ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のキャリアや仕事について全4回に渡ってインタビューしていく「あの人も実はヒップホップ」。今月のゲストはお笑いコンビ、インポッシブルとして活動するお笑い芸人のひるちゃんさん。「有吉の壁」など多くのテレビ番組に出演する人気芸人のひるちゃんさんは、実は生粋のヒップホップ・ヘッズであり、ストリート上がりのスケートボーダー。第4回の今回はスケートボードへの思いを中心に語って頂きました。
第3回はこちら→ Biggieの「Hypnotize」に励まされ、たどり着いたお笑いで食っていく生活
川崎のストリートで育ったゴリゴリのスケーター、ひるちゃん
【ゴリゴリのスケーター時代】
レペゼン:
10代からスケートボードをされて、現在もスケーターとして活動されているひるちゃんさんですが、スケートボード関連のお仕事などもされているのでしょうか?
ひるちゃん:
ありがたいことに最近はスケボーを取り上げたテレビ番組でゲストに呼んで頂くことがありますね。それで一緒になった、オリンピックの日本代表コーチである早川大輔さんとは仲良くさせてもらってます。
【DVS CM 2012 Daisuke Hayakawa】
レペゼン:
尊敬しているスケーターの方とかはいらっしゃいますか?
ひるちゃん:
一番リスペクトしているスケーターは奥野健也さん。本当に良い人で。技もカッコいいし。スポットで会うこともあるので、一緒にセッションしてもらってます。
【GRAVIS | BIJYU [KENYA OKUNO] 】
レペゼン:
良いですね!
スケボーの魅力って何でしょうか?
ひるちゃん:
コケたら痛いじゃないですか?でもその痛いリスクを負いながら、新しい技ができた時の快感がめちゃくちゃ気持ち良いんすよね。できなかった技ができるようになった瞬間は最高です。
レペゼン:
カッコいいです。
吉本スケボー部でも活動されていると思いますけれども、どういう活動をされているんですか?
【吉本スケボー部、「GAG」の坂本さんと「うるとらブギーズ」の八木さんと】
ひるちゃん:
あれはもう本当にスケボー好きな芸人が集まって、この日行く?みたいな感じで、みんなで楽しみながらやってます。
レペゼン:
本当にストリートの仲間って感じなんですね。
ひるちゃん:
そうですね。それこそ吉本スケボー部の「うるとらブギーズ」の八木ってやつは、めっちゃヒップホップ好きっすね。DJもやってて。Naughty By Nature(ノーティ・バイ・ネイチャー)の「Uptown Anthem」の2枚使いとか、House of Pain(ハウス・オブ・ペイン)の「Jump Around」から、Kris Kross(クリス・クロス)「Jump」のつなぎみたいな。オールド・スクールごりごりのプレイしてます。一緒に練習する時はよくレコードの話をしますね。
【 House of Pain – Jump Around 】
【Kris Kross – Jump】
レペゼン:
アツいですね!
スケボーは結構毎週行ってるんですか?
ひるちゃん:
今本当に怠けちゃってて。月1〜2回くらいっすね。
前は早く仕事が終わった時はそのままスケート行ってたんですけど、最近は、今日はNujabes聴きながら飲むかみたいな日もあります。でも行く時は、週1の時もありますね。
レペゼン:
仕事もお忙しいのに、すごいですね!
ひるちゃん:
やっぱ好きなんですよね。それでいうとこの前パークで練習してたら、めちゃくちゃ上手い少年がいて、「君、上手いね」って話しかけたんですよ。そしたら、その子、小野寺吟雲(ぎんう)くんっていう世界大会で優勝してる天才少年でした笑
レペゼン:
笑
【Meet Ginwoo Onodera: The 11-Year-Old Prodigy From Japan】
ひるちゃん:
多分、次のパリ・オリンピックでもメダル取るんじゃないかなと。
めっちゃ気軽に話しかけちゃいました笑
スケートボード中に聴きたいヒップホップ
レペゼン:
スケボーをする時に聴きたいヒップホップはありますか?
ひるちゃん:
アングラなんですけど、Lexicon「It’s The L」とか。聴いててアガります。
あとコケた時は2Pac「Pain」ですね。
【Lexicon- It’s The L】
【 2Pac – Pain】
ひるちゃん:
そうそう笑
あとはBlack Sheep 「The Choice Is Yours」とか、Showbiz & A.G. 「Fat Pockets」も良いですね。
レペゼン:
やっぱ聴きながら滑るとノってくる感じがあるんですか?
ひるちゃん:
ありますね。プロだと錯覚する。
レペゼン:
笑
ひるちゃん:
音楽聴きながらスケボーしてると、スケボービデオのイメージになるんすよね。今オレ撮られてるのかなみたいな。テンション上がって、動き良くなる気がしますね笑
普段は語れない90年代ヒップホップへの愛
ひるちゃん:
普段なかなかヒップホップの話できないんで、この取材の話がきた時、めちゃくちゃ嬉しくて。
レペゼン:
ありがたいです!!
ひるちゃん:
なかなか言えないんすよ。アメリカのヒップホップが好きって。
キャラに合わないというのもあるし。
レペゼン:
しかもひるちゃんさんの場合、かなり硬派ですもんね。
ひるちゃん:
そう、本当に90年代から2000年代前半ばっかり聴いてるので、かなり限定的で。
例えば、ハゲている太ったおじさん見ると、「Fat Joe(ファット・ジョー)じゃねぇか」みたいなの言いたいんすよ。でもやっぱり周りがわからないだろうなと思うから言えない笑
レペゼン:
笑
ひるちゃん:
だからいつもはちょっと抑えてて。それを今我慢せずに出していいんだという。
マジで嬉しいです。
レペゼン:
むしろレギュラーになってほしいぐらいです笑
マジでアツいっす。
目標はビキニの姉ちゃんをはべらかせてのクルージング
レペゼン:
THE SECONDなど賞レースにも挑戦されていると思うのですが、お笑いでの目標はありますか?
ひるちゃん:
本当にビギーの「Hypnotize」のMVです。ビキニの人たちに囲まれたいです。
【The Notorious B.I.G. – Hypnotize】
レペゼン:
売れて稼いで、それをしたいと笑
ひるちゃん:
そう!
レペゼン:
キングオブコントを優勝したいとかは?
ひるちゃん:
それはあくまで通過点です。
レペゼン:
笑
ひるちゃん:
ジャグジーに入って。札束をばらまいて。周りの連中にお前ら飲めよみたいな。
レペゼン:
アツいっす笑
マジでやって欲しいです笑
ひるちゃん:
絶対やります!
レペゼン:
応援しております!
改めて今回はお忙しい中、ありがとうございました!
ひるちゃん:
ありがとうございました!