勅使川原大地 × BUG!? 【前編】ストリートの「過去・現在・未来」|Cross Street

日本のトップを走り続けてきたBMXライダーとフリースタイル・バスケットボーラーが語るストリートの「過去・現在・未来」

ライター:TARO

「BMXもフリースタイルバスケも
エンタメとして成り立ってる」

勅使川原大地:
海外のフリースタイルバスケの広がり方ってどんな感じなんすか?

BUG!?:
めっちゃ広まってるよ。
例えば中国のアイドル。
フリースタイルバスケしながら歌って踊るアイドルがいる。

勅使川原大地:
要素多くないすか笑

BUG!?:
だよね笑
あとはインドネシアだとフリースタイルバスケやってるタレントとかMCがいたりする。アメリカだとストリートボーラーがTikTokで発信してることが多いかなぁ。海外はやっぱSNSが強いかもね。

勅使川原大地:
BMXだとナイトロ・サーカスっていう、めちゃくちゃでっかいメガランプのショーあるんすよ。

BUG!?:
あれやばいよね!

勅使川原大地:
やばいすね。
着地面を柔らかくして怪我しないようにした上で、ひたすらみんなが攻めるっていう。初めてやるトリックをやるんですよ。
で、それがメイクしたらみんな拍手しようみたいな。

BUG!?:
あれいいねー。

勅使川原大地:
あれいいすよね。
誰もやってないトリックをそこでメイクして、みんなそれを初めて見るからめっちゃテンション上がるっていう感じ。

BUG!?:
車椅子の人とかいない?

勅使川原大地:
いますね。下半身不随の人います。その人もめっちゃ上から飛んでフロントフリップ決めてました。

BUG!?:
ヤバすぎる笑

勅使川原大地:
もうそれだけで現実離れしてみんな勇気もらうっていう感じですね。
あとエックスゲームスとかもエンタメすね。世界大会を融合してやるっていう。
会場に来ればそれまで見たことないものを見れるし、オリンピックレベルが見れる。

あとディスカバリーチャンネルだったかな。
BMXライダーでひたすら危険動物を捕まえに行くやつとかいましたよ。

BUG!?:
なにそれ笑
アフリカとか行くの?笑

勅使川原大地:
行ってましたね。
やばい動物捕まえるみたいな。

BUG!?:

勅使川原大地:
面白いすよね笑
まぁだから、BMXもフリースタイルバスケもエンタメとして成り立ってますよね。

BUG!?:
そうだね。もちろん全部がエンタメにならなくてもいいと思ってはいる。
「エンタメじゃないといけない」っていう暗黙のルールができると良くないしね。
ただエンタメ的な側面は、絶対これから伸びていくと思うね。

勅使川原大地:
僕もそう思います。
ただどんなエンタメであっても、今あるものって何十年後かには飽きられちゃうとは思うんですよ。でもその中でも僕たちは変化できるし、時代に合わせて色んな見せ方ができると思うんです。

BUG!?:
そうだね。
特に日本は指導者も揃っていると思うしね。それぞれのカルチャーはまだまだ小さいけど、世界で一番経験している人たちが日本にいるから。先生も優秀なので、まあ未来はもちろん明るいって感じだね。

 

クロス・ストリートはまだまだ続きます。後編は「ストリートカルチャーとビジネス」。仕事、ギャラ、今からプロを目指したい人たちに向けてのメッセージなど赤裸々に語ります。

プロフィール

  • 勅使川原大地

    勅使川原大地

    5歳からBMXに乗り、その後国内外の数多くの大会で優勝、入賞を果たしてきた日本を代表するプロBMXライダー。現在はイベントやテーマパークなどでのショーに出演する傍ら、自身のBMXスクール運営やイベントオーガナイズ、大会解説などBMXの可能性を広げる活動を行なっている。

  • BUG!?

    BUG!?

    「日本一=世界一」と称されるフリースタイル・バスケットボールの大会「FREESTYLE BASKETBALL BATTLE JAPAN CHAMPIONSHIP」において3度の優勝を果たし、フリースタイル・バスケットボールシーンのアイコンとして活動しているプレーヤー。トレードマークのクラウンのマスクをつけて行う異次元のパフォーマンスはまさに圧巻。現在は国内外でのパフォーマンスや大会審査員などを行うほか、アーティストのライブ・MVへの出演など幅広く活躍している。