Interview

2018.11.8 Thu

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レペゼンインタビュー:Club Bar FAMILY店長 高山泰史 ”ハコの店長”の生き様

20年以上にわたり”現場”でクラブシーンを支えてきた男の物語

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EASTEND(イースト・エンド)、RHYMESTAR(ライムスター)、KICK THE CAN CREW(キック・ザ・カンクルー)、Mellow Yellow(メロー・イエロー)、RIP SLYME(リップ・スライム)・・・名前をあげ出せばキリがないが、今やスターの彼らも必ず魂を焦がすのはライブだ。レペゼンインタビュー第12
回目の今回は、そんなライブや出演するアーティストを支え、渋谷の夜を守り続けて生きた男、高山泰史(たかやま やすふみ)にフォーカス。Club Bar FAMILYで20年間務めた彼が見てきた、渋谷のストリートシーンの今と昔とは。

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自己紹介

レペゼン:
まずは自己紹介をよろしくお願いします。

高山さん:
Club Bar FAMILY(クラブ・バー・ファミリー)の高山と申します。あだ名とかはなくて、高山さんと呼べれることが多いかな。出身は東京の上野の方の湯島です。一時期神奈川に越してたこともあったんだけど、今はまた湯島住んでます。住みやすいです。ヒップホップの子達って、地元レペゼンっていうのが多いけど、湯島はそういうのがなくて。地元にそういう知り合いはいなかったね。

レペゼン:
なるほど。確かに、「レペゼンは湯島!」っていうのは聞いたことないかもしれません。笑
利き手と足のサイズを教えてください。

高山さん:
利き手は投げるのは左だけど書くのは右。

レペゼン:
すごい。器用ですね!

高山さん:
無理やり直されたっぽいんだよね。もともとは全部左でやってたはずなんだけど、右にしなさいって言われて。サッカーとかの蹴るのも右だねー。足のサイズは26.5cmです。8ハーフだね。

レペゼン:
血液型は?

高山さん:
O型です。あ、実はDJもTKYMって名前でずっと続けてて。O型らしくマイペースにミックステープ・CDは何枚か出させてもらってます。そんなんで、いろんな形のパーティーに携わってます。

この道20年。クラブの店長がディグってる音楽とは。

レペゼン:
好きな楽曲・音楽ジャンルは何ですか?

高山さん:
俺が一番好きなジャンルは80年代後半から90年代中盤にいわゆる”クラブで踊れるジャズ”を提唱していたアシッド・ジャズっていう分野です。

レペゼン:
へーすごい!ディープですねー!!てっきりヒップホップが一番なのかと思いました!!

高山さん:
ヒップホップのハコの店長やってるけど、僕自身はバンド系のサウンドが好きでよく聞いてて。最近、海外アーティストが日本にくる時、バンド編成で来たりするでしょ?あんな感じのやつ!

レペゼン:
かっこいいですよね!

高山さん:
DJセット好きっていうヒップホップファンからすると、バンドセットとかはあまり馴染みのない人もいるかもね。

レペゼン:
なるほど。ヒップホップと言ってもいろんな種類がありますもんね!いろんな色が出てて、どちらもいいですよね。最近よく聴く楽曲は何ですか?

高山さん:
最近はBrasstracks(ブラストラックス)、FKJ(エフケージェイ)、Jorja Smith(ジョルジャ・スミス)とかは良く聞いてるかな。新譜とかでも、ゆるーい感じが好き。あとは、もともとアシッド・ジャズが好きだから、バンド系の音とか、インストで現行ジャズファンクでっていうのも多いかな。

レペゼン:
正直追いついていないので、ディグってみます。

高山さん:
あとは日本のレーベルで、Ovall(オーバル)って言うバンドが所属している、origami PRODUCTIONS(オリガミプロダクション)や、SWEET SOUL RECORDS(スウィートソウルレコード)とかが発信してる音楽も良く聞いてます。SWEET SOUL RECORDSのNAO YOSHIOKAってわかる?

レペゼン:
知らないです。。。

高山さん:
ニューヨークのアポロ・シアターで活躍してて日本に帰ってきて、また拠点向こうに移してるアーティストなんだけど。SWEET SOUL RECORDSは、海外の生音系、今でいうネオ・ソウルみたいなものをやってるアーティストを掘り起こして、日本でリリースさせてるところ。SOLOMONS GARDEN(ソロモンズ・ガーデン)っていうアーティストがいて、その二枚目のアルバムがすごくよかった。THE INTERNET(ジ・インターネット)に近いかも。あ、インターネットもよく聴くね。

レペゼン:
知識量すごすぎます。。。!!!

人生グラフ

レペゼン:
人生グラフを書いてもらって、それを元にインタビューしてるんです!ご記入をお願いします!

高山さん:
難しいなあ。これ。

レペゼン:
ありがとうざいます!昔を思い出していただくので、時系列が難しいですよね…!早速拝見させて頂きます。初めは服屋にいたんですね?

高山さん:
18歳の時に上野のアパレルでアルバイトを始めて、そこで3年くらい働いて、そのあと2年くらい代官山のセレクトショップに移りました。それまでは洋楽とか聞いてなかったんだけど、そこで洋楽に初めて触れたんだよね。

レペゼン:
アパレルの経験も長いんですね!

高山さん:
ファミリーで働き始めた時も、昼間アパレルで働いていて。深夜週に1~2回FAMILYでやらせてもらってって感じでしたね。

レペゼン:
そうなんですねーそのあとDJスタートしたんですか?

高山さん:
多分ここら辺から、よ95年18歳の時にターンテーブルを買ってて・・・19歳~20歳くらいでアパレルやりながらDJ始める。ですね!

