Interview

2019.4.4 Thu

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レペゼンインタビュー:DJ REN つかみ取ったレッドブル、そして父になる

チャンスの掴み方、夢や目標の達成の仕方。ヒップホップシーンにおける大切な考え方。

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前編で語られた、DJ RENの半生。いつでもクールにDJプレイをする彼が決して現場で見せることのない、苦労や反骨精神、そしてその彼のバイブスを作り上げた人生の歩み方について聞くことができた。後編はいよいよRed Bull Thre3Style(レッドブル・ス リースタイル)について聞いた。大会前後の心境や活動の変化、さらには大会を経て感じるストリートシーンに対する想い。こんな人がいるから日本のストリートは面白い!!

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DJ RENの音楽について

レペゼン:
後編の初めとして、音楽について伺います。最近のお気に入りの楽曲はありますか?

DJ REN:
やはり新譜が好きかな。新譜だったら特にこれっていう感じじゃなくて、全部広く聞く感じですね。

レペゼン:
ちなみに今日、ここに来るまでは何を聴いてきましたか?

DJ REN:
今日は聴いてきてない。笑

レペゼン:
聴いてきてないんですね。笑

DJ REN:
あ、でも来る前は、自分のMIXを聞いてました。MANHATTAN RECORD(マンハッタンレコード)から2ヶ月に1回有線で聴けるミックスっていうの出してるんだけど、KhalidとかYBN Almighty JayとかLil Pumpとかその辺の新譜を入れてて。 さっきまでそれを作ってたので、それは聴いてました。

レペゼン:
なるほどー!最近好きなアーティストはいますか?

DJ REN:
最近は特出して誰ってのはあんまりいないですね。

レペゼン:
なるほどー!曲はどこで掘ってるんですか?

DJ REN:
曲はDJCITYやFranchise Record Pool、Direct Music Serviceとかかなー。あとリミックスはSOUND CLOUDでめっちゃ掘ります。

レペゼン:
昔の曲とかで音源がないのも多いと思いますが、どうしてるんですか?

DJ REN:
古い曲とかはレコードからインターフェイス通してRecしてます。

レペゼン:
すごーい!!今でもレコードを沢山所有してるんですね。

DJ REN:
そうですね。でも、一回全部ダメになっちゃって…

レペゼン:
と言いますと…?

DJ REN:
レコードは4,000~5,000枚持ってて、全部貸し倉庫に置いてあったんですけど、2~3年前にその貸し倉 庫が水浸しになっちゃって。しかもそのままレコードにカビが生えて、綺麗にしたんだけど音飛びがひどくて使えなくなった物が多いですね。

レペゼン:
まじすか!!めちゃくちゃショックですよね…

DJ REN:
ショックです。中古のレア盤とかも結構あったんですけどね…

レペゼン:
そんな宝の山が…

DJ REN:
まあ、保証とか下りたから今はもういいんだけど。貸し倉庫を検討している方は、いろいろ気をつけてください。笑

レペゼン:
ですね!!後悔しないように!!

ファッションについて

レペゼン:
次はファッションについて伺います。こだわりとかありますか?

DJ REN:
大学の時にSTUSSYでバイトしてて、横ノリ系だったり音楽と絡みのあるようなブランドが好き です。ヒップホップとかのバックボーンがしっかりしてるブランドが好きかな。

レペゼン:
スケーターのファッションとかいいですよね!今好きなブランドはありますか?

DJ REN:
よく買うのはMAGIC STICK(マジックスティック)とかK27T君のCLBUN、あとは知人がやっ てるニュージーランドのBASEMENT(ベースメント)って言う元々Serato(セラート)のスタッフだった人が始めたブランドで、ローカルアーティストをフックアップしたりしていて、そういう スタンスとか好きでよく買ったりしてます。

レペゼン:
すごーい!服からも音楽好きが溢れていますね!逆にダサいと思うファッションはありますか?

