スケボーと90年代ヒップホップをこよなく愛するお笑い芸人・ひるちゃんの若手時代とは?

スケボーのし過ぎで大学受験失敗!滑り止めで受かったNSCから始まった芸人人生

ライター:TARO

ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のキャリアや仕事について全4回に渡ってインタビューしていく「あの人も実はヒップホップ」。今月のゲストはお笑いコンビ、インポッシブルとして活動するお笑い芸人のひるちゃんさん。「有吉の壁」など多くのテレビ番組に出演する人気芸人のひるちゃんさんは、実は生粋のヒップホップ・ヘッズであり、ストリート上がりのスケートボーダー。今回はコンビ結成秘話や、若手時代に元気をもらったヒップホップソングについてお伺いしました。

前回の記事はこちら→ 川崎生まれ、ヒップホップ育ち。お笑い芸人・ひるちゃんの生い立ちとは?

スケボーのし過ぎで、大学入試失敗。すべり止めで吉本へ。

【インポッシブル・相方のえいじさんと】

レペゼン:
NSCは高校を卒業してすぐ入られたんですか?

ひるちゃん:
そうです。けど最初は大学行って、高学歴芸人になろうとしてたんですよ。
ただ受験期間中、毎日スケボーしていて、全部落っこっちゃって。で、滑り止めのNSCというか。
願書出したら入れたんで笑

レペゼン:
なるほど笑
NSCの同期の芸人さんとかどなたがいらっしゃるんですか?

ひるちゃん:
オリエンタルラジオ、はんにゃ、フルーツポンチ、トレンディエンジェルとかですね。

レペゼン:
すごいメンバーですね。

ひるちゃん:
ですね。
特にオリラジはやばかったです。卒業した瞬間に売れたんで。

レペゼン:
めちゃくちゃお若い頃から売れましたもんね。

ひるちゃん:
数年前に(藤森)慎吾ちゃんと仕事が一緒になって、仕事終わりで、僕らコンビと一緒にご飯に行ったんです。
焼肉で全部ゴチになったあと、帰りに駅の前を通ったら、「SUICAチャージしてあげるよ」って、1万円ずつチャージしてくれて。

レペゼン:
そんなおごり方あるんだ笑

ひるちゃん:
助かるーっ!て思って笑
同期ですが、僕らはもうあざっす!!って感じでした笑

コンビ名の由来はスケートボードの技名!?

レペゼン:
相方のえいじさんとインポッシブルを結成したきっかけは何なんですか?

ひるちゃん:
NSCって合宿みたいなのがあるんですよ。夏の越後湯沢スキー場に行くんです。どんなことするかっていうと、夏のゲレンデで走って、1発ギャグやる。ギャグ対決して勝った方が飯食えるみたいな。
今じゃちょっとコンプライアンスに引っかかりそうな感じですけど笑

レペゼン:

ひるちゃん:
で、合宿でコンビを組んでいない人は、もうそろそろコンビ組まないとヤバいなみたいなのがあって。
僕もその合宿を乗り切るためにトリオ組んでたんすけど、相方が真剣にオレと組もうよって言ってくれて。トリオを抜けて組んで、今まで続いてる感じですね。

レペゼン:
何かひるちゃんさんに光るものを感じたんでしょうか?

ひるちゃん:
相方はFUJIWARAの原西さんが好きで、僕がゴリラっぽいからというのが理由だったみたいです。

レペゼン:

ひるちゃん:
相方に、今ネタ書いてるからって言われて、ネタ帳を見せてもらったら、ミニチュアマウンテンゴリラ、何とかゴリラとか、ゴリラのことしか書いてなくて。

レペゼン:
ゴリラネタ一択笑

ひるちゃん:
そう。ゴリラネタ一択で。
マジか?と思ってびっくりしました。

レペゼン:
コンビ名の由来は何なんですか?

ひるちゃん:
僕はヒップホップを聴いてたんで、メジャーストレスってどうとか?オリジナルフレーバーどうとか?

レペゼン:
いいですね笑

ひるちゃん:
けど全部却下されて笑
で、相方から「ひるちゃん、スケボーやってるよね?スケボーの技名で良いのないの?」って言われて。

【スケートボードをするひるちゃんさん】



ひるちゃん:
ただオーリーだとそのままだし。それでインポッシブルって技があって、それが誰もできない不可能な技だからインポッシブルって技なんだって言ったら「それ良いね!」ってなって、インポッシブルになりました。

レペゼン:
かっこいいエピソードですね!めっちゃヒップホップ!

ひるちゃん:
でしょ笑
でもインポッシブル、最近小学生でできちゃうんです笑

レペゼン:
どういう技なんですか?

ひるちゃん:
板を叩いて上げて、後ろ足で絡めて着地するっていう。当時はなかなかできなかったんです。
ただ僕も最近できるようになりました。

レペゼン:
ポッシブルになったわけですね笑

ひるちゃん:
なっちゃいました笑

若手時代に元気をもらったDouble XX / Money Talks

レペゼン:
当時元気をもらっていたヒップホップってありますか?

ひるちゃん:
Double XX (ダブル・エックス)の/ Money Talks ですかねー。“Make money money
Make money money money” で金稼ぐぞって気持ちになってました。

【 Double XX / Money Talks】

ひるちゃん:
あとEric B& Rakim「Don’t Sweat The Technique」もめちゃくちゃシビれます。
かっこいいですね。かましたれって感じになります。

【Eric B& Rakim – Don’t Sweat The Technique】

レペゼン:
間違いないですね。舞台の出番前などにヒップホップを聞いたりしますか?

ひるちゃん:
あるんですが、以前、かっこいいヒップホップ聴いて舞台出たら、カッコつけちゃって、めっちゃスベッたんですよね。

レペゼン:

前にインタビューさせて頂いた、いぬの太田さんも同じこと言ってました笑

ひるちゃん:
マジすか笑
そうなんです、やっぱりかっこつけちゃうんすよね。
その時はShowbiz & A.G. – Under Pressure ​​聴いてました。

【 Showbiz & A.G. – Under Pressure 】

 

レペゼン:
だいぶドープですね笑

ひるちゃん:
なのでそれ聴いた後、西野カナさん聴いて、中和させてます笑

レペゼン:

 

次回は売れなかった時代の苦労話から、現在出演中の「有吉の壁」、そして若手時代に励まされたラップソングについて聞いていくよ!お楽しみに!

 

プロフィール

  • ひるちゃん

    ひるちゃん

    お笑い芸人。NSC東京校10期生。NSCで知り合ったえいじさんとともに「インポッシブル」として活動。「でっかい昆虫と戦おう」のネタが話題を呼び、「アメトーーク!」や「やりすぎコージー」などのTV番組で紹介される。人気番組「有吉の壁」では「JKボンバーズ」などのキャラクターを生み出した。中学生からスケートボーダーを始め、現在はよしもとスケートボード部のメンバーとしても活動している。また90年代のUSヒップホップをこよなく愛する生粋のヘッズでもある。