レペゼン:
ファミリーで働き始めたのはいつ頃なんですか?

高山さん:
色々遊んでいるうちに、今のFAMILYの元になる人たちに出会うのが19歳とかかな。いろんなクラブ行き始めて、いろんなこと知って。21歳、ここら辺曖昧だなあ・・・21~22歳くらいFAMILY入店かな。入店後、1年くらいで結婚してるんだよな。

レペゼン:
お!良いですね~!!奥さんとの出会いは?

高山さん:
最初友達が連れてきたお客さんで。一目惚れみたいなものかな。今はもう子供が2人いるからね。ここから、FAMILYの10周年くらいまではプライベートで色々ありながらも右肩上がりだったと思うなあ。

レペゼン:
素晴らしいですね!!

高山さん:
で、FAMILYが10周年くらいの時に店長みたいになってるんだよね。明確に「今日から店長!」っていうスタートはないんだけど。

レペゼン:
気づいたら店長になってたってことですか?

高山さん:
俺の前の店長がRYOW a.k.a smooth currentっていう人なんだけど、DJもやってるし、キャリアが長くて。人が集まってくるし、とにかくカリスマ性がある人だったから、急に辞めるとお客さんもガクンと減っちゃうのを懸念して。「俺は徐々に裏に引いていくから」って言われていたんだよね。

レペゼン:
なるほど!引き継ぎ期間があったんですね!

高山さん:
そうそう。んで、自分で店をコントロールし始めたのが、多分10周年の頃だったと思うんだよね。これが30歳くらいの時。

レペゼン:
なるほど。

レペゼン:
それで10~15周年くらいのところまではなんとなく横ばいで行けてたのかな。ただ、このあとから、お店の具合が悪くなって立ち行かなくなってきて。ガッツリ組んでたスタッフ達が辞めるとか。イベントを上手く組めなくなってきたり。18~20周年くらいが一番きつい時期だったかもしれない。

レペゼン:
そうなんですね…時代の変化ですかね。

高山さん:
でも、最近はMCバトルなどをきっかけに、若い子達もお店に出入りする事も増えて、少し上向きになってきたかな。

レペゼン:
ストリートシーンも改めて盛り上がって来たっていうことですかね!!

高山さん:
そうだね。てか、この人生グラフは個人じゃなくてお店のバロメーターになっちゃったね!

レペゼン:
高山さんの歴史が、そのままお店の歴史になってるってことですよね。それだけ人生をかけてきたことがが伺えます。

高山さん:
うん、そう思って仕事してきたから。自分のプライベートよりは、本当にお店とともに歩んだ人生って感じです。

ヒップホップシーン昔と今

レペゼン:
FAMILYで、昔はどんなパーティーをしてたんですか?

高山さん:
俺がFAMILY入った頃には既に、EASTEND(イースト・エンド)、RHYMESTER(ライムスター)、KICK THE CAN CREW(キックザカンクルー)、Mellow Yellow(メローイエロー)、RIP SLYME(リップスライム)達が組んでいるFUNKY GRAMMAR UNIT(ファンキーグラマーユニット)が、月一のレギュラーパーティーやってくれてて、どんどん急成長していく時期だったね。毎月このハコに300人くらい入ってたよ!

レペゼン:
すごい!!

高山さん:
他にも、DARTHREIDER(ダースレーダー)がやってくれてたパーティも同じくらい勢いがあって。そういうパーティが核になりながら、平日でも常に”次に成り上ろうとしてる層の奴ら”がパーティーやってた。

レペゼン:
出てくる名前がみんな有名人!!今の有名人たちもみんなここを通ってるんですねー

高山さん:
その後も、サイプレス上野、KEN THE 390(ケン・ザ・サンキューマル)、STERUSS(ステルス)、DINARY DELTA FORCE(ダイナリー・デルタ・フォース)が一緒に参加しているレギュラーパーティーが始まったりして
次の世代が顔役になってきてて。みんなまだ学生だった気がする。
他にもMIDICRONICA(ミディクロニカ)、SONOMI(ソノミ)、TARO SOUL(タロー・ソウル)なんかも、それぞれレギュラーパーティーを持ってたりとか。

レペゼン:
いやーすごいですねー本当にビッグネームばかり!

高山さん:
海外のアーティストにも出てもらったこともあるし。そこらへんから回って、その下に日高(SKY-HI)とかの世代が出てきて。

レペゼン:
日高さんもここにいたんですねー。今やスターですもんね。

高山さん:
でも、あいつは昔から考えていることが早かった。FAMILYでやり始めた時から「俺、いつか武道館でワンマンやるんで」って言ってたから。”ちゃんとやったな”って。こないだワンマンライブでFAMILYの名前出してくれてたらしくて、嬉しいよね。

レペゼン:
そんな、当時ここでライブやプレーしてた人たちの歴史もこの店には刻まれてるんですね。すごいです…

 

”現場の音楽”に人生を捧げてきた高山泰史(たかやま やすふみ)の言葉には、シーンへの愛と覚悟があった。店とともに歩んだ人生。裏を返せば、数多くのアーティストの歴史に高山という名は必ず刻まれることになる。後編はそんな彼しか見えない渋谷のクラブシーン、ヒップホップシーンについての思いを語ってもらった。今、ヒップホップがブーム?いやいや、なるべくしてなったんだ。納得すること間違いなしの後編に、乞うご期待。

後編へ続く

▼高山泰史(たかやま やすふみ)
Instagram:dj.tkym
▼Club Bar FAMILY
Instagram:family_1996

Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜

 

日本のストリートをレペゼンしよう。

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