DJ REN:
ダサいと言うか、他と一緒のものを着てるっていうのはあまり好きじゃないかな。それなのに高い物とか。取り入れたりするのは良いと思うけど、それを全身とかってのは自分はしたくないか なと思います。

レペゼン:
その手のファッションは最近見かけることも多くなりましたよね…
スニーカーはどこ派とかありますか?

DJ REN:
VANS(バンズ)とNIKE(ナイキ)が好きで、ローテクが好きですね。最近はキレイ目格好の時はダッド系のAIR MONARCH(エア・モナーク)とか履いてます。

人生グラフ③DJ復帰、Red Bull、結婚

レペゼン:
ここからは前編でも語って頂いた人生の話の続きを伺いたいと思います。 DJに復帰して、若手と同じ扱いを受けたり、悔しい思いをされた時期を越えて、それからのこと を教えてください。

DJ REN:
はい。そこまで色々悔しい思いをしたけど、2013年に、Red Bull Thre3Style(レッドブル・ス リースタイル)に挑戦しました。 東京で2位になってワイルドカードとして全国に出てれたけど、負けちゃって。でもそれをきっか けに名前も知られるようになって営業も色々もらってました。けど、自分としてはまだまだだと感じていたから、クラブに行って研究は続けてましたねー。

レペゼン:
そしてついに…

DJ REN:
それで2014年にレッドブルにもう一度出て優勝しました。

レペゼン:
今だに鮮明に覚えていますが、本当に凄かったです!!優勝後のスピーチで、優勝出来なかったらDJを辞めようと思ってた、と言ってたと思いますが…

DJ REN:
そうそう。この辺が転換期かなって言うか、ここが勝負だと思ってたから、もしダメだったらDJ を真剣にガッツリやるってのとは違う方に進もうって考えながら挑んでたけど、結果的には勝てました。

レペゼン:
勝負をかけたんですね。

DJ REN:
自信を持って挑んだけどね。でも本番の数時間前にコンペティションの順番をくじで引くんです けど、そっからセットを組み直したりしました。自分より前に回す人たちの傾向もなんとなくわ かってたんで。

レペゼン:
そんなギリギリにセット変えることあるんですね!

DJ REN:
研究し尽くしてたし、自信もあったから。結果的にいいプレイができました。
それからレッドブルのワールドファイナルで中東のアゼルバイジャンに行って、勝てなかったんで すけど、レッドブルは大きな転機になりましたね。

レペゼン:
ご自身の活動にも変化がありましたか?

DJ REN:
ここからの5年間は国内全国北から南まで呼んでもらったり、海外にからもブッキングもらったり、毎週色んなところでDJやらせてもらっ たり、フェスやイベントにも出させてもったりして。あとはAbemaMIX(アベマミックス)のプ ロデューサーから番組のオファーを頂いてレギュラーとして出させてもらっています。

レペゼン:
とてもお忙しいですね!!そんなお忙しい中で結婚はいつされたんですか?

DJ REN:
2014年3月のレッドブル東京予選の翌日に顔合わせが入ってたんで、嫁や家族のためにも勝たな きゃいけないってプレッシャーの中、予選に挑んで、次の日に泥のように新幹線に乗って顔合わせに行って4月に入籍。って感じでした。笑

レペゼン:
泥のように笑

DJ REN:
それで5月のジャパンファイナルで優勝して。式は世界大会があったから1年半後ぐらいにやりました。

レペゼン:
裏ではそんなことがあったんですね!!ちなみにお子さんはいらっしゃるんですか?

DJ REN:
います。今年(2019年)の1月末に生まれたばかりで女の子です。今は嫁の実家に里帰りしているんですけど、もうすぐ帰ってきます!

レペゼン:
楽しみですね!!

DJ REN:
楽しみです!お風呂も入れてるしオムツも替えますよー!

レペゼン:
音楽関係の習い事させたりするんですか??

