Interview

2018.5.17 Thu

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レペゼンインタビュー:BULL

BULLが気になるラッパーとは?そしてヒップホップシーンの今を語る。

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前編で語られた、BULLのルーツ。
現在の彼の存在を支えるよう、硬く築かれた過去には我々インタビュアーも圧倒される箇所が節々に垣間見えた。
また影響を受けた人物とそこから学ぼうとする姿勢など、ストリートで必要な要素がこの男には詰まっている。
後半の今回は、BULLの”今”について。
渋谷で一番の男が気になるラッパーとは?BULLが思うヒップホップとは?
男の生き様を見逃すな。

レペゼン:
最近アツい楽曲はなんですか?

BULL:
最近だとCardi B(カーディ・ビー)の楽曲はよかったっすね。
SNSで色々言われてたりしたけど、実際アルバムの形にした時にすげーかっこいいなっていう感じ。意外とよかったっすね。

レペゼン:
今日聞いて来た曲はなんですか?

BULL:
Street Dreams聞いてました。今ラップ教えてるのもあるので。かっこいい曲ですね。

レペゼン:
今気になるラッパーはいますか?

BULL:
SOCKS君。
昔からやばいなーって思ってます。

レペゼン:
SOCKSさんと交流はあるんですか?

BULL:
ないですね。でもこないだTwitterでフォローしたらフォロー返してくれました。
SOCKS君と同じクルーのYUKSTA-ILLとはイベント一緒だったけど。
SOCKS君とはあったことないっすねー
SOCKS君はまじやばい。歌ってることがやばすぎる。オリジナルだし。聞いてて楽しい。

レペゼン:
確かにSOCKSさんやばいっすよね。
では、次はファッションについて教えてください。
ファッションのこだわりはありますか?

BULL:
映画もののTシャツは見つけたら絶対買う。ですね。
あと、基本年中Tシャツを探してる。笑 冬でも。

だから、Walkin’ StoreとかLafayetteとか、BLACKANNYとか、Tシャツが入ると、入りましたって連絡くれるんです。笑
クラブでMCしてると暑いからTシャツどうしても着るよね。

あとはAbema Mixは一回も同じやつ着たことないです!1年3ヶ月ぐらいやってるけど、無地Tでも被らせてない。絶対。

レペゼン:
絶対被らないとかすごいこだわりですね!Tシャツすごい数なんでしょうねー
好きなブランドはなんですか?

BULL:
LafayetteMOBBWalkin’ Storeとかが多いと言うか、お世話になってますね。
あとは、SUNKAKも!最近は自分でも作ったしてますけどね!

レペゼン:
次は、最近の日常について伺います。今ホットなことはありますか?

BULL:
朝活ですね。
夜型だから、ラップスクールとか、Abemaとか、ラジオとか、昼の仕事が結構増えてきて、それって絶対スベれないじゃないですか。
クラブだと、ベロベロになって、それがよし!みたいなところもあるけど、昼だと、時間通りに行って、ちゃんとしなきゃいけないんだなって思ってやってます。前までは起きたら夕方とかっていう感じだったけど、ちゃんと朝起きて、走ったり、活動するようにしてます。
それだけでちゃんとしてる感出てるでしょ。笑
走ったあともう一回寝てもいいから、まず起きる。っていうね。

レペゼン:
BULLさんの中で何か良い変化が起きてる感じですね!
では、ここからは現場の話になります。
今のラップやクラブシーンについてどう思いますか?

BULL:
いろんな人がいたり、いろんなスタイルがあるけど、なんでも良くね?って思うかな。
これがイケてるとか、これがイケてないとか、発信してる側からするとどうでもいいっていうか。
自分のことを好いてくれてる人に向けて発信して、その分母を増やしていくってことしか考えてない。
狙ってバズったりするってのも難しいじゃん。

レペゼン:
もっとこうなったらいいよね!っていうのありますか?

