。
SHUNSUKE:
確かにFRIPは結構飲むイメージがあるかも。
FRIP:
あとはちょっと馬鹿にされた事が過去にあって。それが絶対やってやるって心に決めたタイミングかもしれないです。ビートを作りたいからDJを減らしたいって話を人にした時に「絶対音感ないのにビートなんて作れないだろ。」とか言われたことがあって。気持ちが燃え上がりましたね。
SHUNSUKE:
それは悔しいね。
FRIP:
そうなんです。そこから特に本気になりました。
今に至る大きなきっかけの一つとしては渋谷のVISIONでパーティした時に自分のDJ中に横でSHINGO★西成さんが「こういうビートでラップしたいんだよな。」ってボソっと言ったのが聞こえたんですよ。その瞬間にDJそっちのけで「ビート送らせてください!!」ってお願いしたんです。結果アルバムの最初の曲に自分のビートをつかってもらえて。あれが大きなターニングポイントになりましたね。自分にも名刺ができたと思いました。
SHUNSUKE:
背中を見て成長してる子たちもいると思います。
FRIP:
何か一本、こうしたらいいよって言うレールを引いてあげられたらいいなって思います。
SHUNSUKE:
目標をきっちり形にしてる姿は本当に尊敬してます。これからも応援してます、今日はありがとうございました!
プロフィール
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DJ FRIP a.k.a Beatlab 2011年21歳の時、DJとしてキャリアをスタート。 27歳の時には、自らのオーガナイズパーティーを含む年間約300本のイベントをこ なし着々と経験を積み上げる。 同じ頃ビートメイクと出会う。現在は都内有数のク ラブでDJプレイもこなしつつ、Beat Maker "Beatlab"として活動している。 現場叩き上げの経験と独特の感性から作られるビートはすぐに界隈の人気を博し、 今では数々の著名アーティストとも共演を果たす。 Boombapやlo-fiを得意とし、instrumental、楽曲とも安定したチャートインを見せる。今後注目株の一人である。