DJ REN:
ピアノとダンスは習わせたいね。あと英語かなー。自分もDJで海外に行ったりする時に必要だし、 話せないと輪に入れないですしね。コミュニケーションとして日本語以外にも話せた方が良いからね。

レペゼン:
レンさんは英語話せるんですか?

DJ REN:
ネイティブばりには話せないけど、海外との電話交渉、メール交渉、現地でのやり取りも全部自分でやるし、英語は得意かな。中学の頃から英語と数学が得意で大学もそれで入ったし。

レペゼン:
すごーい!!娘さんの将来も楽しみです!

人生グラフ④現在の活動、海外での活動

レペゼン:
今はどんな活動が多いですか?

DJ REN:
まず、AbemaMIXは毎週木曜に出さしてもらってます。 イベントは自分のスタンスとしてはレギュラーDJってのはあまりやってなくて、ゲストとして呼んでもらっ てDJするって形ですね。海外からも呼んでもらったりしてます。

レペゼン:
海外!これまではどんな国に行きましたか?

DJ REN:
アジアが多いですね。韓国、フィリピン、上海、北京、シンガポール、タイ、アメリカとか色々呼んでもらっ てます。タイはやはりヒップホップが盛んだし、台湾はEDMとかPOPSがやはりウケたりします。まぁクラブによると思うけど。

レペゼン:
アジアでもいろんなカラーがあるんですねー!

DJ REN:
そうだね。あと、韓国はヒップホップとかトラップ、あと縦ノリのロックとかモッシュする感じ。

レペゼン:
へぇ〜!!

DJ REN:
そうそう。日本では定番でウケる2010年前後のDirty Southとかは逆にウケなかったですね。あとは レゲェとか裏打ちのも全然ウケないですね。韓国にはそういう文化が根付いてないみたいで。

レペゼン:
国によって全然違うんですね。

DJ REN:
違いますね。北京なんかはストレートで、もろ新譜のヒップホップが受けるし。国内だと沖縄のaria asia(エリ ア・エイジア)ってクラブと似てる。そんな感じですね。

レペゼン:
各国の差を肌で感じられるなんて羨ましいです!!

日本のストリートシーンについてDJ RENが思うこと

レペゼン:
最近では世界を舞台に活躍しているレンさんですが、今の日本のクラブシーンについてどう思 いますか?

DJ REN:
なんか自分としては、やっぱり発信は基本、現場のクラブからだと思ってるんだけど、今は世界も日本も同じくSNSは欠かせなくて、良くも悪くも影響がかなり強いと思ってるかな。

レペゼン:
なるほど。

DJ REN:
あと日本語ラップも盛り上がってて、今のラッパーたちがそれこそ1曲で突き抜けるってこともあるから、自分達DJもそういう形で突き抜けていけるような形が出てくる流れになれば良いなと思います。

レペゼン:
時代にあったものを提供していくってことですね。
ストリートの定義ってなんだと思いますか?

DJ REN:
やっぱりクラブとか現場ですね。 あと企業とかが入って制約がかかるのと違って、自分次第で色々出来るっていうものでもあると思います。言ってみたら企業のフックアップなんかより、個人でフォロワー持ってる人が発信した方が刺さる度合いも高いし、個人の力が強いなと思います。

レペゼン:
昔に比べたらそれぞれが発信しやすいですよね。

DJ REN:
だからこそ”ストリート”だけど、今じゃもうメジャーとか関係無さそうですよね。

レペゼン:
沢山いる若手やこれからDJをしたいって人達に対して、ストリートで稼いでいくためのアドバイスはありますか?

