勤めていた会社を辞めて/デザイナー:長嶺信太朗インタビュー③

奇跡的なタイミングで憧れの人から連絡が入り…

ライター:レペゼン君

レペゼン:
ファッションの仕事など様々されている中で一回下がってるのは何があったんですか?

長嶺信太郎:
色々やり始めてた時に、これだけで生きて行ったらどうだろって考えた時が沢山あったんですよ。入社3年目の時には辞める事を考え始めて、そこから色々考えて今だって辞めたのが29歳の時。

その時にすごく仲の良い人がいて、その人と一緒にブランドをやろうって話があったんですよ。

レペゼン:
そうだったんですね。

長嶺信太郎:
その人がクリエイティブディレクターをやるって形で、僕はデザインではなく別の関わり方で一緒にやるイメージでした。

自分でブランドをやろうって全然思ってなかったので、話をし出した時はワクワクしてました。

レペゼン:
でも実現はしなかったんですよね?

長嶺信太郎:
そうですね。色んな事がすれ違い、伝えたい事が伝えたいように伝わらなくなったりして…。

でも会社には辞めるって言っちゃったし、どうすれば良いのか分からなくなって…。それで、とりあえずこの人とは一緒にやらないって事だけは決まりました。それがこの時期ですね。

レペゼン:
会社も辞める事は決まってるのに、結構ピンチじゃないですか?

長嶺信太郎:
僕はよく物事を色々と考えるタイプなので、この時も自分が言ってる事は正しい事が多いって思ってたんですよ。

でもこの時にあまりにも伝わらないから、自分が正しいと思ってる事は、実は正しくないんじゃないのかって、自分を疑う事をしてみたんですよね。

レペゼン:
そこで自分を疑うって考え方が出来るのがすごいですね。

長嶺信太郎:
そうしたら違う見え方が結構出てきて、自分的には人間的に一歩成長出来たなって思えたんです。

あのまま今も続けてたら、考え方も性格も違ってたと思うし、独立ってタイミングで自分に1つ大きな試練が与えられて、あの頃はピンチだったけど今思えば良かったと思います。

レペゼン:
ポジティブですね!!そのあとはまたグラフは上がってますもんね!!

長嶺信太郎:
そこから何をするかも決まってなかったんですけど、とりあえずフリーランスになって、そのタイミングでまたVERBALさんから連絡が来たんですよ!!

レペゼン:
へぇーすごい!!バッチリなタイミングですね!

長嶺信太郎:
「今度LDH(エルディーエイチ)と新しい事を始めるんだけど、そのお店を作るからお店を見れる人探してて誰かいないかな」って。

それで、「2日前に会社辞めたので僕でも良いですか?」って言ったら、話したいからすぐに事務所に来てって言われました。

レペゼン:
なんか急にすごい展開になってきましたね。

長嶺信太郎:
そうなんですよ。それが「PKCZ®(ピーケーシーズ)」の仕事で、店舗を任されてました。

レペゼン:
なるほど。じゃあその2年はお店に立っていたんですね!

長嶺信太郎:
そうですね。一方で、自分個人で受けた仕事もやっていたので、その時期は本当に忙しくて、ほぼ週7で働いてました。

レペゼン:
それは大忙しですね…。大変そう…。

長嶺信太郎:
それで2年経って、LDHとの契約が終わってまた暇になったんですよ。一応LDHの仕事がなくても、生活していけるだけの収入はあったんですけど。

でも、今まで忙しく働いてたのに急に暇になったのが耐えられなくて、新しく何か始めないとって考えてたのが32歳になる年でした。

レペゼン:
なるほど。

長嶺信太郎:
そんな流れで「el conductorH(コンダクター)」をはじめました。

レペゼン:
でも、よくブランドを立ち上げましたね。

長嶺信太郎:
ファッションの業界に入って10年目で、今までにスタイリングや店舗管理、PR、あと小さいセレクトショップのディレクションとバイイングなんかもやってきて、唯一やってなかったのがデザインだったんですよね。

レペゼン:
確かに、本当にファッションに関する様々な仕事をやられてきてたんですね。

長嶺信太郎:
だから、10年間この業界で培ってきた物を集約させて、デザインの仕事をやってみようと。

自分が今までにやった事のない事に新たに挑戦する事で、今後の新しいライフワークの目標が見えてくる気がして、ブランドを立ち上げたんですよ。

レペゼン:
すごい筋が通ってて、面白いですね。

長嶺信太郎:
それで、今って感じですね。

レペゼン:
やるべくしてスタートしたって感じですね。 

自分がやりたいことを成し遂げるために、何が必要なのだろうか。経験か運か、お金か時間か、努力か才能か。あるいはその全てか。

では、それらをどう身に付けるか。その答えが彼の言葉にあった、「まずやってみること」なのだ。

”やっていない奴”にも経験はあるだろうし、運は訪れるがそれを生かせない。”やっていない奴”は「お金や時間がないから」と嘆く。

”やっていない奴”は努力してないし、自分に才能があることにも気づくことができない。

「まずやってみること」。たったそれだけだが、とても難しい一歩を踏み出したことにより、開かれた彼の人生。あなたも説得力を感じるのではないだろうか?

は彼の仕事についてより具体的に迫る。あのアーティスト達も御用達にする「el conductorH」が如何にして生み出されているか、見逃すな。 

…続く。

長嶺信太郎 Instagram:hatch_mamf
el conductorH Instagram:el_conductorh

Interview:ABE HONOKA

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