BULL:
全員が、SNSだけで「意見する」だけじゃなくて、現場とか何かしらで発信できるようになれば、全員当事者になるし、いいかなとは思うけどね。批判の対象にもなるけど。
やったことなくて言うのは違うと思うし。まあでも実際は別にあんまり気にしてないですね。

レペゼン:
ありがとうございます。では次に、ストリートについて。
BULLさんにとってストリートの定義とは?

BULL:
やっぱり他人からのプロップスだね。絶対そうだね。
どんなけクズでもさ、他人からのプロップスがあればすげーやつっていうか、そいつがストリートかどうかは他人が決めることだと思う。
だから、TAC3くんもちょーストリートだと思うし、MONCHIもストリートだと思うし。MONCHIなんて結婚してラーメン屋やってって、ちょーストリートじゃない?
ストリートファッション着て、インスタばっかやっててもそれはストリートじゃないと思うな。「いいね」じゃないよね笑

やっぱクラブにいることが多いし、出が小箱ってのもあるし、余計そう思っちゃうことはあるよね。
名前だけで、高いギャラもらって、全然客上がってねーじゃんみたいな。そういうのも見てきたから。
やっぱり呼ぶ側とか、他人からのプロップスが大事でしょ。just a buisnessじゃない感じ。

レペゼン:
プロップスは絶対大事ですね。

BULL:
クラブでの立ち振る舞いって結構見ちゃうんだよね。
有名人がいっぱい来たイベントとかでも、客はめっちゃ入ってるかもしれないけど、そいつらが普段来ない間にも、このクラブを守ってる人がいるわけじゃん。照明代、Wi-Fi代、それを捻出してるのはバー売りだし、普段から遊びに来てる人だし、その普段から来てる人たちを集客して盛り上げてるのは、俺らだし、オープンのDJもそう。そこは、みんな自信持っていいと思う。
そう言う意味では仮に俺に何百万人みたいなフォロワーがいても、そこに還元できないと意味ない。

だから、俺の目標としては、超ヒット曲のある、現場に理解のある、MCもできるラッパーだね笑

レペゼン:
ただ、実際プロップスをキープし続けるのも大変ですよね?

BULL:
売れて現場来なくなる人もいるけどね。全然いいんだけど、だったらもっと現場をうまく使ったらいいのにって思っちゃう。もったいないよ。
いやらしい話、売れてからも現場出入りしてたら、みんなからリスペクトを集められる動きをできるはずなのに。
だから、パッと売れちゃった人ほど、そういうところが欠けてる。っていう感じはするね。

レペゼン:
そうやって現場で活動し続けるにあたってライバルはいますか?

BULL:
うーん。いないかなー
俺あんまり誰かをライバル視しないかなー
仲良いか、興味ないかのどっちかだね。
そういう意味では、意外と冷たい人間なのかな笑

レペゼン:
冷たいと言うか、はっきりしてて、潔いです!
長年クラブの現場にいて悔しい思いをしたことはありますか?

BULL:
HAZARDハザード)がなくなったこと。やっぱり。

あとは…
ストリートで知識って大事じゃん。あの曲出るらしいよとか、あの服はここで売ってるよとか。そうゆう情報交換って大切だと思うんだけど、自分の知識の足らなさとかで恥をかくことかな。
MCやってて、DJに「ごめんね!この曲わかんないよねー」とかって言われた時とか、マジ悔しかった。

あとは、昔だけどDJ CELORYさんがDJしてる時にMCやってて言われたんだけど、「うるせー」って言われた時。笑
まあそん時は俺も、「イェー!」とか「ヘイヘイ!」しか言ってなかったんだけどね笑
言われて「こわー!」ってなっちゃって、喋れなくなっちゃって笑 「俺、喋ったらうるさくなっちゃう?何喋っていいかわかんない!」みたいな。
でもそういう悔しい思いもしながらもまだ一緒にやらせていただいてるし、逆にそのうるさいのがいい!っていう風に裏返るタイミングもあると思うし、そのあとどこまでやりきるかが大事だと思いますね。

レペゼン:
なるほど。知識は大事ですよね。レペゼンも新鮮な情報を抑えられように頑張ります笑
最近ではヒップホップでもいろんなアーティストが出てます。イケてる楽曲やアーティストがいる一方で、そこに対するディスもある世界だと思いますが、BULLさんはそれをどう感じていますか?

