ファッションへのこだわり/アパレル三浦寛澄③

ブランドやアイテムをヒップホップらしく、そして自分らしく

ライター:レペゼン君

レペゼン:
ヒロトさんにとってのファッションのこだわりはなんですか?

ロトさん:
自分らしさだと思います。

レペゼン:
なるほど。自分らしさですか。こういうのはファッションに絶対取り入れるっていうルーティーンはありますか?

ヒロトさん:
ストリートブランドとかヒップホップブランドを着るというよりは、そうでない自分が良いと感じられるブランドやアイテムをヒップホップらしく、でもだらしなくならないように着ています。

レペゼン:
いいですねー!

ヒロトさん:
雑誌のPOPEYE(ポパイ)のイメージってシティーボーイがテーマで、「トレンチコートにニューエラ」みたいな感じじゃない?今でこそ普通にみんなやってるけど、簡単に言うとそういう感じのファッションを、昔から俺はやってました。

レペゼン:
おー!すごい!ポパイの先駆けがここに!

ヒロトさん:
あ、俺が早かったとか、そういう意味じゃなくて。笑
つまりストリートっぽさをミックスする感じが最近は普通になって来たなーと思ってます。

レペゼン:
好きなブランド・おすすめブランドありますか?

ヒロトさん:
Yoppy(ヨッピー、江川芳文)さんのとこの、Hombre Nino(オンブレ・ニーニョ)ですね。面白いもの作ってて好きですね。

レペゼン:
かっこいいですよねー!好きな女の子のファッションは何ですか?笑

ヒロトさん:
似合ってればなんでもいい!!あ、でもミリタリー物とかさらっと着てるといいよね。MA-1ブームの時は街中に似たようなのがあふれてて紛らわしかったけど。笑

レペゼン:
じゃあ逆に、ダサいと思うものは?

ヒロトさん:
あんまり言いたくないけど、“人真似感”ですね。「これ着てればいいんでしょ」っていう安心感があるのはよくわかるんだけど。おしゃれかっていうとそうじゃないと思います。

レペゼン:
最近そういう人が多くなってきたと感じるんですけど、どうですか?

ヒロトさん:
もともと、スケーターとかストリート界隈のマーケットは小さかったですよね。でも最近になってそれが流行りだしたから、目につくようになっちゃったのかなー。ストリート側の人にとっての「普段通り」が「流行り」になってしまったんですよね。
Supreme(シュプリーム)とLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のコラボとかがあって、まるで違う世界の話になっちゃったじゃないですか。

レペゼン:
おーなるほど。そういうことか。

ヒロトさん:
アメリカのヒップホップのアーティストがSupremeとかAPE(A BATHING APE)の流行り物着出した時も、かなり違和感覚えたもん。嘘でしょ?みたいな。あとはEVISU(エビス)ジーンズが流行った時も嫌だったもん。15年前くらいかな。

レペゼン:
懐かしい!!流行りましたよね。

ヒロトさん:
日本のものに抵抗があったんだと思う。俺が崇めてる海外のラッパーが、日本のものを着てる!って。最近は「世界に誇れる日本のもの」ってなってますけどね。

レペゼン:
時代の変化ですね・・・。ヒロトさんの分析、面白いです!!

今、あなたが何気なく身にまとっているウェアやアイテムにあなたの想いは通っているだろうか。海外の流行り、国内の話題、SNSの台頭でそんな情報なんてあっという間に掴めてしまう時代だからこそ、”オリジナルであること”は難しいかもしれない。15年以上ものあいだ、現場でその感覚と格闘してきた三浦寛澄が立つSTADIUMには、その答えがあるかもしれない。このあとは「店づくりや接客の方法」や「ストリートとの関わり方」などよりリアルな現場の話を聞いた。Don’t miss it.

…続く。

▼STADIUM
Instagram:stadium_03

▼三浦寛澄
Instagram:hirotomiura

Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜

日本のストリートをレペゼンしよう。

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