DJ REN:
たぶんみんな、現場にたくさんDJ出演して、海外にも呼ばれて稼いでいくってイメージがあると思う。 それはそれで大切なんだけど、DJ以外に自分の出来るストロングポイントを見つけて売り込むことが大切なんじゃないかな。例えばトラックメイクもだし、曲の知識があるならコンピレーションの企画をレコード会社に買ってもらうとか、現場以外にもDJとしての道は色々あると思います。他にもDJスキルに自信があるならDJワークショップの講師だったり、喋りが上手いならラジオもそうだし、オシャレで服が好きなら、その個性を活かしてアパレルの人と絡んで仕事も出来るし…固定観念をなくして間口を広げて継続していけばお金にも繋がると思います。

レペゼン:
なるほど。

DJ REN:
あとはやっぱりDJだとタイトルとかも大事かなと思います。DJって形がないし、「誰々が良い!」とかっ て人で意見が分かれるものだから。自分自身もDJの大会のタイトルを獲ると、ぼんやりとしていた自信が、鮮明な自信に変わると思います。あと単純に海外でも知ってもらえたりするしね。
まあタイトルを取ることがゴールではないけど、きっかけとしては良いと思います。自分の肩書きにもなるし、お金を稼ぐって意味ではステップアップになりますよね。

レペゼン:
確かに、そうやって聞くと、その通りな気がします。

DJ REN:
そこがゴールじゃないからね。というよりもゴールはないからね。

レペゼン:
おー!!「ゴールはない。」カッコいいですね。 ちなみに今、コラボしてみたい人はいますか?

DJ REN:
んーあんまりいないかな。

レペゼン:
そうなんですね。

DJ REN:
もちろん仲の良いDJとかはいるんですけど、イメージとしてあんまり誰かと一緒にやってるとかって感じを作りたくなくて。あくまでひとりのDJとして活動している姿を見せたくて。

レペゼン:
そこは戦略的にやってると言うことですか?

DJ REN:
まぁ戦略的にもそうですし、ブランディングとしても意識的にやってますね。

レペゼン:
ちゃんと芯とか軸があってやってるってかっこいいですね!!

座右の銘、告知

レペゼン:
インタビューもあと少しです!人生における座右の銘はありますか?

DJ REN:
これは、自分の経験から感じた事なんですけど、「続けること」ですかね。
やっていく上で辞めちゃうと可能性はゼロになるけど、やり続ければ可能性は広がっていくし、目標があればそれを達成するために続けていく事。

レペゼン:
さっきの話を聞いていたから凄い説得力があります。

DJ REN:
諦めるのは簡単だけど、それを選択するんじゃなくてね。やれるところまでやれば、そこまでにかかった時間は関係なく、それが達成だから。

レペゼン:
何かを諦めそうになった時はDJ RENさんの人生グラフ見返します!!
最後に何か告知があればお願いします。

DJ REN:
毎週木曜日にAbemaMixに出演しています。それから、毎月第3月曜日だけR-LoungeでFUTURE に出ているのでぜひ。あとは月曜日がOTAI RECORD、水曜日にEXPG STADIOでDJスクールをやっています。

そのほかは直近だと、こんな感じかな。 
4月12日@Shibuya109 Magnet
4月13日@長崎
4月19日@FISE広島
4月20日@FISE広島 
4月21日@FISE広島
4月26日@東京VUENOS、VUENOS FRIDAY 
4月27日@福島
4月30日東京CAMELOT
5月は中国蘇州、北京、韓国、札幌のKING XMHU(キングムー)
とかに行きます。

レペゼン:
移動も多いし、大変そうですが、今後も頑張ってください!
以上でインタビューは終わりです。今日はありがとうございました!

 

何かを成し遂げる人には、必ず自分の哲学がある。DJ RENもまたその一人。彼の言葉の節々に感じるのは、自分自身と向き合い続けた結果、身についた”自信”だった。その自信に加え、彼には哲学を行動に移せるアツいバイブスがある。行動し続けているから説得力があるし、人を惹きつける。一人の男としての魅力は群を抜いていた。今後もDJ RENの活動に期待したい。

前編を読む→

▼DJ REN
Instagram:djren1981

Interview:ABE HONOKA

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