奥州ヒップホップシーンを支える「JAZZRIZE DESIGN」代表・梅田浩司 のキャリアとは?

ストリートからメジャーリーグ応援団まで。 JAZZYに繋ぐローカルと世界。

ライター:TARO

ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のキャリアについてインタビューしていく「あの人も実はヒップホップ」。今月は岩手県奥州市を拠点にWEBデザイン、グラフィックデザインなどを行う株式会社 JAZZRIZE DESIGN (ジャズライズ デザイン)の代表であり、DJ、音楽プロデューサーとしても活動される梅田 浩司(うめだ・こうじ)さんに4回に渡ってお話をお伺いしました。Vol.1の今回は梅田さんが代表を務めるデザイン会社「JAZZRIZE DESIGN」についてお話し頂きました。

前回の記事はこちら→ ヒップホップ愛あふれる店主が守る、福岡の老舗・金屋食堂

デザイン会社代表であり、DJ&ヒップホッププロデューサー。梅田 浩司とは?

レペゼン:
自己紹介をお願いします。

梅田 浩司:
梅田 浩司(うめだ・こうじ)と申します。昭和51年生まれ、現在48歳です。岩手県奥州市(旧 水沢市)という内陸の地域で生まれて、ずっとこの地に根を張り暮らしています。高校を卒業してから二十数ヶ所の仕事を経験して、その後に2005年に「JAZZRISE DESIGN」を立ち上げました。そこから法人化して現在に至るという感じですね。

レペゼン:
ありがとうございます。梅田さんはデザイン会社を経営されながら、DJ Umeda a.k.a Jaymonk 名義でDJとして活動、さらに数々のヒップホップ・アーティストの楽曲プロデュースもされているということで、お話しを伺うのを楽しみにしておりました。まずは経営されている会社、「JAZZRISE DESIGN」について教えてください。

ヒップホップからメジャーリーグ応援団まで。
岩手をレペゼンする「JAZZRIZE DESIGN」

梅田 浩司:
うちは結構幅広くてですね。国内外のヒップホップやジャズのアーティストのレコード、CDのアートワークから、地元の中小企業の名刺やパンフレット、ウェブサイトまでやってます。

レペゼン:
本当に幅広いデザインを手がけられているんですね。

梅田 浩司:
そうですね。最近だと奥州市がメジャー・リーグで活躍する大谷翔平選手の出身地ということで、奥州市の行政が中心となって運営している唯一公式の大谷選手応援団のロゴマークやポスター、看板のデザインなどもさせて頂きました。

【大谷翔平選手 ふるさと応援団】

レペゼン:
すごい!!めっちゃ良いですね!!
かなりお忙しいと思うのですが、梅田さんの他に社員の方はいらっしゃるんですか?

梅田 浩司:
基本的にはデザインは僕一人ですが、プロジェクト単位でチームを組んでますね。

レペゼン:
なるほど。DJ、ビートメイカーとしてはどういった活動をされているのでしょうか?

JAZZY SPORT、DJ Mitsu the beats、Kojoe、BUDAMUNK…
DJ Umeda a.k.a Jaymonkが紡ぐ音とアート

梅田 浩司:
DJの方は高校3年生くらいからやってて。ただビートをちゃんと作り始めたのはここ3、4年ですね。ありがたいことに、いろんなヒップホップのアーティストとビート面、デザイン面でコラボさせて頂いてます。
最近だとKojoeさんの「J.Studio」と「JAZZY SPORT MORIOKA」のコラボプロジェクト『LIFE IS A FLIP』で制作参加させて頂きました。そのプロジェクトではリミックスアルバムと7インチアルバムが出たのですが、リミックスアルバムの方はジャケットのデザインを、7インチの方はマスタリングを担当させていただきましたね。

【 Kojoe 『LIFE IS A FLIP』】

 

【 KOJOE – Life is a bitch///Awake Remix (Prod by 5OW) 】

レペゼン:
カッコいいです!!JAZZY SPORTさんとも関わりがあるんですか?

梅田 浩司:
彼らは昔からの仲間ですね。DJを始めた20代前半の頃に盛岡のDJ BAR DAI(現 MOTHER)でDJさせてもらってたのですが、そこにJAZZY SPORT MORIOKAのCHOKU君や、社長のMasaya Fantasista君、あとGAGLEのメンバーもよく来ていて。そこからの縁で一緒に遊んだり、制作させてもらってます。

レペゼン:
そういう流れなんですね。

梅田 浩司:
特にJAZZY SPORT MORIOKAができてから、色々とコラボさせてもらっていて。一番初めはDJ Mitsu the beatsのリミックスアルバムのジャケットをデザインさせてもらいました。そこからJAZZY SPORTがリリースする作品のデザインをさせていただくようになって。最近だとBUDAMUNKとJansport Jのジョイントアルバム『BudaSport』のデザインも担当させて頂きましたね。

レペゼン:
めっちゃカッコいいです!!

「JAZZRISE DESIGN」のテーマソング

レペゼン:
難しいかもしれませんが、「JAZZRISE DESIGN」という会社に合うヒップホップソングはありますでしょうか?

梅田 浩司:
選びきれないですが、個人的に「Pete Rock & C.L.Smooth – In the House」は今でも大好きです。サンプリングセンスが光るPete RockのBeat、そしてC.Lのラップ。全体的に激しすぎず、ゆるすぎず、とても心地良い曲です。

【 Pete Rock & C.L.Smooth – In the House 】

レペゼン:
まさに社名にもJAZZが入っているように、こちらの曲もJAZZの要素を感じますね。

梅田 浩司:
そうですね。社名については、自分たちがアウトプットしたりお客さんと作ったりするうえで、セッションしながら一つの物を作っていきたいと思い、社名に「JAZZ」をつけたました。「RIZE」については、人間にとって必要不可欠で、毎日登ってくるのが当たり前の存在である太陽のような存在になりたいという想いも込めています。
そこに音楽から与えられるものを会社を通してアウトプットできればと思っています。

プロフィール

  • 梅田 浩司(うめだ・こうじ)

    梅田 浩司(うめだ・こうじ)

    岩手県奥州市出身。学生時代にヒップホップカルチャーに魅了され、DJを始める。高校卒業後は大工、服飾、看板屋など約20か所の職場を経験。その後Webデザイン会社に入社、デザインスキルを磨き、2005年に独立、デザイン会社「JAZZRIZE DESIGN」を立ち上げる。地元企業のロゴ、Webサイトから国内外のヒップホップやジャズのアーティストのアートワークまで幅広いデザインを手がけ、2006年には地域コミュニティの拠点としてセレクトショップ兼カフェ「JAZZ RIZE STORE」をオープン。DJ Umeda a.k.a Jaymonkとしても活動し、ヒップホップやジャズを軸に多くのアーティストの楽曲プロデュースやデザインを担当。カルチャーと地域をつなぐクリエイターとして、地元・奥州市に根を張りながら活動を続けている。

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