レペゼン:
ストリートについて聞きたいと思います。今のヒップホップストリートシーンについてどう思いますか?
DJ KEKKE:
すごい良いと思います。だってこんなに日本語ラップが普及して、誰にでもチャンスがある時代ってなかなかないと思います。
レペゼン:
スピード感がありますよね。
DJ KEKKE:
スピード感もすごいですね。アーティストもラッパーもDJも近年稀に見るぐらい皆攻めてるし。それぞれの色のが出てるし、東京にいなくても、地方からで実現できるってのもいいですよね。
レペゼン:
確かにそうですね。
DJ KEKKE:
DJだったら東京に1回は来た方が良いかもと思うけど。笑
でもラッパーやシンガー、アーティストは別に東京じゃなくても良いし、その方がむしろ博がついたりしますよね。
レペゼン:
確かに!
DJ KEKKE:
地方行った時に会うラッパーとかがすごいイケてる人とか多いですしね。時代が動いてる感じがするし、ストリートがメジャーを食ってる感じもすごい感じるし。ストリートで話題になった物が、メジャーにのし上がって行くっていうアメリカ的なプロセスが日本でもできて来てますよね。
レペゼン:
間違いないですね。
DJ KEKKE:
Abemamix(アベマTV)のお陰でDJがメディアに出る事も増えたし、ラッパーがテレビに出る事も増えたしすごい良いと思う。
レペゼン:
広がりましたよね。
DJ KEKKE:
だからこそ現場(クラブ)の本質じゃないけど、そういう本質的な部分は誰かが常に提示していかないと変な感じになっちゃうよってのが、さっきの話と繋がる感じです。
レペゼン:
そういうことですね!!
DJ KEKKE:
だからストリートの話も同じで、ただ発信するだけなら誰でも出来ちゃうけど、質が良い物を発信するってのが大事だと思います。質が良い物を見極める眼を育てるサポートとかを関係者がもっと出来てきたら、更に質良く広がっていけるじゃないですか。
レペゼン:
なるほど。いやぁ、アツいっす…!!ストリートの定義はなんだと思いますか?
DJ KEKKE:
現場に行く事じゃないですか?
SNSで色んな人が好き勝手に呟く時代だけど、言ってる言葉に全然重みがないのとかバレてきてると思うので。現場にいるから言える言葉とか、発信力、影響力ってのがストリートなんだと思います。
レペゼン:
やっぱり現場が大切なんですよね。
DJ KEKKE:
うん。別にクラブだけが現場じゃなくて、人と会いに街に行くとか、家でSNSやってるんじゃなくて、常に動いてるってのが大切なんだと思います。定義は分からないけど、”現場感”とか”生”ってところですよね。
レペゼン:
今後どんな動きをしていきますか?
DJ KEKKE:
今後は質の良いクラブシーンをどんどん広めていくってのを続けて行く事と、DJ以外で言うと自分名義のオリジナル楽曲も作りたいです。
レペゼン:
野望や夢はありますか?
DJ KEKKE:
DJ関係なくて一人間の話をすると、死ぬまでに海外に住みたい。笑
レペゼン:
いいですね!笑
住みたいとこどこかありますか?
DJ KEKKE:
NYもLAもヨーロッパも住んでみたい。あとハワイも住んでみたい。笑
レペゼン:
すごい転々としないとですね。笑
DJ KEKKE:
それも良いかもですね。笑
俺が今18歳とかだったら、親に頼んで絶対に海外に行ってますよね。でも最終的に老後は札幌に帰りたいかなー。札幌じゃなくても良いけど、北海道で自然に囲まれて過ごしたいですね。
レペゼン:
最高な人生設計ですね。
レペゼン:
座右の銘はありますか?
DJ KEKKE:
え、なんだろ。笑
一生懸命?笑
レペゼン:
確かに一生懸命ですよね。笑
DJ KEKKE:
一生懸命と感謝かな?「感謝」って好きですね。言い過ぎても良くないんだけど、気が付いたら言ってるかもです。ありがとうって伝えないと伝わらないから、ちゃんと言える人になりたいです。
レペゼン:
これからDJを始める人に向けて何か一言ありますか?
DJ KEKKE:
楽しもう!ですね!
レペゼン:
間違いないですね!
DJ KEKKE:
だって俺らは音楽を楽しみたくてDJ始めてるから。目の前に機材があって、レコードがあって、音楽かけたら楽しかったから。
レペゼン:
それが根本ですよね。
DJ KEKKE:
初めはみんな別にDJで食いたいと思って始めてないじゃないですか。みんな趣味で始めて、いつしか仕事としてやらせてもらって、どんどん責任感が生じてきて、DJのやり方も変わってきて立ち振る舞いも変わってきたんですよ。だから好きじゃないと続けられない。DJを仕事にしたいって始める人は仕事にならないと思います。
レペゼン:
なるほど。動機は大切ですよね。逆に好きで始めて、稼げるようになる為には何が必要だと思いますか?
DJ KEKKE:
DJだったらやっぱり技術も大事だと思うけど、やっぱり人じゃないですか。特に俺とかフリーでやってるから、仕事もらうのも人から話もらって、人と会話して、人から給料もらって生活してる。人間性が良くないと、どんなに上手くても仕事振りたくないと思うので。
レペゼン:
どんな仕事も人ですよね。
DJ KEKKE:
だから技術があるとか、大会で優勝したとかしてもそれは結果でしかないし、人がダメだと仕事はなくなりますよね。特にクラブDJは。人との繋がりでやってるから。
レペゼン:
それと「一生懸命」と「感謝」ということですね。
今振り返ってDJを始めた時や上京した時の自分に言いたい事はありますか?
DJ KEKKE:
一言言うとしたら、「謙虚になれ」ですね。笑
信じて謙虚にやってれば大丈夫だって。
レペゼン:
最後に何か告知があればお願いします。
DJ KEKKE:
ぜひホームページ(http://djkekke.com/)やインスタをチェックして下さい!
レペゼン:
我々もチェックしてみます!
また現場でお会いしましょう!!今日は最高な話が聞けました!!ありがとうございました!!
誰の人生にだって納得できないことは必ず起こりうる。大切なのは、納得いく形にするために、自ら動けるか。
”音楽をかける人”にとどまることなく、より輝かしいシーンのためにDJとしてワンマンに挑戦したDJ KEKKEには今新しい世界が見えている。
彼に続けとは言わない。でも、あなたも自分が描く最高の世界のためにあなたなりに動き出してみて欲しい。未来は明るい。
DJ KEKKE Instagram:dj_kekke
Interview by : bullmatic
日本のストリートをレペゼンしよう。