レペゼン:
次は人生グラフで、ACEさんご自身の人生を振り返って頂きたいと思います!
ACE:
おー。
レペゼン:
まずは幼少期はどうでしたか?
ACE:
生まれた時は「世界が我が物」って思っていたので、絶好調でした。でも、すぐに世界は俺の物じゃなかったと分かり、ここでガーッと落ちましたね。
ちょうど日本に来て、少しして小学校に入るかどうかぐらいの時期かな。
レペゼン:
3歳の頃からすぐ落ちちゃうんですね。
ACE:
はい。保育園時代はフィーバーしてたけど、その後からは落ちまくりかな。
レペゼン:
それは何で落ちたんですか?
ACE:
勉強出来ないし、いじめとかあったし。特に生きる意味も見出せずにいました。
レペゼン:
いじめですか…今こうして明るくは話していますけど、相当辛かった時期も多かったんですか?
ACE:
基本的には今も辛いですよ。笑
レペゼン:
やはり、外国人ということで、いじめみたいなことがあったんでしょうね。
ACE:
まぁそうですね。まあ、違う顔のやつがいるから、子供としては罪の無い暴力って言うんですかね。
レペゼン:
「俺らと違う奴が来た!」みたいな感じになっちゃうんですかね。
ACE:
「まっくろくろすけだ!」みたいな。
レペゼン:
子供の無邪気さって、怖いときもあるんですね。
フリースタイルのラップはいつからやってるんですか?
ACE:
どっちも小学生の頃からやってました。小2ぐらいからだったかな。
レペゼン:
小学校2年生でスタートするってすごいですよね!
ACE
歌詞を書くことができなかったし、それが即興だってのも理解ぜずにやってました。
レペゼン:
遊びみたいな感じだった訳ですね。
ACE:
そうですね。
レペゼン:
その後はどうでしたか?
ACE:
そのあとは…恋を覚えたんですよ。
レペゼン:
それは早いですね。笑
ACE:
まぁそれで小4くらいの時に童貞卒業を済ませました。
レペゼン:
マジすか!笑
その時の相手は年上ですか?
ACE:
同い年の子でした。
レペゼン:
小4でって!早すぎますよ。笑
そのあと、20歳前までめちゃくちゃ下がってるのは、何があったんですか?
ACE:
それは…恋愛が上手くいかなくて、一時期引きこもりをしていた時期がありまして。笑
レペゼン:
そうなんですね。笑
どれくらいの期間引きこもっていたんですか?
ACE:
半年程引きこもりしてまして、ずっとパソコンに向かってラップをしていましたね。
レペゼン:
なるほど。恋愛には色々心を動かされますもんね。笑
彼のフリースタイルラップは攻撃的で、聞くものを圧倒する。そこにはもちろんラッパーとしての技術があるが、同時にACE本人の人間性が現れる。
一人のラッパーが、どんな人生を送り、どんなものと触れ合い、何を感じてきたか。それを知った上でラップを聞くとさらにヒップホップは面白くなるし、あなたも一人のヘッズとしてヒップホップに参加できる。
ACEのバックボーンがわかった後の次回以降では、彼が考えるヒップホップ論に迫った。今後、日本のヒップホップに参加していきたいあなたは必見。
▼ACE
Instagram:ace_a.c.e
Interview:ABE HONOKA
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