サッカー漬けからラップ漬けに/ラッパーKIKUMARU②

何がストリートで、ストリートをどう生き抜くか。

ライター:レペゼン君

レペゼン:
次は人生グラフという物を書いて頂いて、ご自身の人生を振り返って頂きたいと思います!

レペゼン:
それでは順に聞いていきたいと思います。
まず最初はサッカーですか?

KIKUMARU:
小さい頃はずっとサッカーやってましたね。

レペゼン:
結構本気でやってたんですか?

KIKUMARU:
高校3年生くらいまで本気でやってましたね。

レペゼン:
強かったんですか?

KIKUMARU:
クラブチームでやってたんですけど、まあまあ強かったです。
自分の年代は行けなかったんですけど、先輩達は全国大会に出てたりしてましたね。

レペゼン:
今でもやったりしますか?

KIKUMARU:
今でもたまに地元の世田谷のチームでやりますね。

レペゼン:
それで、初めてマイクを握ったのが15歳の時ですか?

KIKUMARU:
中3の時に卒業の時に学校の出し物みたいなので、今のKANDYメンバーのIOやMASATO(マサト)たちと初めてラップしました。

レペゼン:
その時はまだ本格的にって感じではなかったんですか?

KIKUMARU:
あくまで出し物でって感じでしたね。

レペゼン:
いつぐらいから本格的にやろうってなったんですか?

KIKUMARU:
本格的になったのは、サッカーを辞めてからなんで18歳ぐらいですね。そっからクラブとかでライブをやり始めたりして。
あとは有名になろうって意識でMCバトルばっか出て、初めてB-BOY PARKで優勝したのが20歳でした。

レペゼン:
初優勝が20歳だったんですね!

KIKUMARU:
ですね。それから3年くらいして、1stアルバムを出しました。そこから2年後にニューヨークに行って、2ndアルバムを出して、去年3rdアルバムを出したってとこですね。

レペゼン:
なるほど。
KANDYTOWNはいつごろ結成したんですか?

KIKUMARU:
俺が20歳ぐらいの時にBANKROLLとYaBastaっていう2つの母体がひっついてKANDYTOWNって名前を付けた感じですね。
でも元のBANKROLLの出会いは13歳ぐらいです。トラックメーカーのNeetz(ニーツ)は一緒にサッカーやってたり。高校ぐらいで1つ下のMUD(マッド)とか後輩たちが入って来たりとか、だんだん集まってきた感じですね。

レペゼン:
そこで本格的に結成って事ですか?

KIKUMARU:
名前はなかったんですけど、元々みんなでライブやったりしてて、「KTOWN」とは言い出してましたね。

レペゼン:
おー!そうやってKANDYTOWNの歴史が作られて行くわけですね!!

レペゼン:
さて肝心のニューヨークに着いて聞いていきます。留学ではなぜニューヨークを選んだんですか?

KIKUMARU:
KANDYの仲間で亡くなったYUSHI(ユウシ)ってメンバーがいたんですけど、そいつがニューヨークが大好きで、「絶対に行け」って言われてて、20歳の時に旅行で初めて行ったんですよ。その時に面白かったのでまたちゃんと行きたいと思ってて。
自分が留学しようってタイミングでYUSHIが亡くなっちゃったんで、すごく思い入れも強かったですね。

レペゼン:
ニューヨークでも音楽はやっていたんですか?

KIKUMARU:
そうですね。2ndアルバムは向こうで作ってるので。

レペゼン:
じゃあ本当にしっかりとした目的を持って行かれてたんですね。

KIKUMARU:
そうですね。英語とかも勉強しつつ。
あとは、「何が好きで何が嫌いか」「何が良くて何が良くないか」は、住まないと分からないだろうと思って、行きましたね。

レペゼン:
行ってみて良かった事とかは何ですか?

KIKUMARU:
1人の力で何が出来るかってのを計れたことがよかったですね。

レペゼン:
なるほど。

KIKUMARU:
自分ニューヨークにいる間に、日本ではKANDYの「BLAKK MOTEL(ブラック・モーテル)」ってEPが出て、すごい反響があったんすよ。そこからKANDYTOWNの名前が上がり出してきて。

レペゼン:
KIKUMARUさんがニューヨークにいた時だったんですね。

KIKUMARU:
今まで仲間と居過ぎたってのもあったので、ニューヨークで単身、自分は何ができるかってのを考え尽くしましたね。
あと、日本ではみんな売れてきてるから、自分1人恥ずかしいことできないって思いながら向こうで活動してました。

レペゼン:
なるほど。

KIKUMARU:
それで帰って来て、みんなのとこに合流して、すぐアルバム作ろうってなった感じですね。

レペゼン:
ニューヨーク留学の前と後では、モチベーションに変化はありましたか?

KIKUMARU:
モチベーション自体は以外とあんま変わらなかったですね。もちろん”誰もいなかった1年”で自分としては成長できたんですけど、メンバーからしたら、「おかえりー」って感じで帰って来てすぐ3日後ぐらいからライブしてました。

レペゼン:
アットホーム!!やっぱり帰ってくる場所があるって良いですよね!!

KIKUMARU:
そうですね。

…続く。

KIKUMARU Instagram:kikumaru_kandytown

日本のストリートをレペゼンしよう。