Interview

2019.6.24 Mon

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レペゼンインタビュー:彫り師DEE TATTOOに刻む想いの大きさ

日本のヒップホップ界御用達のタトゥーアーティスト、DEE(ディー)の正体に迫る

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TATTOO -タトゥー-。それはある人にとっては怖いもので、ある人にとっては痛いもので、時に近寄り難く、時に仲間であることを示す。タトゥーそれ自体がアートで、”かっこいいもの”として捉えるべきモノである一方で、”体に彫る”という行為から、単純に見た目だけではない、第三者の主観の入った評価や批判がされるものである。では当事者は何を思うのか。

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レペゼンインタビュー第24回目の今回は、彫り師のDEE(ディー)に焦点を当てる。東京のストリートやヒップホップ界でも著名なアーティストたちの人生に刻むタトゥーを手がける彼が何を思い、どんな気持ちでタトゥーを彫るのか。一つひとつのタトゥーに刻まれる物語から目が離せない。

後編を読む→

自己紹介、趣味について

レペゼン:
まずは自己紹介をお願いします。

DEE:
DEEです。1987年3月11日生まれの血液型はB型です。出身は埼玉県熊谷市です。

レペゼン:
お店はどこにあるんですか?

DEE:
駒場にあります。

レペゼン:
身長と体重、足のサイズを教えて下さい。

DEE:
身長と体重はしばらく測ってないから分かりません。笑
足は27cmぐらいじゃないかな。

レペゼン:
利き手はどちらですか?

DEE:
左利きです。

レペゼン:
好きな食べ物はなんですか?

DEE:
ホルモンかな。牛じゃなくて豚のホルモンが好きです。

レペゼン:
好きな部位やオススメのお店とかありますか?

DEE:
部位は全部好きですね。オススメのお店は、自分も最近教えてもらったんですけど、代々木にある「まんてん」ってとこかな。

レペゼン:
「まんてん」行ってみます!!嫌いな食べ物はありますか?

DEE:
嫌いな食べ物はあまりないですけど、強いて言うならしいたけぐらいかな。臭いが苦手で。他のきのこは食えるんだけど、しいたけだけダメなんすよね。

レペゼン:
お酒は飲みますか?

DEE:
毎日飲みます。たぶん依存症なんじゃないかなって。笑

レペゼン:
依存症って!さらっと言いますね。笑
趣味はありますか?

DEE:
趣味か、なんだろう。タトゥーを彫る事かな。でも仕事だからなー。
結構なんでもするんだけど、強いて言うならバイクかな。バイクは全般的になんでも好きなんで。

レペゼン:
いじったりもするんですか?

DEE:
そうですね。乗ったり自分でいじってみたり色々してます。

レペゼン:
いいですねー!!かっこいい!!
タトゥーは全身入ってるんですか?

DEE:
だいたいは入ってるね。

レペゼン:
自分に体のタトゥーでお気に入り所はありますか?

DEE:
もう、ありすぎて分からないんだよね。笑
人それぞれなんだけど、一つ一つに思い入れがあるので俺のお気に入りは全部かな。

レペゼン:
自分で彫ってるんですか?

DEE:
自分で彫ったりもしますよ。あとは友達に彫ってもらったりとか。

DEEの音楽とファッションについて

レペゼン:
音楽の話になるんですけど、最近好きな楽曲はありますか?

DEE:
楽曲というか最近DJ Noizeって人が好きで、その人のミックスは凄くかっこいいっすね。

レペゼン:
例えばお店でかけてる音楽もそのDJ Noizeさんの曲が多いんですか?

DEE:
そうですね。シチュエーションやその日の気分によって変えてるんですけど、結構多いですね。

レペゼン:
今日聴いてきた曲はなんですか?

DEE:
今日は…CREAM(クリーム)が最近出した『BANANA』って曲なんですけど、それをヘビロテっすね。

レペゼン:
CREAMのお二人いいですよねー!!好きなアーティストはいますか?

DEE:
CREAMももちろん好きですけど、THE BLUE HEARTSですね。好きというかバイブルとか教科書的な感じで色々と教わった気がします。

レペゼン:
ファッションのこだわりは何かありますか?

DEE:
特にないです。逆に言うと下手にお金をかけないってのはあります。

レペゼン:
なるほど、お金をかけずにオシャレするのって結構楽しいですよね!好きなブランドとかはありますか?

DEE:
Girls Don’t Cry(ガールズ・ドント・クライ)ですかね。服ももちろん好きですけど、アーティストとしてVERDY(ベルディ)の事は尊敬してて、最近は凄い気になってます。

レペゼン:
VERDYさんと面識はあるんですか?

