レペゼン:
地元の王子をでたあと、グラフが上がるタイミングって何があったんですか?
Y‘s:
STADIUMに入ったからじゃないかな。
レペゼン:
そういうことか!
Y‘s:
STADIUM入って、初めてちゃんと仕事するってことを覚えたんです。その前は土方やってたけど、面倒くさかったら仕事行かずにバックレてたし。
俺が「音楽やってます」って言っても、周りは「売れるわけない」って思ってるでしょ。「音楽はいいから仕事きてよ」って言われるから「嫌です。俺は土方で食ってくつもりはないです」って答えてました。
レペゼン:
さすがです。それ以外、お仕事は何をされてきたんですか?
Y‘s:
17歳くらいのときに古着屋で働いてるよ。親父が好きで行ってた古着屋で働き出したの。店番って暇だし、お金もないから、服とかパクったりしてました。
レペゼン:
さすがっす笑
Y‘s:
当時、G-SHOCKが流行ってて、これがまた金になるんだよね。アメ横行くとG-SHOCKが路上に売ってて。
チェーンが切れる最強のハサミを持って、他の仲間が店員に話しかけてる間に、売ったら2~3万になる時計を何個かパンパン切ってましたね。
レペゼン:
いや、それバレないんですか?
Y‘s:
バレてもいいのよ。もともと、俺は陸上部で超足速いんですよ。バレても、絶対足の速さ負けないから。
レペゼン:
その頃って、今ほど防犯厳しくなかったっすよね。
Y‘s:
もし防犯設備あっても、その電源切る作業から始めてた。
レペゼン:
そこから。笑
ていうか、この話記事にしていいんですか?
Y‘s:
書きたきゃ書いていいよ。俺のTRUE STORYだから。
レペゼン:
STADIUMやめて、YSMを始めたのはいつからですか?
Y‘s:
今年で9年目だから、26歳くらいの時からかな。
レペゼン:
なぜ自分のお店をやろうと思ったんですか?
Y‘s:
STADIUMではしっかり働いてたんだけど、時間が長くてさ。
レペゼン:
毎日どれくらい働いてたんですか?
Y‘s:
10時間くらいじゃない?だって、11時~21時勤務だったらそうだよね。
働きながら週5でクラブ行ってた時期があって。要はベロベロで朝7時くらいに帰ってきて、11時に出社を繰り返してたら「死ぬわ」と思って。
しかもこの時のSTADIUM結構忙しかったから。
レペゼン:
なるほど。それでご自分で始めたんですね。
レペゼン:
趣味の釣りをやり始めたきっかけはなんだったんですか?
Y‘s:
親父も”ツリジャンキー”でさ。物心ついた時から連れてかれてたんです。小1の時にはブラックバス釣ってたから。
レペゼン:
そんなに小さい時から!
Y‘s:
それが地元の遊びでした。チャリンコニケツして、釣竿持って、近くの池にみんなで行く。
それで誰かを池に落としたりとか。10代は毎日本当に面白かったなあ。
レペゼン:
釣りの楽しさはどこにあるんでしょうか?
Y‘s:
ここで語ることはねーよ。笑
レペゼン:
えー!!笑
では・・・ズバリ、Y‘sさんにとって釣りとは?
Y‘s:
“人生”
レペゼン:
おおお!!かっこいいっす!!
ストレートであり、ポジティブ。そんな彼の話ぶりはインタビューをする我々をこれでもかというほど引きつけた。
苦しいことも、クレイジーなことも包み隠さずリリックにする、そんな彼のスタイルにヘッズたちも魅了されるのだろう。やりたいことを叶えるためには、彼の人生がヒントになるのかもしれない。
次回以降はさらに具体的にストリート生き残るための術を聞いた。アーティストに限らず、一人の男の人生として、これも必読だ。後編もお楽しみに。
▼Y’s
Instagram:ys_yellowman1983
Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜
日本のストリートをレペゼンしよう。