BULL:
みんながみんなヒップホップだけがっつり聴いてるってわけではないし、ライトユーザーのためにパフォーマンスする人も必要だと思います。
1年に2~3回ぐらいだけ、大箱だけ行きますって言うお客さんに対して、最高のパフォーマンスして、そいつらの心を持ってけたらちょーヒップホップじゃないですか!

だから俺は大箱に行っても、もちろんB BOYを貫く。
逆にここまでB BOYを貫いてる俺に大箱がギャラ払うってこと、それもめちゃヒップホップじゃね?
俺はそう解釈してる。
一見さんの多い箱でこそ「やってやるよ!」ってなるし。

レペゼン:
アツいっす。ここも潔い。
現在BULLさんは、ラッパーMCで”好きなことをやって稼ぐ”っていうことができてると思うんですけど、ストリートで稼げるのって一部の人しにかできないと思います。
BULLさんから見てストリートで稼ぐには、何が必要なんだと思いますか?

BULL:
さっきの話にも繋がるけど、毎回やりすぎるぐらいでやらないとダメだと思う。
クラブに出る、ライブに出るとなったら、とにかくやりきる。「イェー!!」みたいな!
それで生意気だぞって怒ってくる先輩もいるけど、そんな先輩は大した先輩じゃ無いから。
それでも何言ってんすかー!ってそこもやりきって、それでも可愛がってくれる先輩ってのは最後まで可愛がってくれるから。
やるならやる!ってことかな。

だから俺の座右の銘は無駄遣いなんです。

レペゼン:
あ、そうだ!無駄遣い。
そこにも深みがあるような気がしますね。

BULL:
いろんなクラブに顔出しまくって、シャンパン開けて、ひたすら乾杯して、これってめちゃ無駄遣いでしょ。
でもそれが大事だと俺は解釈してる。とにかくどこ行っても、やりきるし、時間も金も無駄遣いだよね。

ばあちゃんが死ぬ前に、「無駄遣いはやめなさい」って俺に向かって行ったんですけど、それでもばあちゃんごめん!っていう笑

レペゼン:
でも結局それが無駄じゃなくて、後から自分に帰ってくると言うことですね。
BULLさんに言われると説得力がありすぎます!
最後に、これからの展望を教えてください。

BULL:
今曲を作ってるんですけど、それを出す予定です。
曲数もあるにはあるんだけど、まだまだ仕上がって無いものも多くて。
これから仕上げて、フィーチャリングも色々しようかなと思ってるんで楽しみです。
遅そいぐらいだけど、ラッパーとしてもちゃんとやって行こうかと思ってます。

レペゼン:
とても楽しみです!!我々だけじゃなくて、ヘッズはみんなそうだと思います!
インタビューはこれで終了です。ありがとうございました。

 

Interview by Shinya

 

終始一貫して感じたのは、”現場”への熱い想い。
ラッパー、MCとしてただただ”こなす”のではなく、シーンの過去、現在、未来も当事者として捉え、思いを乗せてマイクを握っていると言う事実。
渋谷にBULLがいれば安心。もっともっと、渋谷のシーンは盛り上がる。そう感じた。
毎日現場に立ちつずけるBULLの姿を、あなたもぜひ現場で、当事者として感じて欲しい。

BULL
Instagram:bullmatic

 

前編を読む>

 

日本のストリートをレペゼンしよう。

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