DEE:
元々VERDYと一緒にやってるケンシン君って先輩と俺が仲良くて、そっから繋がった感じですね。ただただ流行ってる物を着るとかは嫌いなんだけど、Girls Don’t Cryは格別ですね。

レペゼン:
なるほど。

DEE:
この前もTrash Talk(トラッシュ・トーク)ってバンドのギタリストとVERDYがイベントをやって、その人の奥さんがタトゥーアーティストだったんでVERDYが彼女にオーダーして俺のとこで彫ったりしてました。

レペゼン:
へぇーそうなんですね!!
やっぱりすごいアーティスト同士は繋がってるんですねー!!

日本におけるタトゥーについて

レペゼン:
日本におけるタトゥーについてどう思いますか?

DEE:
すごく良い流れで来てるとは思うんですけど、海外と比べるとまだまだじゃないですかね。

レペゼン:
もっと理解してもらえるようになるには、どうしていったら良いと思いますか?

DEE:
国が認めれば良いんじゃないですかね。やっぱり日本人はミーハーだから、でっかいところがOKって言ったらOKなんだ!ってなるじゃないですか。ちょっとは変わってきてるとは思いますけど。

レペゼン:
これだけ外国人の人も多いですしね。

DEE:
そうですね。それはすごく良いコースかなって思いますね。外国人が日本に来て、よりインターナショナルな雰囲気になってるってのは俺からしたらすごく良い事。日本って島国なんで、外の国の事分かんない人の方が多いと思うんですよね。

レペゼン:
そうですよね。

DEE:
外国人がたくさん訪れる事によって、今までタトゥーに良いイメージを持っていなかった人たちのイメージが少しでも変われば良いなと思うし、そこに対して自分が出来る事ってのもあるのかなって最近思ったりしてて。

レペゼン:
それは例えばどんな事ですか?

DEE:
自分に何が出来るのかって考えたら、カッコいいタトゥーを彫る事だと思ってます。「何これ!こんなの見た事ない!」って思わせるタトゥーを彫る事が、一番説得力があると思います。ものを見て、カッコいい、綺麗、美しいって思わせるものを彫る。

レペゼン:
おーなるほど。確かに職人としては一番の説得力になりますね!

DEE:
地道ではあると思いますけど、僕が彫らせてもらった人が、多くの人の目に触れる人であればある程効果は大きいと思うので、今やってる事一つ一つが直結してるのかなと思います。

レペゼン:
ここまで一生懸命にDEEさんはやっている一方で…どっちかと言うと「悪い」とか「怖い」ってイメージがありますよね。

DEE:
そうですね。でもそれは逆にそれはなくちゃならないものでもあるんですよ。怖くて近寄り難いからかっこいいっていう考え方もあると思うし。それは拭いきれないものだと思うんですけど、でもそれだけじゃないんですよね。

レペゼン:
なるほど。

DEE:
もちろんギャングスタな作風もあるし、かと言って凄いアーティスティックなものもあるのに、判断しちゃってる人の視野が狭いんですよね。日本は刺青ってものがあるので仕方がない所はあると思うけど、広い世界で見たらタトゥーはただの表現の自由の一つだと思うんですよ。

レペゼン:
その通り、自己表現の一つですよね。

DEE:
それを分からない人に分かってもらうには、自分が彫るタトゥーに対して想いを込めれば、変わるんじゃないかなとは思うんですよね。

レペゼン:
想いを込めて彫るってカッコいいですね。

DEE:
全員に分かってもらおうとは思ってないですけど、自分が彫るタトゥーによって考え方が変わってくれる人がいたら嬉しいなと思います。

レペゼン:
そうですね。一人でも多くの人が変わってくれると良いですよね。
タトゥーとストリートカルチャーの繋がりってあると思うんですけど、ストリートへの貢献みたいなことも考えていらっしゃるんですか?

DEE:
自分なりのタトゥーカルチャーの盛り上げ方は考えてますね。いかにストリートカルチャーとリンクさせて、日本のタトゥーシーンをカッコいいものにするか。それもやっぱり、カッコいい人にカッコいいタトゥーを彫る事かなと思います。

レペゼン:
彫る相手の人でカッコいいなとか、こいつストリートだなって思う人がいると思うんですけど、DEEさんが思う「ストリートの定義」って何だと思いますか?

DEE:
自分を持ってる人ですかね。

レペゼン:
それはやっぱり彫るタトゥーにもその人の”中身”とか”強さ”みたいなのが反映されてくるんですか?

DEE:
それももちろんあると思います。それも全てその人にあった時に感じるその人の”センス”ですからね。

人生グラフ①タトゥーとの出会い

レペゼン:
次は人生グラフで、DEEさんご自身の人生を振り返って頂きたいと思います!

