レペゼン:
今、業界で気になる人、勢いがある人は誰だと思いますか?
DJ CELORY:
俺はBULLを推したいな。
レペゼン:
BULLさん!最近はもう2人でセットってイメージです!BULLさんとはもう長いんですか?
DJ CELORY:
ボンボヤ(BON-VOYAGE)が渋谷のNUTS(ナッツ)っていうクラブでやっていた頃に、途中から参加してもらったんだよね。
レペゼン:
ボンボヤなんですね!
DJ CELORY:
そうなんだよね。当時、イットシっていう元DJでイベントスタッフやってたムードメーカーがいて、その人に「BULLはCELORYさんの横でマイク持つにはまだ早えな!」って言われてたこともあったっけ。笑
レペゼン:
そんな時代があったんですね!
DJ CELORY:
最初は、「ラッパーでいて、MCもできる、とっても礼儀正しいやつ」っていうイメージだったかなあ。
レペゼン:
共演のきっかけはAbemaMix(アベマミックス)でしたっけ?
DJ CELORY:
AbemaMixってとても画期的なメディアでさ!それまでDJをひたすら撮るテレビ番組なんてなかったじゃない?ただ、その絵だけだとちょっと地味に映るかもなーと思って。コメント機能もついている番組だから、MCもできるBULLを呼んで、コメント拾って視聴者とキャッチボールできた方が面白いかもしれないなって考えたんだよね。
レペゼン:
なるほど。
DJ CELORY:
だから、誰もやっていない新しいことを率先してやっていこうっていう思いでBULLとやってる感じかな。
レペゼン:
新しい挑戦だったわけですね!CELORYさんからAbema側に提案したってことですか?
DJ CELORY:
そう。だから2回目の放映からすぐに「俺の時間、MCでBULL呼ぶから」って言って共演が始まりました。
AbemaMixの中でのライブは今じゃ普通にやってるけど、一番最初にライブをしたのはジブさんで、当初は俺から提案したのが始まりだったりもするんだよね!
レペゼン:
すごい提案力です!
DJ CELORY:
初めは一部、俺のコネクションでブッキングしてやってたね。
レペゼン:
うわーそうだったんですね!そんな裏話があったなんて!
DJ CELORY:
あと、アナログのジャケットだけ持って行って、曲かけながらジャケット見せたりとか。あとは、早着替えしたりとか。笑
見てる人楽しんでもらえるために色々工夫してやってる。
レペゼン:
そうなんですねー!!
DJ CELORY:
そういう意味では、BULLは最初大変だったと思うけど、めげずに頑張ったから、今は完璧にBULLのファンがついてるし。
レペゼン:
そうですよね!
DJ CELORY:
その後、AbemaMix視聴者の皆さんと直接コンタクトが取りたくなって、番組終了後に、「反省会」っていうインスタライブを始めたんだけど。そしたら、ヤナさん(DJ YANATAKEさん)から「ラジオでも2人でやらない?」って誘ってもらってね。
レペゼン:
なるほど!そこからWREP(レップ)に繋がるわけですね!
最近は地方も二人で行ってますよね?
DJ CELORY:
うん。WREPとAbemaMix両方やらせてもらっているのは光栄だし、もっともっと知ってもらいたい気持ちがあるからさ。あとは、観覧に来たくても来れない地方の人ってたくさんいるじゃん?「じゃあ逆に会いに行こう!」と思って。ステッカー配って、プロモーションしてる感じかな。
レペゼン:
お二人が地方を回る影響力、大きいですもんね。
DJ CELORY:
今あるメディアをもっと盛り上げて、若い子らに残していきたいしさ。それで、ちょっと頑張ろうって思ってやってるんだよね。
レペゼン:
2人の仕掛けで、シーンがさらに盛り上がってる気がします!
DJ CELORY:
そうだと嬉しいな。BULLはメディア受けする、場の空気を読んで消化できる人だな、と思ってたから。それは現場で立証済みだったし。それに、BULLのおかげで、俺の違った一面も引き出された気がする。
レペゼン:
例えばどんな一面が・・・?
DJ CELORY:
俺らが毎週金曜日やっている番組「ゴジレプ」では、とにかくアホなことをやろうと思って。詳しくは「ゴジレプ」聞いてみて。笑
BULLといると、自分のそういった一面も違和感なく引き出してもらえる。昔はそんなキャラじゃなかったから、俺のイメージ変わった人も多いと思うよ。
レペゼン:
共演することで、お互い今までと違う面を引き出し合う関係・・・素敵です!
レペゼン:
CELORYさんは、どういうDJが上手い!と感じますか?
DJ CELORY:
一番はお客さんをちゃんと見れてる人かな。みんな技術あるし、ストーリー作れてるけど、PCばかり見てちゃダメだと思う。常にフロアを見てるDJが俺は上手いと思ってるかな。
レペゼン:
なるほど、お客さんへの意識ですね。
DJ CELORY:
お客さん意識しないんだったら、おうちでDJしてればいいじゃん?お客さんに楽しんでもらえるようにすべきだと思うから。
レペゼン:
CELORYさん自身は、DJする時どんな気持ちでやっていますか?
DJ CELORY:
最近、とある5歳の男の子が親の影響で俺のDJを聴いてくれて。今年の七夕の時、短冊に「DJ CELORYみたいになりたい」って書いてくれたんだよね!それにはとても感動してさ。
レペゼン:
それは嬉しすぎますね!!
DJ CELORY:
スポーツ選手で子供達の憧れってよくあるじゃん?今までは考えたことなかったけど、俺もそうなり得るんだって思うと、やる気が出ない日もその子のことを思い出して「やばい、やらなきゃ」っていう感情が芽生えてくるんだよね。
レペゼン:
子供にとって憧れの仕事だって思うと、気が引き締まりますね。
DJ CELORY:
時代だよね。ヒップホップ好きな親がたくさんいるわけだし。昔は「ヒップホップ何それ?」っていうのが当たり前だったので、この出来事がすごい嬉しくて。子供をがっかりさせないように、もっとDJ練習しようって。
レペゼン:
そう考えると、これからもっと盛り上がっていくはずですね!!
DJ CELORY:
子供達も見てるんだなって思うと、もっともっといい時代にしていかないと!
レペゼン:
我々もその一助になれるように頑張ります!
▼Mr. BEATS a.k.a. DJ CELORY
Instagram:mrbeats
Interview:ABE HONOKA
Writer:中崎史菜
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