レペゼン:
人生グラフっていうの書いてもらってて。これで人生を振り返って欲しいんです。
DJ WATARAI:
うーん。難しいな・・・。
レペゼン:
ありがとうございます!まず、小さい頃はどんな子だったんですか?
DJ WATARAI:
フツーの、なんてことはない子でしたね。ひたすら習い事して、キン消しとかビックリマンシール集めたり。
あとはRC(ラジコン)が流行ってた。電車のNゲージもやったし。
レペゼン:
そうなんですねー!!
そこからDJになるとか面白そう!では一つずつのエピソードを教えていただけますか?
DJ WATARAI:
初めてDISCOに行くのが15歳。
レペゼン:
え!早!!昔のDISCOって規制緩かったんですか?
DJ WATARAI:
渋谷、六本木とかはダメだったけど、新宿は大丈夫だった。
家出少女少年が集まるような所にみんなで行ってたんです。すげー楽しかった。
レペゼン:
へー!そうなんですねー!!初めてヒップホップを聞いた時のこと、覚えてますか?
DJ WATARAI:
覚えてる!えっと、J.J.FADのSUPER SONICって曲を中3の時に友達が聴いてたんですよ。
「ラップって聞いたことある?かっこいいから聞いてみな。」って言われたのがきっかけで。でも、その時は「なんだこれ?」って感じでした。
レペゼン:
最初はピンときてなかったんですね。
DJ WATARAI:
そのあと、友達が渋谷のDJブースでRUN-DMCの「It’s a tricky」って曲をリクエストして。初めて爆音でヒップホップを聞いて、そこで「かっこいい!!」ってハマった感じっすね。
レペゼン:
渋谷のDJブースってなんですか?
DJ WATARAI:
当時は、渋谷のセンター街の交番の前にゲーセンがあるでしょ?あそこにDJブースがあったんだよね。
レペゼン:
へー!!そうなんだー!!!無くさないで欲しかったですねー!!
レペゼン:
で、そのあとはダンスを始めるんですね。
DJ WATARAI:
ダンス始めたのは高一・16歳くらいかな。当時はランニングマンとか今でいうヒップホップをニューダンスって呼んでいて、それをやっていました。
ニュージャックスウィングとかロックダンスしかなかった時代だね。
レペゼン:
今はオールドって呼ばれているものが、当時はニューダンスって呼ばれていたんですね!面白い。
ダンスやりながらDJやってる感じでしたっけ?
DJ WATARAI:
実は、DJはダンスやる前からやってたんです。家にセットがあって、レコードを趣味で集めていて。
17歳の時にZOO主催のダンスイベントがあったときに、「DJやってるんだよね?出てみる?」と言われて行ったら「あ、俺これだわ。」ってピンときましたね。笑
レペゼン:
直感的にわかったんですね!
DJ WATARAI:
ダンスって、当時は”夜遊びをするために覚える”って感じだったんだよね。でも、俺が17~18歳くらいの時に周りにプロになり始めた友達がいて。
そういうのはやりたくなかったから、ちょうどいいや!ってことで、DJに絞りました。
レペゼン:
どこでDJやってたんですか?
DJ WATARAI:
新宿ですね。始めた頃はクラブがあんまりなくてまだディスコの時代でした。
ハコには決まったDJがいたから、時間を分けて複数人でDJするみたいな文化がなくて。だから初めのうちはディスコで自分の時間持つことはなかなかできなかったですね。
レペゼン:
なるほど。
DJ WATARAI:
しかもヒップホップも流行ってなかったから、企画書持って行っても、門前払い。だから当時は自分たちでライブハウスを借りて、自分たちが好きなことをやってました。
レペゼン:
あんまりヒップホップを聞ける場所がなかったんですねー。
DJ WATARAI:
当時、西麻布に「TERMINAL(ターミナル)」っていうクラブがあって、それが今の「HARLEM」の前身になるようなクラブだったんですよ。
ヒップホップはそこぐらいかなー。
レペゼン:
へーーーーー!!!!!
DJ WATARAI:
でもそれぐらいしかなかったんですよ。ヒップホップやってるところは。
レペゼン:
その「TERMINAL」時代は誰と出てたんですか?
DJ WATARAI:
その時はMUROくんとDJ HASEBEくんと。そのあと、HASEBEくんとやってたイベントをそのままHARLEMに持ってきた感じです。
レペゼン:
なるほど。それがHARLEMのレギュラースタートになったんですね?
DJ WATARAI:
そうです。HONEY DIP。
レペゼン:
行ったことないですけど、我々にとっては伝説的なイベントですー!
▼DJ WATARAI
Instagram:djwatarai
Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜
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