DEE:
はい。

レペゼン:
それでは順を追ってお願いします。

DEE:
まず25歳で何か楽しい事ないかなっと思って東京に来て、クラブのバーテンとかやりながら楽しい事を模索してました。

レペゼン:
バーテンをやられてたんですね。この時はまだタトゥーを始めようとは考えてなかったんですか?

DEE:
元々タトゥーは好きだったんですけど、きっかけは26、27歳の時に、初めてアメリカに二週間くらい一人旅に行ったんですよ。その時に日本では見られない本場のタトゥーカルチャーを、目の当たりにしてやられちゃったんですよね。本物のタトゥーに出会ったんです。

レペゼン:
アメリカで出会ったんですね!そのカルチャーってのはどんなんだったんですか?

DEE:
例えば街中に美容室みたいな感じで、お洒落でクールなタトゥーショップが普通にあるんですよね。それで店の外にベンチがあって、タトゥーまみれのめちゃくちゃ怖い奴らがたまってるんですよ。

レペゼン:
どんな感じの人達なんですか?

DEE:
カリフォルニアだったんですけど、ジェントルマンカットで、首に薔薇やロープのタトゥーとかが入ってたりする、白人の超かっこいいモデルみたいな人達ですね。その人らがレイバンかけて腕まくりして、タバコ吸ってるその風景にやられちゃって…

レペゼン:
すごいイメージ出来ました!!

DEE:
そこから少しして、先輩とまた一週間くらいアメリカに行く機会があったんですよ。その旅の終わりに車を運転してたら、「タトゥーサプライ」ってマシンとかが売ってるお店があって、なんか寄りたいって言うか「寄らなきゃダメだよ」ってなっちゃったんですよ。

レペゼン:
そのお店に吸い込まれて行っちゃった訳ですね。

DEE:
別に買うつもりもなかったんですけど、残りの手持ち100ドルで中国製の安いマシンを二台買っちゃったんですよ。それがきっかけで始めた感じですね。

レペゼン:
きっかけはタトゥーアーティストの誰かと出会ってとかじゃないんですね!!

DEE:
そうですね。誰かに出会ったとか、弟子入りしたとかじゃなくて、何かに引き寄せられた感じ。本当そこのお店に寄らないと、俺ダメな気がするって気持ちになったんですよね。

レペゼン:
なんか運命的なものがビビッと来たんですね。

DEE:
最後に残りの100ドルで、お土産でも買って帰ろうって思ってたのが結局マシンを買って、それで日本に持ち帰って、どうせ買ったんだからやってみようみたいな。そのマシンで初めて彫ったのが今からだいたい3年前ですね。

人生グラフ②タトゥーを始める

レペゼン:
一番最初に彫った人の事は覚えていますか?

DEE:
もちろん覚えてますよ。元カノです。笑

レペゼン:
一番最初が元カノなんですね!笑
元々絵を描くことは好きだったんですか?

DEE:
いや、絵は全然描いてなかったです。

レペゼン:
じゃあタトゥーを始めてから独学で全部身につけたんですね。

DEE:
そうですね。ただ、元々先輩がタトゥーショップをやっていて、分からない時に教えてもらう先生的な人はいました。けど誰かに付きっきりで、その人から学ぶみたいな事はないです。

レペゼン:
すごいですね!本当に独学で!!ちなみに東京に出てくる前は何をやられていたんですか?

DEE:
地元のキャバクラのボーイだったり、ホルモン焼き屋で働いていたり、普通の若者って感じでしたね。

レペゼン:
自分にタトゥーを初めて入れたのはいつぐらいだったんですか?

DEE:
初めは22歳ですかね。地元の彫り師を紹介してもらって。

レペゼン:
でもそこから急にアメリカでビビッと来て、目醒めてここまで来たんですよね?

DEE:
本当にいきなりな感じですね。なんならタトゥー始めてみたのも楽しそうだなっと思ったからだし、別に始めた時から、これを仕事としてやっていくなんて1ミリも思ってなかったっす。

レペゼン:
そこから、ここまでに!!やっぱり彫り師が天職だったんでしょうね!!

 

人生は何があるかわからない。一つの旅が、ある人との出会いが、眠っていたあなたの才能を突然開花させる。その場所がストリートであるケースは偶然にも多い。
そこに引き寄せられて、「ここだ」と悟り、人生をかける。その瞬間をDEEは逃さなかった。

人生をかけて勝負すると、チャンスは突然やってくる。今や日本語ラップ界のあの人や、あの人や、あの人もDEEにタトゥーを任せる。後編はDEEにも自信を与えた「デカいチャンス」の話や、彫り師としての仕事の流儀を聞いた。後編も見逃せない。

後編を読む→

 

▼DEE
Instagram:dee_tattooer

Interview:ABE HONOKA

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