振り返ってみる男の人生/DJ WATARAIインタビュー②

過去があって今がある、そして未来はどうなる。変化するシーンをDJ WATARAIが切り取る。

ライター:レペゼン君

レペゼン:
人生グラフっていうの書いてもらってて。これで人生を振り返って欲しいんです。

DJ WATARAI
うーん。難しいな・・・。

(人生グラフ記入)

レペゼン:
ありがとうございます!まず、小さい頃はどんな子だったんですか?

DJ WATARAI
フツーの、なんてことはない子でしたね。ひたすら習い事して、キン消しとかビックリマンシール集めたり。

あとはRC(ラジコン)が流行ってた。電車のNゲージもやったし。

レペゼン:
そうなんですねー!!

そこからDJになるとか面白そう!では一つずつのエピソードを教えていただけますか?

DJ WATARAI
初めてDISCOに行くのが15歳。

レペゼン:
え!早!!昔のDISCOって規制緩かったんですか?

DJ WATARAI
渋谷、六本木とかはダメだったけど、新宿は大丈夫だった。

家出少女少年が集まるような所にみんなで行ってたんです。すげー楽しかった。

レペゼン:
へー!そうなんですねー!!初めてヒップホップを聞いた時のこと、覚えてますか?

DJ WATARAI
覚えてる!えっと、J.J.FADのSUPER SONICって曲を中3の時に友達が聴いてたんですよ。

「ラップって聞いたことある?かっこいいから聞いてみな。」って言われたのがきっかけで。でも、その時は「なんだこれ?」って感じでした。

レペゼン:
最初はピンときてなかったんですね。

DJ WATARAI
そのあと、友達が渋谷のDJブースでRUN-DMCの「It’s a tricky」って曲をリクエストして。初めて爆音でヒップホップを聞いて、そこで「かっこいい!!」ってハマった感じっすね。

レペゼン:
渋谷のDJブースってなんですか?

DJ WATARAI
当時は、渋谷のセンター街の交番の前にゲーセンがあるでしょ?あそこにDJブースがあったんだよね。

レペゼン:
へー!!そうなんだー!!!無くさないで欲しかったですねー!!

レペゼン:
で、そのあとはダンスを始めるんですね。

DJ WATARAI
ダンス始めたのは高一・16歳くらいかな。当時はランニングマンとか今でいうヒップホップをニューダンスって呼んでいて、それをやっていました。

ニュージャックスウィングとかロックダンスしかなかった時代だね。

レペゼン:
今はオールドって呼ばれているものが、当時はニューダンスって呼ばれていたんですね!面白い。

ダンスやりながらDJやってる感じでしたっけ?

DJ WATARAI
実は、DJはダンスやる前からやってたんです。家にセットがあって、レコードを趣味で集めていて。

17歳の時にZOO主催のダンスイベントがあったときに、「DJやってるんだよね?出てみる?」と言われて行ったら「あ、俺これだわ。」ってピンときましたね。笑

レペゼン:
直感的にわかったんですね!

DJ WATARAI
ダンスって、当時は”夜遊びをするために覚える”って感じだったんだよね。でも、俺が17~18歳くらいの時に周りにプロになり始めた友達がいて。

そういうのはやりたくなかったから、ちょうどいいや!ってことで、DJに絞りました。

レペゼン:
どこでDJやってたんですか?

DJ WATARAI
新宿ですね。始めた頃はクラブがあんまりなくてまだディスコの時代でした。

ハコには決まったDJがいたから、時間を分けて複数人でDJするみたいな文化がなくて。だから初めのうちはディスコで自分の時間持つことはなかなかできなかったですね。

レペゼン:
なるほど。

DJ WATARAI
しかもヒップホップも流行ってなかったから、企画書持って行っても、門前払い。だから当時は自分たちでライブハウスを借りて、自分たちが好きなことをやってました。

レペゼン:
あんまりヒップホップを聞ける場所がなかったんですねー。

DJ WATARAI
当時、西麻布に「TERMINAL(ターミナル)」っていうクラブがあって、それが今の「HARLEM」の前身になるようなクラブだったんですよ。

ヒップホップはそこぐらいかなー。

レペゼン:
へーーーーー!!!!!

DJ WATARAI
でもそれぐらいしかなかったんですよ。ヒップホップやってるところは。

レペゼン:
その「TERMINAL」時代は誰と出てたんですか?

DJ WATARAI
その時はMUROくんとDJ HASEBEくんと。そのあと、HASEBEくんとやってたイベントをそのままHARLEMに持ってきた感じです。

レペゼン:
なるほど。それがHARLEMのレギュラースタートになったんですね?

DJ WATARAI
そうです。HONEY DIP。

レペゼン:
行ったことないですけど、我々にとっては伝説的なイベントですー!

…続く。

▼DJ WATARAI
Instagram:djwatarai

Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜

 

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