VILLAGEでのDJが人生のターニングポイント/DJ KEKKE④

人生グラフから見るDJライフ&子供の誕生

ライター:レペゼン君

これまでに語られた、DJ KEKKE(ケッケ)の上京までの物語。現場では華やかに見える彼ではあるが、そんな悔しい過去も通って来た。もちろんそれも含めてDJ KEKKE、そしてそのパフォーマンスである。今後、いよいよワンマンについて。何を考え、挑戦したか。思いを形にする人はかっこいい。その一人の男の背中を見届けよ。

photo by @d.iam

レペゼン:
後編のスタートとして、趣味について聞きたいと思います。趣味はありますか?

DJ KEKKE:
映画を観る事ですかね。

レペゼン:
なるほど。好きな映画は何ですか?

DJ KEKKE:
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。1、2、3全部好きです!ほぼほぼセリフまで分かりますからね。笑

レペゼン:
そんなに観てるんですか。笑
強いていうなら1、2、3のどれが好きですか?

DJ KEKKE:
やっぱ1ですねー!。内容的には2が1番濃いんですけど。でもシンプルで面白いのはやっぱり1ですね。

レペゼン:
いいですよねぇ!ちなみに1番好きなキャラクターは誰ですか?

DJ KEKKE:
えー全員ヤバイからなぁ。2のビフは良いですねー!

レペゼン:
ちなみにバック・トゥ・ザ・フューチャー以外の映画で好きな作品は何ですか?

DJ KEKKE:
そうですねー、ジブリは全部好きかな。ジブリの中で選ぶのは難しいけど、『風の谷のナウシカ』か『紅の豚』か『天空の城ラピュタ』かなー。でもトトロも好きだなぁ。特に子供が出来てからトトロはすごい好きですね。

レペゼン:
お子さんと一緒にトトロ見るとかめっちゃいいですね!!

レペゼン:
さて、人生グラフに戻ります。
ここまで振り返ると紆余曲折ありながらも、周りの皆さんに助けられてきた人生ということでしたが、特にVILLAGE(ビレッジ)に入ったことは大きかったということでしょうか?

DJ KEKKE:
むちゃくちゃデカいですね。

レペゼン:
今振り返ってVILLAGEで勉強になったなって事は何がありますか?

DJ KEKKE:
全部ですね。今までレジデントとして色んな箱の立ち上げやってきたけど、どの箱の人たちもDJ目線じゃなかったんですよ。悪口じゃなくて、経営としてはしょうがないことですよね。どこの箱行っても「DJ=スタッフ」という扱いされるから、単に俺らは「音楽かける人」だったんですよ。

レペゼン:
なるほど。

DJ KEKKE:
だから、「今世界はこういう動きですよ。」とか「お客さんがこうなってるからもっとこうした方が良いですよ。」とか、DJの意見が通らなかったんですよ。でもVILLAGEは違ったJIRO(ジロー)君はDJの立場がもっと大事にされないとダメだって。逆にいうと厳しくも見てる人でした。

レペゼン:
厳しい面ですか?

DJ KEKKE:
オープンして2曲で交代させられてた若手のDJもいましたね。

レペゼン:
えー2曲でですか!!

DJ KEKKE:
客誰もいないし、スタッフもまだ掃除してるっていう状況だったんですけどね。でもJIRO君は「それぐらいオープンって大事なんだよ。」って。そういった面も含めてすごく勉強になりましたね。

レペゼン:
なるほど…すごい…

DJ KEKKE:
1、2曲目でスタッフしかいなくても、そのスタッフのテンションを上げるのもDJの力だし、オープンした時の音ってクラブ全体を包み込む雰囲気を変えちゃうんですよね。

レペゼン:
1曲1曲、本当に真剣に作っていくんですね。

DJ KEKKE:
生き物なんですよ、クラブは。”良い時間帯”はもちろん大事だけど、その前の時間も大切ですからね。

レペゼン:
「クラブは生き物。」名言ですね!

DJ KEKKE:
それに、VILLAGEでは、HOKUTO(ホクト)さんでさえ寝ないでイベントの企画してたり、全員が手探りだったんですよ。本当に皆で作った箱だったんですよね。

レペゼン:
そうだったんですね。

DJ KEKKE:
VILLAGEはDJ人生の中でも1番大事な1年間に間違いは無いですね。VILLAGEでの事は本当にデカい。当時のメンツは今考えたらすごいですもん。

レペゼン:
いやー本当にすごかったですね。

DJ KEKKE:
TAROさんと話すんですけど、VILLAGEのオープンがあと2年遅かったらもっとすごかったと思うんですよね。当時はEDM全盛期だった中で、その時にあえてヒップホップの箱を出してたので。

レペゼン:
当時はEDMめちゃくちゃ流行ってましたよね!確かに、今ヒップホップがきてますからねー!!

DJ KEKKE:
これは革命だったと思うんですよ。今までのヒップホップのクラブって良くも悪くも音箱が多すぎたけど、VILLAGEは音箱なんだけどシャンパンも空くヒップホップクラブを目指してたから。

レペゼン:
本当にイケてたクラブでした。

レペゼン:
VILLAGEでの経験を経て、次は…30歳で子供が生まれるですね!

DJ KEKKE:
はい。子供生まれてからは、なぜかたくさん仕事が来るようになりましたね。VILLAGEが潰れてその年にすぐELE(エル)になって、TAROさんとやってたんですけど、子供生まれて2ヶ月ぐらいしてから、TAROさんと一緒にELE辞めたんですよ。

レペゼン:
やめちゃったんですか!?安定した収入を捨てて??奥さんに言われませんでしたか?

DJ KEKKE:
超言われました。笑
でもここで止まるべきじゃないと思って。辞めた方が良いから絶対に大丈夫だって信じてもらって。そしたらドンドン仕事が入って来ましたね。

レペゼン:
お子さんがいる中で、その思い切りの判断はすごいですね!

DJ KEKKE:
でも本当に、完全にフリーになったら色んな話が来るようになったんですよ。だから子供ってデカいなって。無意識に動いてたのかもしれないですね。別に何やったってのはないんだけどね。

レペゼン:
ここまでの話を聞いてると、KEKKEさんの強い意志と自信が常にご自身の道を開いてきたんでしょうね。本当にかっこいいです。

DJ KEKKE:
でも何だかんだ、分岐点には確実に”誰か”がいてくれて、本当に恵まれてるなと思いますね。なんでかわからないけど、縁があって色んな人がいてくれて、助けてくれてるってのは本当に感謝しかないですね。その人たちがいなかったら、とっくの昔に札幌に帰ってると思います。

レペゼン:
そしてワンマンが終わって、現在という事ですね。

DJ KEKKE:
そうですね。この先も楽しみですね。

…続く。

DJ KEKKE Instagram:dj_kekke

Interview by : bullmatic

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