「勝った次の日、人生が
何も変わらなかった」
BUG!?:
なので今後はトップ世代がどれだけ夢を見せていけるかっていうのが勝負どころっていう感じかな。自分がプレーできなくなった時でも影響力があれば、下の子達に対してすごいバトルやコンテストを主催できたり、色んなことに繋げてあげれると思うし。
勅使川原大地:
確かに。
まぁでもコンテストも勝てる人は一人なんでね。
BUG!?:
そうだね。
勅使川原大地:
やっぱ勝つだけが全てじゃないんで。
勝たなくても持ってる個性をさらに出せるような場所と機会を作れたら良いすね。
BUG!?:
いいね。勝ち負けで言うと、正直オレは大会とかで勝った後に何にも変わらなくて。
何回も勝ってきたけど、勝った次の日に全然自分の人生が変わってなくて。
他のジャンル、例えばダンスとか色々見ると「勝ってすごい有名になった」とか目の当たりに今までしてきたんで。
だからこそ、バトルを獲るだけじゃダメだなと。外の世界に行かなきゃこれは変わらないなっていうのはすごい強く思った。
勅使川原大地:
うんうん。
BUG!?:
どっちもあるのが大切だけどね。中の世界の結果と外の世界への視点の両方。
勅使川原大地:
まぁそうですね。どっちもあるのが大切ですよね。
BUG!?:
うん。どっちもやってるやつが最強だね。
あと大会系だとBMXはオリピック種目になったよね。
勅使川原大地:
まぁでもオリンピックはまた別格ですからね。
僕がコンテストめっちゃ出てた時、オリンピックでは競技がなかったんですよ。
それがない状態で大会で優勝しても、BUG!?さんと同じように何も変わらなかったんです。
その後オリンピックで競技化されて、(中村)輪夢とかが大会で優勝し始めてからは、オリンピックの効果でうまく仕事になってたりしてるんすよ。
僕と輪夢で7個ぐらい離れてるんですけど、その7個だけでもかなり変わってるんで、面白いなって。でも僕しか持ってない悔しい感性があるから、そういうところをうまく活かしたいすね。
BUG!?:
その大地と輪夢でラインがあるのがいいよね。どっちも夢になるわけじゃん。
どっちも憧れる人がいるからさ、バランスがいいよね。
勅使川原大地:
確かにそうですね。
BUG!?:
もうかなり未来は明るいな。フリースタイルバスケもBMXも。
勅使川原大地:
間違い無いです。
プロフィール
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5歳からBMXに乗り、その後国内外の数多くの大会で優勝、入賞を果たしてきた日本を代表するプロBMXライダー。現在はイベントやテーマパークなどでのショーに出演する傍ら、自身のBMXスクール運営やイベントオーガナイズ、大会解説などBMXの可能性を広げる活動を行なっている。
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「日本一=世界一」と称されるフリースタイル・バスケットボールの大会「FREESTYLE BASKETBALL BATTLE JAPAN CHAMPIONSHIP」において3度の優勝を果たし、フリースタイル・バスケットボールシーンのアイコンとして活動しているプレーヤー。トレードマークのクラウンのマスクをつけて行う異次元のパフォーマンスはまさに圧巻。現在は国内外でのパフォーマンスや大会審査員などを行うほか、アーティストのライブ・MVへの出演など幅広く活躍している。