レペゼン:
人生で一番最初聞いたヒップホップ覚えてますか?
Young Freez:
日本ではZEEBRAさんですね。「PLAYER’S DELIGHT(プレイヤーズディライト)」です。
レペゼン:
やっぱり覚えてるんですね!!仲良いラッパーは誰ですか?
Young Freez:
基本普段ラッパーと遊んだり動いたりってないんですけど。昔からの仲でいうとJAZEE MINOR(ジャジー・マイナー)とかT2K(ティーツーケー)、ZEUS(ゼウス)とか?
あとはELIONE(イーライワン)とか、WAVY(JP THE WAVY、ジェイピー・ザ・ウェイビー)、RYKEY(リッキー)とかもたまに会いますね。
レペゼン:
皆さん、かっこいいラッパーばかりですね!今までやばかったコラボありますか?
Young Freez:
みんな喰らったんすけど、今回のアルバムでいうとSALU(サル)君とCHICO(CHICO CARLITO、チコ・カリート)かな。リリックよろしくって曲渡してから、返ってくるのがまじ早かったっすね。
CHICOにビート送ったんすよ。送った後に俺、ジム行って。それで戻ってきたら、もうレコーディングしたのが返信されてきてたんですよ!
レペゼン:
えー!それはすごいスピード!!
Young Freez:
こんなスピードでリリックあるもの作れるんだ!ってマジでビビりました。ほんと1時間くらいの出来事だったから。
それが今回でいう「BE MYSELF & ME BE」って曲です。才能すごいっすよね。
レペゼン:
確かに。それでいて、内容もバッチリですもんね…。カッコ良すぎる!
今のヒップホップシーンをどう思いますか?
Young Freez:
昔より“やりやすくなった”かな。
俺がハタチくらいの時って、先輩への挨拶の仕方一つ間違ったら渋谷にいれない時代もありましたしね。最近は先輩も優しくなってて。
こないだクラブの店員に、「良いですね、最近の若い子は。血みどろが無くて。笑」って笑われました。笑
レペゼン:
なるほど。
Young Freez:
ヒップホップとラップって別じゃないですか。ラップやってるけど、ヒップホップじゃないというか。
レペゼン:
そうかもしれないですね。
Young Freez:
世代的には“ラップミュージック“をやってる子たち”が増えたのかな、って感じはありますよね。
レペゼン:
この世界に入る壁は低くなった感じですかね。
Young Freez:
俺がハタチの時ってすげーハードル高くて、一歩一歩の積み重ねだったのが、今じゃ一歩でバズれるところもいいと思いますしね。
レペゼン:
確かに、名前が売れるまでのスピード感がありますね。
Young Freez:
でも、それがあるべき姿なのかもしれないと思います。その人たちは音楽やりたいだけだから。
俺はもともとトラップはしたかったわけじゃなかったけど、時代が時代だったからやるのがシーンではスマートで。ただそういうプロセスは、絶対必要とは言えないと思うんですよ。
その過程の中で失われてきた才能が沢山あると思います。
レペゼン:
そういう見方もできますね。
Young Freez:
まあ、いい変化なのかもしれないですね。例えば時代の変化で言えばSpotifyは聴く側は定額だけど、アーティストにはお金が入るじゃないですか。
それは音楽としては、理想的な形だと思います。
レペゼン:
確かに。ラップで食える人が増えるってことですもんね。
▼Young Freez
Instagram:freez_tokyo
▼「YOU.」Spotify
https://open.spotify.com/album/1VUa8DiDWUG9CqLMn1puYO?si=B6Zt9oM9S9W8kA8KPTPE5A
▼「YOU.」Apple Music
https://itunes.apple.com/jp/album/you/1437357015
Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜
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